登山の装備をできるだけ軽量化して、身軽に山歩きをしようという「ウルトラライト」というムーブメントがあります。これは、2000年代初頭にアメリカで、何週間もかけてロングトレイルを歩くハイカーの間から生まれたムーブメントだそうです。最近は日本でも、山を歩いていると「いったいこれはどこのメーカーだろう?」という珍しいザックを背負っている人を見かけますが、調べてみるとたいてい軽量化に力を入れているガレージブランドのもの。
ガレージブランドとは、いわば町工場のような規模で物作りをしている小さなメーカー。ハイカーの要望を取り入れて、少量で物作りをしているようなブランドが国内外に数多くあります。
そういった小さなブランドが手がけているウルトラライト系のザックは、本格的な登山の時だけでなく、旅行や子どもとのお出かけの時にも便利そう、ということに最近気がつきました。そこで訪れたのが、日本でウルトラライト系のギアを扱う代表的なアウトドアショップ、三鷹市にある「ハイカーズデポ」。こちらで私も、日常使いできるウルトラライト系ザックを購入しました。
大きなポケットが使いやすい超軽量ザック
私が今回購入したのは、ハイカーズデポのオリジナル。ジマービルトというアメリカの小さな工房に、ハイカーズデポが別注して生産している「パイカパック」というザックです。
こちら、ザックの重さは340gと超軽量。中に入る最大容量は35L。同じくらいの大きさの一般的なザックはだいたい1kgを超えていると思いますので、とても軽いです。アルミフレームやウエストベルトがついておらず、必要最低限のシンプルな作りであることと素材の進化により、この軽さが実現できているとか。
このバックパックを使ってみて、もっとも便利な点は、外側につけられた大きなメッシュのポケットです。このポケット、子どもの上着を入れたり、水筒やお菓子、タオル、ティッシュペーパーなど、頻繁に出し入れするものを入れておくと本当に便利なのです。
防水なので、ちょっとした雨なら濡れてもOK
また、素材が防水仕様なので(縫い目の防水加工はなし)、ちょっとした雨なら濡れても大丈夫! 子どもと雨の日に歩いていると、どうしても自分の荷物は濡れることが多いですが、これなら安心ですね。
また、ウエストベルトが無くても、肩ベルトがしっかりしているので、あまり重さを感じないですし、ウエストベルトが無い分、背負ったり下ろしたりが素早くできるのもいいところかもしれません。
このザックは、ハイキングやトレッキングはもちろん、子どもとの日常的なお出かけ、旅行の時にも使っています。また、私の場合、仕事で地方へ取材旅行に行くことがたまにありますが、そんな時には必ずパソコン持参。このザックならパソコンもラクラク入る大きさです。
また、もう1つこのザックのポイントは、形がシンプルでアウトドア色が強すぎないため、普段着に合わせても違和感がないこと。これ、かなり大きなポイントです。
メジャーなアウトドアメーカーからも、使いやすいザックはたくさん出ていますが、とにかく軽さを追求したい人に、こんなザックはいかがでしょうか?
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相馬由子 Yuko Soma
ライター
1976年、埼玉県生まれ。夫と7歳の娘との3人暮らし。編集プロダクション、広告系出版社を経て独立。ウェブ、雑誌、書籍などで編集、執筆を手がける。最近では、子育て、アウトドア、旅、食などのテーマを担当することが多い。合同会社ディライトフル代表。