マスクやリモート生活も3年目に
コロナ禍でおうち時間が増え、運動不足や食生活が乱れたという方も多いのではないでしょうか。
私も例に漏れず、簡単にランチを済ませようとカップ麺を食べたり(しかも3日連続で)、普段食べなかったおやつやカフェインを摂ることが多くなったような気が。それに加え、年末年始の暴飲暴食。おかげでカラダが重く、目覚めてもなんだかすっきりしない……。
体の不調やトラブル、体重増加。なぜ起きているかご存知ですか?
調べてみると、野菜不足や糖質や炭水化物に偏った食事をしている人は血糖値が乱高下しやすく、血糖値が急降下した際にアドレナリンなどのホルモンが分泌されてイライラし、血糖値を上げるために「甘いものが食べたい」という気持ちになるのだとか。
つまり、カラダ(内蔵)が求めていないのに意識(脳)の欲求で「つい食べてしまう」。これを繰り返すうちに、その嗜好や癖が悪循環をつくってしまう。このような乱れた食生活をリセットするのに有効、といわれているのが今ちまたでブームになっている〝ファスティング(絶食)″です。
ファスティングとは?
「断食」を示す英語で、宗教的な儀式や精神的修行の1つとして行われていますが、最近では健康や美容メソッドとして、盛んに行われるようになりました。一定期間、固形物を摂取しないことで意識(脳)がリセットされ、カラダが本当に求めているものを意識できるようになるのだとか。
無理に我慢してストレスを感じるのは本末転倒!
とはいえ、どんなファスティングの方法も、素人が自己流で実施するのは危険が伴う行為。一切飲まず食わずなんて、食べることが楽しみの私にしてみたら修行僧のようなもの。食べながらリセットできたら……。そんなむちゃぶりを叶えてくれるのが本来の意味とは真逆の「おいしく食べるファスティング」を推奨している『DELIFAS!(デリファス)』でした。*DELICIOUSとFASTINGを組み合わせた造語なんだそう。
実は体質改善は2回目
数年前、極度の冷え性を改善すべく、プロのパーソナルトレーナーさんについていただき、1対1で2カ月間食事と運動制限をしたことがあるんです。そのときはパンもご飯もイモ類もダメ。3食きっちりと指示通りのメニューを自分で作らなければいけなくて、かなりキツかったんですよね。仕事も家事もあるし、結局、子どもたちのご飯は別に作らなければいけないので。
必要なミールキットが自宅に届く手軽さがいい!
その点、『DELIFAS!』は朝、昼、晩と3食違うミールキットがまるっと自宅に届くシステム。どれも管理栄養士として、母として、数多くのレシピ提供やカウンセリングを行ってきた代表の板橋里麻さんが監修されたもの。気になることや心配事はオンライン(LINE)でパーソナル相談ができるとのこと。プロの管理下でしっかり食べながらリセットできるなんて! これはもう、試すしかないと決意しました。
そこで、今回は3日間の「食べるファスティング」に挑戦。実際に私のカラダと心に現れたリアルな変化をレポートしたいと思います。
まずはカウンセリング!
どうせやるなら2022年から始めたいと思っていたので、年末に事前カウンセリングをしていただきました。リモートで普段よく食べているものや嗜好品、お悩みなどを話していきます。
「夏でもほとんど汗をかかない。寒がりで冷え性」
「朝はなかなか起きれない」などなど。
なかでも、長時間、同じ体勢で原稿を書くため、むくみが気になっていました。そんなお悩みを改善するには、やはり水分を多くとることがポイントになってくるんだとか。
むくみがちな人が気をつけることとは?
カリウムが多く、むくみが取れるといわれているコーン茶やルイボスティーを(体重×30ml)飲むのが理想で、例えば体重が50kgの場合、1日1.5リットルから2.5リットル水分をとるのがベストだといいます。以前から気になっている冷え性や乱れた食生活を改善すべく、朝夜は温かいスープ、お昼は農家から直送される有機、無農薬、減農薬のお野菜をたっぷりいただくことに。
スープといっても、自分で一から作るのではなく、ミールミットを袋ごと沸騰したお湯の中で加熱するだけというお手軽さ。これなら、慌ただしい朝でもできる! お野菜も多めに届くので、余った場合はファスティング終了後の回復食として活用することができ、無駄がないのがうれしい。
カウンセリングを終え、さっそく「食べるファスティング」がスタート!
自宅にミールキットが届き、俄然、やる気モードに。ちなみに「食べるファスティング」を始める前日の夜は、準備期間として動物性たんぱく質(お肉など)を控え、野菜中心のヘルシーなメニューにしました。
1日目の朝食/栄養たっぷりのポタージュでカラダを温めて
1日目の朝食は、代謝や消化を高める食材がメインになった「ごぼうの豆乳ポタージュ」をいただきました。隠し味の白味噌と食物繊維が豊富なごぼうを合わせて食べることで、腸内環境を効果的に改善できるのだそう。深いコクがあとひく美味しさで食べ応えもばっちり。疲れている消化器官を休ませていきます。あまりにも空腹がつらい時は、果物を食べると血糖値が上がって気が紛れました。
1日目の昼/彩りあふれるランチで見た目も楽しく!
