みなさん初めまして。アスリートフード研究家の池田清子(さやこ)です。
”アスリートフード” という言葉。最近は五輪の関係でもメジャーになりつつあり、一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。今回は「アスリートフードとはなんぞや?」ということから、自己紹介、そして今後お伝えしたいことについて書かせていただきたいと思います。
アスリートフードとは、アスリートだけのものにあらず。「美と健康を求める全ての人」に当てはまる食事なのです!
アスリートフードとはスバリ”運動する人のための食事”ですが、その内容やタイミングを考えることでより効率よく栄養を摂取し、様々なメリットを得られる食事のことです。
期待できるメリットとしては具体的に
- 運動効率のアップ(筋力アップ、回復速度アップ)
- 体調管理(風邪予防、免疫力の向上)
- 体型管理(減量、増量)
- 体質改善(花粉症などのアレルギー症状の緩和、便通改善)
などがありますが、上記もほんの一部です。
人間の体は数十兆個の細胞からできていますが、その細胞を造る主材料となるのは皆さんご存知の通り、食べ物です。
どんな質の材料を入れるかで、体は変わります。殆どの細胞は数日から数ヶ月間を掛けて入れ替わっているので、内側が変わると、自ずと外側も変わってきます。
そしてそんな食事は、アスリートのためだけにあらず!
成長期のお子さんはもちろん、美と健康を求める全ての人に当てはまる食事でもあると私は思っています。
アスリートフードとの出会い。世界で経験を積んだ日々。
私は以前モデル事務所のマネージャーをしていましたが、2013年にマウンテンバイク・プロアスリートの池田祐樹と結婚したことを機に、アスリートのための食事について基礎から学ぶため、アスリートフードマイスターの資格を取得しました。3級(当時はジュニアという名前でした)からスタートし、間も無く設置された1級もまだ日本に数人しかいないという段階で取得することができました。
結婚退職と同時に、夫のサポーターとしてレース遠征に帯同するようになりました。アメリカ、ヨーロッパ、アジア……世界各国のキッチンでフライパンを振りつつ、最新の食事情を学んだり、世界チャンピオンに出会えば食に関するインタビューを行ったり。マウンテンバイクという存在すら殆ど知らない私でしたが、無知ゆえの勇気でしょうか。夫に昨日より少しでも強くなって欲しい気持ち一つで(という名目でプレッシャーを与えつつ⁉︎)突き進んでいた気がします。
実際に各国の食文化や世界トップクラスの選手の食生活の情報は、決してインターネット上だけでは知り得なかったことでした。渡航先の現地の食材を使って調理することがその土地に素早く体を順応させる一番の手段と感じ、積極的に地元の市場にも足を運び、生産者からその調理法などを教えてもらいました。
こうした経験を伝えるべく、サイクリスト向けのWEBサイトで執筆を始めたのがこの道へと進むきっかけとなりました始。まさか自分がアスリートの嫁になるなんぞ想像すらしていませんでしたが、人生とは面白いものですね。
以来、レストランやスポーツイベントのメニュー開発や選手への食事アドバイスなどを行なってきました。
選手になって見えた世界。目指せ!走れるアスリートフード研究家。体感を通じて伝えたいこと。
「どんなに泥だらけで帰ってきても、ゴール後に笑顔でお互いを称え合う選手たちは本当にかっこいい!」なんて目を細めていたのですが(夫含む)ある時「もっと痒いところに手が届くサポーターになりたい。そのためには自分でも食事の効果を体感しなくては」というふとした考えから「せっかくやるなら大会に出てみたい。そして食事と運動で結果を出したい。目指すは優勝ダァー!(夢は大きくがモットー)」とあれよあれよと言う間に、競技者側になることを決めました。
早速夫にトレーニングメニューを組んでもらい(素人相手に手を緩めない鬼コーチでした)未経験だったマウンテンバイクやランニングを始めるようになりました。そして、トレーニングと食事の総合的な結果について、夫婦で体の反応を話し合うことを繰り返し行ってきました。体調や疲労の回復具合、睡眠の質、パワー値の上下、体重の上下など……。体感することで、見えてくるものがたくさんありました。
