今話題を集める「スキルシェア」サービスを提供する、大人の学びのマッチングサイト「ストアカ」。自分のスキルや知識を、誰でも気軽に教え合うことができるというストアカの魅力を探るため、【前編】では築地ツアー付き料理教室に参加し、学ぶ楽しさをレポートしてきました。
【後編】となる今回は、ストアカで教える側に立つことを決めた女性を取材。子育てと両立されながら、「全ての受講者が“必ず自宅で再現できる”メイクレッスン」を目指すSHIMAKO先生の講座とお話を通して、ご自身のライフワークをストアカで実現されている、ひとりの「ママ」の姿をお伝えします!
それぞれのために作られた、“オーダーメイド”のメイクレッスン!
教えていただいたメイクを、自宅に帰ってから自分で再現出来るよう、受講者それぞれに合わせた内容をマンツーマンで丁寧に教えていただけるのが、SHIMAKO先生の講座の特徴。まずは、「普段メイクをする際の具体的な悩み」をクリアにすることが大切ということで、事前に自分のメイクについて簡単なアンケートに答えた上、当日は普段使っているメイク道具を持ってサロンへ伺いました。
当日も改めてカウンセリングを行い、なりたい顔のイメージや、日々メイクにかける時間などの生活パターンについてお伝えします。骨格やパーツについてなどの理論的なお話もあり、自分の顔に対しての「自分が持っているイメージ」と「プロの方による客観的な分析」の差にはびっくり!顔の特徴を正確に捉えることができたことはもちろん、自分の理想に向けてメイクでどのようにアプローチすればよいかというお話を最初に伺ったことで、その後のレッスンがより有意義なものになりました。
2時間という限られた時間の中で、“時短バージョン”~“夜のおでかけ”まで、なんと4パターンものメイクを伝授!テクニックは応用でき、色やアイテムを替えて雰囲気を変化させていくというシンプルさに加え、先生のお手本を見たあとは、必ず私自身にも練習させてくださるので私でもすんなり覚えることができました。
例えば私の場合は眉毛がしっかり生えているので、早朝に子どもたちを幼稚園バスまで見送りする時は、眉マスカラ・マスカラ・少し濃いめカラーの色つきリップさえしておけばきちんと見える…など、プロ直伝の優先順位を始め、内容は現実的かつ具体的。その人の生活に合った提案だからこそ、明日からすぐに実践したい!とわくわくしました。
さらに、アイテムの買い足しも必要がないことも嬉しく、手持ちのコスメの中でやりくりし、新しい使い方なども提案していただきました。私が興味を持った先生がお持ちの商品についてはもちろん快く教えてくださり、同じようにメモして帰りたい生徒さんたちのために、各アイテムにメーカー名と価格をシールで貼ってくださっているホスピタリティにも感動…。
メイクの力で全ての女性を元気にしたい!その想いの底にあるものとは
受講者の気持ちや日々の暮らしに寄り添う内容が大きな支持を集めているSHIMAKO先生ですが、今のスタイルでお仕事をされる大きなきっかけとなったのが、息子さんの存在だといいます。活躍されていた大手化粧品メーカーは、ご結婚とパートナーの転勤でご退職。その後生まれた息子さんは、生後すぐに睡眠障害になってしまう程の重いアトピーを発症してしまったそう。
「自分自身も眠れないような、とても苦しい状態が3年くらい続き、改めて健康や食事の大切さを痛感しました。そして色々と模索し勉強を重ねる中でご縁があり、抗がん剤治療中の方のためのメイクレッスンをする機会をいただきました」
脱毛や肌の色素沈着など様々な副作用に悩む患者さんたちの生活や気持ちに寄り添うため、実際にご自身の眉毛を剃ってみるなど試行錯誤を繰り返されたそう。最近では働きながら治療をする方も多く、SHIMAKO先生のメイクのおかげで「再び相手の目を見て話ができるようになった」というような声もいただき、少しずつ手ごたえを感じるように。
そんなある日「たくさんの化粧品があるけれど、どれを買っていいのか分からない」と相談を受け、患者さんと一緒にドラッグストアへ行ったことが、現在の人気レッスンのひとつ、「コスメツアー」が生まれるきっかけとなったそう。
出産・転居で会社を辞め生活や環境が大きく変化したことに加え、息子さんのアトピーが重なり大変だった時期を経験されているSHIMAKO先生。
「自分自身に構う余裕が全くない時期も経験しているので、メイクに時間がかけられない気持ちは私にもよくわかります!また、子育ても家事も大切な仕事ですが、目に見える成果や“フィードバック”みたいなものがなく、そのことが辛いと感じたこともありました」
そして「コスメツアー」をきっかけにストアカで先生を始め、少しずつレッスンを行う中で、「自分がやってきたことで人を喜ばせること」の嬉しさを実感し、誰かの役に立ちたい!という想いが強くなっていったといいます。
「全ての女性が気軽に気楽に、美容に触れられる仕組みづくりを進めたい。
どんな状況下にあっても少しの工夫できれいになり気持ちを上げてくれる、“メイク”の力をもっと多くの女性に体感していただきたいです!」
レッスン時にきれいになる喜びはもちろん、それを家で再現できることにこそ意味がある、という先生ならではのスタイルが確立されていきました。
誰でも気軽に自分なりの教室やワークショップを開くことができるのが「ストアカ」
産後、ブランクもあったSHIMAKO先生ですが、講座を開く後押しとなったのが、ストアカならではの働き方と安心感だったそう。
先生それぞれに管理画面のようなものがあり、講座のトップページ作り、レッスン日程の調整、生徒さんとのやりとりなど、日々の運営に必要な業務は、ほとんどが携帯だけで完結。お子さんのことでバタバタしがちな中「機械が苦手な私でもノンストレスです!」と太鼓判。
また、サイトへの掲載自体は無料なので募集や集客にはお金がかからず、ストアカを通して生徒さんがレッスンを受け、受講料が発生した時点で、手数料が発生する仕組み。受講者と直接の金銭のやりとりもなく、リスクや精神的な負担が少ない点も嬉しいと話されていました。そして受講後に生徒さんが記入するレビューが溜まれば、それがそのまま先生への信頼度にもつながります。そして困ったときは運営チームに相談ができるなど、一緒により良い講座を作っていきたい!という、ストアカと先生の信頼関係も感じました。
ストアカだからこそ叶った、自分なりの夢の形
お子さんの進学などに伴い生活環境が変化した際も、開催場所や頻度などを調整しながらお仕事を続けてきているSHIMAKO先生。
「もっとお仕事をお受けしたいともどかしく思うこともとあります。でも今は、家族や子どもとのバランスも大切にしたい。その中でこうやって続けていることが、きっと未来の可能性にもつながっていくと信じています。
もし、自分も講座を開いてみたいと思いながらも迷っている方がいたら、最初は自信がなくても大丈夫!と伝えたい。私の講座は、お客様やストアカの皆さんと一緒に創り上げてきたもの。周りの助けがあったからこそ、続けることができています。」
自分なりのペースで、周りと協力しながら自分らしい講座を作り、ご自身の夢と日々の生活を両立されている先生の姿はとても眩しく、同じ「ママ」としても力をいただきました。
「先生」になるためには資格も経験も関係なく、「誰しもが、何らかしら他人より秀でたスキルを持っている。それぞれが自分のスキルを周りにシェアする文化を育み、身近な人から気軽に学べる社会を創りたい」と考えるストアカ。
あなたも、ご自分のちょっとした「スキル」を活かし、新しい一歩を踏み出してみませんか?
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。