薄切り豚と大根おろしの雪見鍋
食べ疲れした日にもおすすめな胃腸にやさしい、大根たっぷり鍋です。加える水分がかなり少ないのがポイント。そのほうが味が決まりやすく大根の水分で十分おいしく仕上がります。火を入れる時間は、最低限に。青柚子は皮を鍋に、汁をタレに活用。すだちでも代用ができます。
材料・4人分
豚バラ薄切り肉……400g
塩……小さじ1
酒……大さじ3
大根……1/2本
青柚子……1個
昆布……5㎝角
作り方
- 昆布は表面を軽く洗い、水気をふく。鍋に入れ、水300㎖を注ぎ、しばらくつけておく。
- 豚肉は6㎝幅くらいに切り、塩をもみ込んでから酒を振っておく。大根は皮をむき、すりおろす。青柚子は皮をすりおろし、果汁は絞っておく(果汁は「白ごま柚子ダレ」で使用する)。
- ①の鍋を中火にかけて、煮立ったら②の豚肉を加える。箸で軽く揺らしながら煮て、アクを取る。
- おろした大根、柚子皮を加え、さっと煮たら火から下ろす。
【つけダレ】白ごま柚子ダレ
柚子のやさしい酸味が魅力
材料と作り方・作りやすい分量
小鍋に酒小さじ1、みりん小さじ1を入れて火にかけ、煮切る。火を止め、しょうゆ大さじ3、絞った柚子果汁1個分、砂糖小さじ1を加え、よく混ぜ、軽くいった白ごま大さじ1を加える。
【つけダレ】レモンナンプラーダレ
シメのそうめんにもぜひかけたい
材料と作り方・作りやすい分量
ナンプラー小さじ1、レモン汁小さじ1/2、ごま油数滴をよく混ぜる。
2素材でも美味なワケ!
鬼おろしを使って食感もアップ
大根をおろすときは、一般のおろし器よりも繊維が粗く、ふんわりすりおろせる鬼おろしを。辛味の少ない、葉に近い首側を使って。
シメ 大根半田そうめん
大根おろしともよくからむ
そうめん(太めで短い「半田手のべそうめん」が一押し)1束をゆで、流水で洗い、水気をきって鍋に入れる。さっと火を入れ、お好みでタレをかけながらいただく。
2018年1月号【「+野菜1」で極上!肉鍋】より
角田真秀
料理研究家
夫とともにフードユニット『すみや』として、ケータリングや書籍などを中心に活躍中。どの家庭にもある基本の調味料だけで作れる、新鮮かつほっとする味わいのレシピに定評がある。著書に『うまくいく台所 成功レシピと料理のコツ』(文化出版局)ほか。