その結果。自慢ではありませんが(いやチョット誇らしいキモチ)、嬉しいことに国内外で表彰台に乗れるようになりました。最初は「マ・グ・レ♩ラッキー!」なんて思っていたのですが、ランニングを始めて約3年後に、青梅マラソンの結果で女性1名の枠を掴み取り、代表選手として札幌マラソンに招待されるまでになりました。実業団の選手と共に数万人の前でコールアップされたときには「自分が今ここに立っているなんて信じられない。こんな未来に繋がっているなんて、あの時小さな一歩を踏み出してよかった!」と感激しました。
と同時に「アスリートフードなしでは無理だった!そして、何歳から始めても体は応えてくれる!」と実感しました。夫婦二人三脚でやってきたことが結果として表れたようで、嬉しかったです。清子、サンジュウハチの夏でした。
肉・魚・乳製品・卵を摂らなくて大丈夫なの⁉︎プラントベースダイエットで「細胞から強く美しく」。
さて実際にどんな食生活を送っているかというと、夫婦で様々な食生活を経て、ここ数年は「プラントベースダイエット」という“動物性食材を基本的に摂らない、菜食中心の食事法”をメインに実践しています。
「動物性食材を摂らなくても、たんぱく質とか大丈夫なの⁉︎」と思われがちですが、これも海外生活で学んだことが大きく生かされているので、また別の機会にお話しますね。
これから『暮らしのヒント』では、私がモットーとする「細胞から強く美しくなる」食事や(難しいことはありません、家庭料理の延長です)、健康を維持する為の様々なヒントをみなさんとシェアできればと思います。
もう一つの顔。LEEモデルも所属する事務所社長。
そして私には、もう一つの経歴があります。2017年から昨年末まで、モデル事務所を経営していました。
所属モデルにはLEEモデルの“はまじ”こと浜島直子さんや中原歩さんも所属くださっていて、世界を周る事とはまた違う刺激を貰っていました。間も無く14年来の付き合いになりますが、彼女達から発せられるポジティブなオーラと思考を日々間近で感じられたことは、私の一生の宝物です。
しかしこの春から、再び夫のサポートに専念することを決意しました。所属チーム先でもあるマウンテンバイクの本場、アメリカに生活の拠点を移すことを決め、モデル事務所を閉じることにしたのです。
春からの渡米は新型コロナウイルスでキャンセルに。新生活は予想外の展開に……!
自己紹介から今に至るまで、ご説明が長くなってしまいました。
数え切れないほどの花束をいただいておきながらも、いざアメリカへ!というタイミングで新型コロナウイルス感染が拡大。
数ヶ月かけて準備を重ねてきたので「行かない」という選択肢は正直なところ直前まで浮かんでこなかったのですが、刻々と変化する状況を踏まえて冷静に考えると、答えはひとつでした。ー渡米自粛ー。出発当日の朝、覚悟が決まりました。
少し先になるかもしれませんが、渡米が叶った際には向こうからのレポートも楽しみに待っていてくださいね!
さて!渡米の見送りと同時にやらなくてはいけなくなったのが、家探しです。
運命か否か、ずっと夢見ていたガレージ付きの家に出会うことができました。
まさかの展開ですが、気持ちはもう切り替わっていました。
”おうち時間”は体と向き合うチャンス
ステイホームで家にいる時間が長くなっている今だからこそ、できることが増えたと実感しています。
せっかくなのでじっくり自分の体と向き合って、もっと自分を磨きたい!と思っています。
免疫力をアップする”食の簡単ルール”などもご紹介していきますね。
そして新居に設置した『意外に簡単⁉︎ 自宅ジム化計画』についてもレポートしますので、お楽しみに⭐︎
See ya all!!
池田清子 Sayako IKEDA
アスリートフード研究家
ビオトープ株式会社代表。夫は7年連続日本代表マウンテンバイクプロライダー、池田祐樹。菜食・プラントベースを主とした「細胞から健康的に強く美しくなる」食事の研究と発信を行う。2014年より自身もサイクリング・ランニング・筋トレを中心とした運動をスタートし、国内外での大会出場経験も多数。著書に『EAT GOOD for LIFE』至上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』『野菜のおいしい食べ方』https://biotope-inc.co.jp https://biotope-inc.co.jp