お昼は、赤ビーツ、ステックセニョール、ベビーリーフ、ブラウンマッシュルームのサラダ。そこに冷蔵庫にあったハーブや紫大根もプラスしてボリュームたっぷりに。しっかり咀嚼して、満腹中枢を刺激します。サラダに入っているスティックセニョールは、代謝を高めるビタミンB、抗酸化作用の高いビタミンCが豊富で、グリルやソテーでも美味しくいただけるのだとか。
1日目の夜/カラダが喜ぶ具だくさんスープで冷えを撃退!
1日目の夜は「レンズ豆のカレースープ」。夕食がスープだけで足りるのか、やや心配ではありましたが栄養価が詰まったスープは思った以上の満足度! 具沢山でスパイスもたっぷりきいているので、ちゃんとお腹が満たされるんです。いかに今まで自分が暴飲暴食を繰り返していたか……反省。
しかし、この日は夕方からマンションのママ友に誘われたホームパーティーが! 餃子やフライドチキンなど、美味しそうなお料理がたくさん並んでいましたが、ぐっと我慢。ひたすらコーン茶を飲んで耐えしのいだのでした(笑)。
2日目の朝/前日とガラリ変わって、グリーンのポタージュ!
翌朝はカラダに溜まった有害物質を排出してくれる食材をたっぷり使った「ブロッコリーとほうれん草のグリーンポタージュ」。しっかりとした味わいなのに、動物性のだしや油は一切使用していないというから驚き。とってもおいしいし、満足なのですが、普段食べていたものが急に食べれないと思うとなんだか切ない気持ちに。子どもたちの朝食が羨ましく感じてしまう。
2日目の昼/ケールとミニトマト、マイクロリーフのサラダランチ
野菜が大好きなので、サラダランチはまったく苦にならない! むしろ、切って盛り付けるだけだから、リモートワーク中でも簡単にできて助かる。市販のドレッシングは油分が多いので、1日目同様、バルサミコ酢、オリーブオイル、塩コショウでさっぱりと。ドリンクはむくみに効果的なコーン茶がお約束。
2日目の夜/体の余分な水分の排出を促して、体内の調子を整える
夜は「根菜とひじきの生姜スープ」。このなかに入っていたハト麦(沈んで見えていないですが)には利尿作用や新陳代謝促進効果があり、むくみの解消につながるのだとか。ひじきや生姜との相性もばっちりで、日々の食卓にも応用できそうとメモメモ。起きていると何か食べたい気分になってしまいそうで、早々就寝。これがいいリズムを作っているのか、2日目にして朝の目覚めがすっきり。カラダが軽い!
3日目の朝/いよいよ最終日です!
吸収が高まっている最終日は、吸収したい抗酸化物質(ポリフェノール、ビタミンCE、フェトケミカル)をたっぷり使用した「カリフラワーとビーツのポタージュ」に。ビーツに含まれる色素成分は、抗酸化作用のほかに女性ホルモンも整えてくれるんだそう。
なかなかスーパーで手に取ることがない食材なので、どんな食材がどうカラダにいいのか。どんな悩みにはどんなことが有効なのか。日々の生活にも役立つ知識を管理栄養士さんから直接得られるのは、ありがたい!
おやつ代わりの果物
空腹が襲ってきたときは、お茶をガブ飲みして気を紛らわしました。しかもそんな日に限って、目の前で息子が隠しておいたビスケットを食べ出す一幕も。おいおい~と思いながらも、果物をおやつ代わりに摂取して平常心を取り戻します。もう、私にとって果物は命綱です。
3日目のお昼/鳴門金時、姫人参、グリーンカールのサラダ
自宅に届いた野菜は好きなだけ食べていいので、残すことなくドカ盛りに。鳴門金時と姫人参はソテーしてもおいしいですよと管理栄養士さんにアドバイスいただき、フライパンでささっとソテーしてみたら、これがホクホクと甘くて、おいしいこと! 30cmほどある『アスティエ』の大皿に盛り付けて、見た目も華やかに。〝私はカフェでサラダを食べているんだ″と自分に言い聞かせました(笑)。もうここまでくると忍耐であります。
3日目の夜/人参と生姜の豆乳ポタージュ
この頃の私は夕飯が楽しみ過ぎて、PM18:00前に食べるのが習慣になっていました。スープもサラダもとびきり美味しくて、これが最後の食事と思うと逆に切ない気分に。ミールキットから一滴残さず絞り出したのは、ここだけの話。
「食べるファスティング」中に心がけていたこと
- ファスティング中は吸収しやすい体質になっているので、できるだけ質の良い調味料を使う。
- 管理栄養士さんからすすめられたコーン茶を(1日1.5リットル以上)飲む。
- 少々面倒ではありますが、大好きな食事がつまらなくならないよう、お気に入りのうつわにきれいに盛り付けて、テンションをあげる。これは絶対!
空腹感が襲って来る時はあったものの、朝夕はミールキットを温め、昼は野菜を切る(というか盛る)だけというお手軽さもあってか、初めての「食べるファスティング」は思っていた以上に辛くなかった、というのが率直な意見でしょうか。さて、カラダはどう変化していたのか?
2022年2月6日公開の<後編>では、「食べるファスティング」後の回復食やその後のカラダの変化について紹介していきます!
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川口ゆかり Yukari Kawaguchi
ライター
1977年生まれ。LEEでは私服コーデや収納企画など、登場するたび話題に。2児の母としてトレンドをプチプラと賢くMIXしたスタイルが大好評。