赤ちゃんが泣いたら『ピヨピヨ』とひよこボタンを
NHKの朝の情報番組でMCの方が提案していた、『ひよこボタン』をご存知ですか?子育てママを気づかうためのものなのです。昨年、その番組の『気を使いすぎ?社会』という特集の中で「あったらいいね!」と話されていたものが、実際にスマホアプリとして作られました。
それはどういうときに使うのかというと……
赤ちゃんが電車やバスなどの公共の場で泣き出してしまったら、お母さんはあわてて周囲に気を使いますよね。お母さんの緊張を感じ取った赤ちゃんはさらに泣く……。という場面に私も何度も遭遇したことがありますし、困り果てた当事者になったこともあります。周りの人は泣き出した赤ちゃんをチラッと見たりしますが、必ずしも「迷惑だ」と思っているわけではなく「泣いていても大丈夫ですよ!」「迷惑じゃありませんよ」と思っている人も多くいますよね。
そんなときに、このひよこボタンをピヨピヨと押すのです。それを聞いたお母さんは、きっと安心して赤ちゃんの面倒を見られるはずという、赤ちゃんとお母さんを支えるためのアプリなのです。
さっそく、筆者もダウンロード!まだ使う場面には遭遇していませんが、電車通勤をしているママ&パパたちにも広めようと思います。
賛否ありますが、みんなで過ごしやすい環境を作りたい!
通勤ラッシュの時間帯など、「できれば子連れで乗るのは避けたい」とお母さん自身が思っていても、どうしても乗らなければならないということがありますよね。理由はさまざまですが、たとえば、遠方の保育園にしか入れず、やむを得ず乗車することになったり、突然の発熱でいつもの保育施設とは違う病児保育へという場合も。お母さん自身が病院へ行くためということもありますね。
電車やバスは公共の乗り物ですので、世代を問わずいろんな人が利用するのに、都心の満員電車は特に、知らない人同士、身を寄せ合わなくてはいけないので、とてもストレスがかかる場所。意見がぶつかることもあるのも当然です。でも、お互いに思いやりをもって、一日の始まりや終わりを気持ちよく過ごせたら素敵ですよね。
先ほど紹介した『ひよこボタン』は、賛成の声が多いのですが、実は反対の意見もあるのが現状。「押すの勇気がいる」、「みんなが押すとうるさい」、「押さないと冷たく思われる」……などの意見もあるようです。でも、実際に押さなかったとしても、こういう問題を話し合う場があったり、アプリが登場していることだけでも、お母さんたちが子育てしやすい社会に近づいているのではないかと感じます。
SNSで話題になった『席を譲ってもらった妊婦さんのステキな行動』とは!?
筆者が初めて妊婦になったときに感じたことは「意外と席は譲ってもらえないものなんだ」ということ。これは〝妊婦様〟発言ではなくて、私自身は幸いつわりもなくとても元気な妊婦で過ごしていましたので、座れなくても平気だったのですが、お腹が目立ってきても思ったより譲ってもらえなかったなと。初めて席を譲ってもらったときは、うれしかったのですが、自分の感謝の気持ちが上手に伝えられなかった記憶があります。
私とは違って、感謝の気持ちをとてもスマートに伝えていた妊婦さんを、先日、SNSで発見しました!これは譲った方も譲られた方も心に残る、とてもいい方法だと思いましたので、紹介します。
妊婦さんに席を譲ったら、「ありがとうございます。よかったらこれを受け取ってください」とお手紙を渡されたそうです。
「席を譲ってくれた優しい方へ
お腹も体も重いので、とても助かりました。
本当にありがとうございました。
優しいあなたにもステキなご縁がありますように」
という内容でした。妊婦さんは事前にお手紙を用意して持ち歩いていたんでしょうね。とても心あたたまるエピソードです。この投稿を見て、周りの人までもを和ませるような素敵な行動ができるといいなと感じました。
もちろん妊婦さんだけではなくて、ご高齢の方ほか席を必要とする人に席を譲るということが、スマートにできてあたり前という社会になってほしいと願っています。私たちが使っている日本語は、とても細かい表現をもっていますよね。せっかく表現力豊かな言語を使っているのですから、知らない人に対してでも、上手に感情を伝えられたらいいなと、自分自身改めて思いました。
余談ですが……
私が席を譲ってもらったときに「よかったら、座りませんか?」と言ってもらったことがありました。場合によっては、座らない方が楽なときもあるので、そのように言ってもらえるとお断りもしやすいのだと気づきました。それからは私もマネさせてもらって、席を必要としているのでは?と思う人に「座りませんか?」と声をかけるようにしています。
あなたもこのセリフ、「よかったら、使ってみませんか?」(笑)。
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