今年もあとわずか。年初には「今年こそ貯める!」という目標を立てたはずなのに、気づいてみると貯金残高は変わらず……という人、いませんか?
確実に貯められる夫婦と、なぜか貯まらない夫婦。一体どこが違うのでしょう?
LEE11月号では、これまで多くの家計を見てきたプロが、お金の使い方を一刀両断!
お金が貯まる20の習慣や家計のお悩みにお答えします。
第1回目は、「貯まらない」夫婦のパターンを、消費経済ジャーナリスト松崎のり子さんがご紹介。
取材を通じてさまざまな夫婦を見てきた松崎さん。貯まらない夫婦にありがちな4パターンとは……?
CASE1:会話のない夫婦
お金の話ができない夫婦は準備もできません
お互いのことに干渉せず、最低限の会話しかしない。ましてやお金の話なんかする機会なし。将来の暮らしのイメージももちろんバラバラ。これでは将来いくら必要かもわかりません。
CASE2:友達感覚夫婦
互いを尊重するあまり、家庭をつくった自覚が薄い
一つの家庭をつくったという自覚が薄く、財布も別々で、お互いに好きに使っている。相手の給料の額をあらためて聞いたことがなく、いくら貯蓄しているかも不明のまま。今さら聞けない、という夫婦は黄色信号。
CASE3:片付けられない夫婦
不要な買い物のせいでお金がどんどん目減り!
とにかく家が物であふれているから、必要なものが見つからず同じものをムダに買ってくる。特に冷蔵庫とクローゼットがぎっしりな家は、買い物のコントロールができていない支出過多な症状です。
CASE4:平均を気にしすぎ夫婦
貯めたい気持ちが裏目に出て逆に赤字に…
貯蓄熱心すぎるため、「30代の平均貯蓄額」や「月収の〇%を貯蓄しましょう」という世の中のお金情報に振り回されて、自分の家庭に合わない無謀な貯蓄に励んだ結果、やりくりしきれず赤字家計へ……。
「なんのためにいくら貯める?」と会話ができることが大事です
「これまで私が出会ってきた“貯まる夫婦”には共通点があります」と松崎さん。
ひと言で言えば、夫婦仲、家族仲がいいこと。子供にどんな教育をしてあげたいか、自分たちが将来どんな暮らしをしたいか、そういう話が自然にできるので、じゃあ、いつまでにいくら必要だから協力して貯めようねと目標が共有できる。前向きなお金の話ができる夫婦は、それだけで「貯まる夫婦」合格です。
逆に家族がバラバラだと、余計なお金がかかります。夫はまっすぐ帰りたくなくて、寄り道して余計なお金を使う。妻は夫へのストレスを買い物や友達とのお茶で発散する。これでは、不毛な浪費が増えるばかり。ドキッとした人は、たまには夫の好きな料理を作ってあげ、お金の話が気軽にできる夫婦を目指してください。
取材・原文/松崎のり子 イラストレーション/熊野友紀子
次回は「お金が貯まる20の習慣・前編」をお届けします。
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