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LIFE

産前・産後の暮らしの些細な変化

産後に訪れる、悩ましい“眠れぬ夜”3選

  • 高見澤恵美

2017.06.21

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イラストレーション/烏山ミライ

恋人からのメールの返事が気になって眠れないせつない夜、残業続きで疲れ果て、なかなか寝付けない夜、金曜夜にオールで楽しむ夜……
世の中には、さまざまな種類の“眠れぬ夜”があるものですが、産後の夜はどのように変化するのでしょうか?

「些細な変化」シリーズ、今回はママたちが過ごした“眠れぬ夜”の中から、特に思い出深い“眠れぬ夜”トップ3をお届けします。

1位:新生児期の頻回授乳&オムツ替えで“眠れぬ夜”

もっとも挙げる人が多かったのが、やはり! 新生児期の夜について。

・「育児書には、授乳は3時間に1回と書かれていたので、夜も合間合間に眠れるのかな~と思っていました。
実際産んでみると、1~2時間の間隔で授乳のタイミングが……。
特に母乳とミルクを混合であげていた新生児期は過酷!! 母乳をあげる→母乳の量が足りないのでミルクを調合してあげる→ゲップが出るまで背中トントン→おむつ替え→哺乳瓶の消毒……。飲むにも時間がかかるし、ようやく終わって私がウトウトしかかっても、すぐにまた授乳タイム……。
もちろん昼も夜も関係なく、エンドレス。3時間でいいから続けて寝られたらどんなにラクか、と常に思ってました」

・「産後一ヶ月は実家に里帰り。授乳やお世話のたびに夫に報告メールを送るのですが、夜23時半を境に夫からの返事がぱたっと来なくなる。『あ……寝たな。今晩も長い夜が始まる』と孤独のようなものを感じていたあの頃。
そして、夜中もお世話で起きるたびに2時間半おきに夫に報告メールを。『もう寝た? 私は1時間後に授乳。寒いしつらい』など、やや嫌味交じりの内容も送ってましたね。
夫も、朝起きたら私からのメールがずらりと並んでいて、イヤだったろうな」

・「吸う力が弱いのか、授乳に時間がかかっていた長女。夜中の授乳では、たくさん飲んで満足そうにしてるな~ってときに限って、ゲップとんとんの後に、ぶわ~っとマーライオン状態の吐き戻し……(泣)。
服も着替えさせなきゃだし、布団も私も濡れてしまい後始末が大変。なんやかんやしている間に次の授乳タイムに。眠くて眠くて大人の私も泣いてました」

・「昼も夜も関係なく、3時間おきに目覚ましで起きてお世話。夏だったので暑くて、夜はほぼ毎日上半身丸出しで授乳→うたた寝を繰り返してました。
初めての授乳で赤ちゃんはちゃんと飲めているのか分からず不安で、夜中3時頃にひとりで泣いていたら、同じ産院で産んだママ友から『授乳うまくいってる?うちは夜もまったく寝なくて地獄だよ~』というメールがきて号泣。同志の存在に救われましたね」

・「体力はあるし夜に強いタイプだったので、どうにかなるでしょと思っていましたが、上の子が新生児の頃は、睡眠不足が続いて頭痛や吐き気に悩まされました。
当時は完全母乳にこだわっていたので、痛み止めなどの薬を飲むことを躊躇……。今思い返しても、よく耐えられたなと。本当に、産後ハイでないと絶対に乗り切れないであろう、過酷な時期でした」

・「乳児時代、成長曲線の94%ラインを常に上回る脅威の成長を続けていた娘。母乳で育てていたので、その成長を支えるのは私の母乳のみ……。
当然、夜中の授乳回数もハンパなく、常にチュクチュク、ゴクゴクとおっぱいを飲み続けられていました。ぐっすり寝るなんて夢のまた夢。ちなみに、彼女の卒乳は満4歳。あの頃は、ぐっすり続けて3時間寝ることが何よりの夢だったなぁ」

 

2位:エンドレスに続く「寝かしつけ」で“眠れぬ夜”

