ポーチドエッグの作り方
ポーチドエッグは、レストランやカフェで食べるもの、なんて思っていませんか? うまく作るポイントは、ゆでるときにお酢をたっぷり入れること。そうすれば白身が固まりやすくなります。ナイフを入れた途端に流れ出てくる濃厚な黄身を野菜やパンにからめながら食べたら、リッチな朝ごはんに。
1
深めで容量の大きな鍋にたっぷりの水(1.5 ℓ程度)を入れて火にかける。水が浅いと鍋の底に卵がくっつきやすく、卵を丸くふっくら整えにくいので大きめの鍋を用意すること。沸騰したら酢大さじ2を入れて静かに沸騰している状態になるまで火を弱める
2
箸でぐるぐるとかき混ぜて水の対流を作る
3
小さめの容器に1つずつ割り入れた卵を②の中央にそっと落とす。卵を直接割り入れるのではなく、一度器に割っておくことが、静かに入れて美しく形を整えるポイント
4
湯に落としたらすぐに、広がった白身を箸で寄せる
5
2つ以上同時に作る場合は、空いたスペースに軽く対流を作って同様にする。
6
周りに散った白身を網などですくい取る。これは白身の水っぽい部分なので箸で整えてもくっつきにくく、取り除くほうが美しく仕上がる
7
浮いた白身やアクを取り除いて卵が見えるようにしておく
8
時々卵を持ち上げて軽く触ってみる。白身に弾力が出てきたら、出来上がりの目安
9
引き上げてぬるま湯につけて余分な酢を落とす
10
手でポーチドエッグを持ち上げてスプーンで余分な白身を取り除き、形を整える。温製で食べるなら、引き上げてペーパーで軽くふいて使う。冷やして食べる場合は、ぬるま湯につけた後、氷水に入れ、熱を取ってから引き揚げて水分をふき取る
2018年7月号【「食パン・卵」で幸せ朝ごはん】より
サルボ恭子
料理家
パリで料理と製菓を学び、名門ホテルを経て帰国。その後、料理研究家のアシスタントを経て、独立。現在は料理教室を中心に、書籍や雑誌で活躍中。『フランス共働き家庭の2品献立』(立東舎)、『かんたんシンプル ごほうびデザート』(家の光協会)ほか著書多数。