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佐々木はる菜

ママ起業支援の「ママ大」に潜入!ママだからこそできる“新しい働き方”の魅力とは?

  • 佐々木はる菜

2019.06.27

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ここ数年、「起業するママが増えている」というようなニュースを目にする機会が増えましたが、私にとっては“起業=限られた人だけができるすごいこと”というイメージしかなく、自分には関係のない話だと思っていました。
そんな思いを覆し、より生き生きとした人生を目指すため自分にも選び取ることのできる選択肢なのかもしれないと思わせてくれたのが、今回ご紹介する「日本ママ起業家大学/(一社)日本女性起業家支援協会」、通称「ママ大」でした。好きや得意を活かして自分の仕事にする、プロフェッショナルなママ起業家育成の為の学校です。

ママが笑顔で働き続けるために必要なこととは?

私がママ大に惹かれたきっかけは「ママが笑顔で働き続けられることを大切にしたい」という、学長の近藤洋子さんの言葉でした。

FMラジオのDJやTV通販のパーソナリティーなどを経てママ大を立ち上げ、これまでに延べ1000人以上の女性起業家たちに個別レッスン、セミナーを開催してきた近藤さん。ご自身も、現在子育て中のママでもあります。

「ママにとっては、子育てや家族のことも、仕事と同じように大切なことだと思います。まずは、それら全てを自分にとって一番良い形でバランスさせながら働くためにはどうすれば良いか考えることが重要です。例えば売り上げも、単純に高ければ良いということではなく、自分に合ったビジネスがどのくらいの規模なのかを明確にしていく必要があります。ママ大の考える『起業』とは、ただお金を稼げれば良いということではなく、『自分が今後どんな人生を歩みたいか』という問いに真剣に向き合うことだと考えています」

その方の人生にとってベストな起業について考え、それを共に形作っていくため、授業は限られた人数で行い、それぞれの生徒さんとじっくり向き合いながら進めていくスタイル。
自分自身が何をビジネスとしていきたいかに加え、「どう生きるか」に直結することがママ起業だというお話は、一人の母としても非常に胸に響きました。

また、学ぶ内容がとても実践的であることもママ大の特長のひとつ。ママ起業ならではのマーケティング、セールス、情報発信や集客の方法などを学びながら、「名刺」や「プロフィール」「セールスツール」「ホームページ」など仕事に不可欠なツールも一緒に作っていくそうです。

ちゃんと「校章」もあるママ大。よく見ると、「ママ」と「こども」が描かれており、その中に「ママ大」と書かれている可愛いデザイン!

2013年にスタートしたママ大は、これまで述べ120名の卒業生を世に送り出してきました。発足当時はちょうど世を挙げて「女性活躍推進」が掲げられた時期だったこともあり、ママの起業支援は好意的に受け入れられたそうですが、その一方で「大勢の生徒を集め、起業したビジネスも大きな売り上げを望める事業にしないと意味がない」など、スケールや規模ばかりを求められがちだったといいます。

周りの様々な声に流されず、生徒一人ひとりと伴走しながら起業を支援するスタイルを続ける中、この5~6年で社会も価値観も大きな変化を見せ、家族など暮らしとのバランスや、売り上げの多さだけではなく仕事を通して周りを幸せにできるかなど、「生き方」そのものが重要視されるようになってきました。

「ママ起業に対して、『趣味の延長』『甘い』といった後ろ向きの印象を持たれている方も少なくないかもしれませんが、自分の得意や好きなことを活かしてビジネスをしたいというママ起業は、最も自然な起業の在り方だと思います。
ママ起業に必要なノウハウを身に着けることで、自分にしかできない働き方を実現している卒業生は多く、地域やコミュニティに根ざした働き方で自分とお客様と家族の満足をバランス良く求めるママ起業家たちが増えることが、日本の未来を明るくすると考えています!」

この春には「好きと家庭を両立させたいママたちへ」というコンセプトで、マンションなど地域の再開発プロジェクトに携わったり、官公庁の創業担当部門に研修を行ったりと、様々な形で活躍の場を拡げられているママ大の皆さん。まさに時代が追い付いてきた印象です。

ビジネスへの自信と共に、かけがえのない仲間を得る機会にも

今回私が取材でお邪魔させていただいたのは、「ママ起業家ビジネス基本コース」12期の初回クラス。半年間にわたる全12回のレッスンは、実際の教室とオンラインという2パターンによって進められ、同じ目標を持った仲間とディスカッションしながら学んでいくアクティブラーニング型の授業です。
参加者の皆さんは年齢も目的も様々で、まだやりたいことが明確には決まっていないという方や、「ママ」ではないけれども起業のスタイルに惹かれ参加したという方まで幅広く、個性豊かなメンバーが揃っていました。

5月後半に始まった「令和・第一期」でもある12期生は全部で12名。中には毎回新幹線で長野から通って来られる方も!ママ大には「関門校」もあり、今回は北九州と沖縄からも1名ずつ参加がありました。

半年間チームで学んでいくということ自体も非常に重要だそうで、講師陣の支えに加え、同じ想いを持つ同士でアドバイスやアイデアを出し合うことによって、ひとりでは辿り着くことのできなかった答えが見つかることもあるといいます。講座の集大成として企業やメディアの方も集まる中でのビジネスプレゼンの場もあり、そこでの出会いが事業化を進めるきっかけとなった卒業生も多いとか。

様々な分野で活躍し、家庭や自分の暮らしも大切にしながら、好きなことを仕事にしている卒業生の皆さん。日本の文化財に泊まる「“文泊”プロジェクト」の仕掛人である浅枝真貴子さんや、「キャンプのある暮らし」をコンセプトに、初心者でも気軽に参加できるキャンプイベントなどを企画運営されている三沢真実さん、看護師歴18年の経験と知識を生かし、オメガオイル料理研究家として活躍するオメガさと子さん等々、多才な面々が!

これからの時代にとって「ママ起業」が重要な理由

自分たちのやりたいことを様々な形で実現している卒業生たちですが、その始まりに共通しているのが「自分と自分の身近な人を幸せにしたい」という想いだったといいます。自分と家族、そして身の回りの人や地域を幸せにする「ママ起業」のような働き方ができる方こそ、SDGsを目指すこれからの世界にとって重要な存在だと話す近藤さん。

「AIや機械が発達し、世の中の働き方がどんどん変化する中、自分で仕事を生み出し、必要な顧客を得られる力を持つこと、そして、満足感と納得感を持って暮らしと仕事をバランスさせながら経験やスキルを積んでいく生き方は、大きな希望となると思います。」

「自分らしい」働き方と向き合いそれを実現するためには、やはり勇気もパワーも必要だと思いますが、そのような生き方ができる人こそ、この新しい時代が求めている人材なのかもしれないと強く感じ、私自身も生き方や働き方について改めて考えるきっかけにもなりました。

自分と自分の家族にあったスタイルと規模で働く「ママ起業」。
もしも興味をひかれたならば、まずは“新たな一歩を踏み出すこと”について考えてみてはいかがでしょうか?

日本ママ起業家大学/(一社)日本女性起業家支援協会

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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