次に多かったのは、「寝かしつけ」で苦労した夜について。子供の年齢層も新生児から幼稚園の年頃までと幅広く、さまざまなエピソードが寄せられました。

・「娘はベビーラックで揺られていると気持ちよさそうにうとうとするのに、ベッドに移そうと抱っこした途端、気付いて号泣。タオルで体を巻いて安心させる方法などを調べて色々試したけど、うまく寝てくれず。昼間母にみてもらっている間に分単位のうたた寝をしてました」

・「6カ月過ぎから抱っこじゃなきゃダメで、お布団におろした途端泣くようになった息子。いわゆる“背中スイッチ”がONになる状態で。ソファに座って抱っこだと寝るので、夜はほぼ毎晩ソファで過ごしてましたが、私も眠気がきてしまい、落としそうで怖くて……。でも下ろすと近所迷惑になりそうな大号泣。
『泣きたいのはママのほうだよ~』と一緒に泣いてしまったことも。添い乳を覚えるまでの数ヶ月は本当に大変でした」

・「3~6ヶ月の頃は、寝かしつけに毎回1時間以上かかってました。やっと寝たと思ったらすぐに次の授乳タイムがやってきて(泣)。6カ月頃からなぜか朝は4時半には起きて活動するようになり、昼も夜も眠かった」

・「4歳の娘。3歳くらいからなかなか入眠できなくなり、寝かしつけに数時間かかってしまいます。絵本は毎晩10冊は読んでるかも。
うっかりスマホをそばに置いていて、メールなどを受信してしまうといじりたがって大泣き。見せたらますます寝なくなる、でも見せないと泣き止まない……。昨夜も0時になっても寝なくて、しんどかった~!」

・「0~2歳まで、ずっと寝かしつけはスムーズだった娘。2歳で保育園に通い始めると『ママも一緒に寝る!』と泣くように。私もイライラしてきて『もう寝なくていいから泣かないで!』と叫んでしまい、娘はさらに号泣。
朝は早く起きて出勤しなきゃいけないし、夜も家事を進めなきゃいけないしで、本当につらかった!私の焦りが娘に伝わって、余計に眠れなくなっていたのかも?」

・「今、思うと完全にショートスリーパータイプだった息子。寝かしつけの絵本を1冊、3冊、5冊……10冊読んでも寝てくれないこともしばしば。なぜか、車に乗るとコロッと寝るので、夜中、眠い目をこすりつつ、真夜中に息子とあてのないドライブへ……。
こんなことをしていて、よくこれが天国へのドライブにならなかったなぁと神様に感謝です」

3位:「夜泣き」にうろたえる“眠れぬ夜”

ラストは「夜泣き」。「うちの子には夜泣きの時期は特になかった」という人も多いものの、夜泣きがある場合は強烈なケースが目立ちました。

・「長男の夜泣きがひどくて、生後3ヶ月くらいまで毎晩続きました(泣)。夜中の0時前後になると必ず泣き出すのですが、顔を真っ赤にしてものすごい泣き方をするので、親もつらかった……。
同じ部屋で寝ていた夫は明日も仕事だから起こさないようにと、
寝室から遠い玄関に連れて行ってあやしていたら、『不潔な玄関マットに赤ちゃんを置くな!』と夫にすごい剣幕で怒られ、大喧嘩に発展。授乳と夜泣きで夜はほぼ寝られなかったので、睡眠不足もあり、毎日イライラしてましたね」

・「息子は1歳半で卒乳するまで、毎晩1~2時間に1回は号泣。そのうち勝手に添い乳で飲んで寝てくれるようになったのですが、毎晩何回もおこされるので、熟睡できず。
母乳しか受け付けなかったので、夜の授乳を夫に任せることもできないしで、1年以上、睡眠不足の感覚が続きました」

・「娘は5歳ですが、いまだに夜泣きが酷い。おさまりかけても下の息子が生まれたり、幼稚園入園でひどくなったり……。いつになったら落ち着くのやら」

以上が、産後のママに訪れることが多かった“眠れぬ夜”のリアル。

今回の調査では、「エンドレスに続きそうに思えるけど、過ぎ去ってしまえばいい思い出。というか、また嵐のような出来事が次々と押し寄せるので、2~3年前のディテールは忘れてしまいます……」といった声が、先輩ママたちから多く挙がりました。

明けない夜はない……! しんどい夜もいつしか思い出に!
真っ只中にいるママたちも、その言葉を胸に乗り切りたいものですね。

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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