お正月が過ぎ、3月4月の新生活シーズンが過ぎ、GWが過ぎ…で、気づいてみるともう6月。なんと今年も、もう半分過ぎてしまいました。
実は、年の前半はこんな風にイベント続きで、平時よりもお金の出入りが激しくなってしまうもの。家計簿をつけてもこうした特別支出のせいで赤字になりやすいため、この時期までに挫折してしまう人もいるようです。
あなたの家計は赤字ですか?黒字ですか?
ようやく家計の状況が平時に戻るのが、この6月。6月がボーナス支給月という会社もあるので、今のうちに家計の半年チェックをしておきましょう。家計は黒字に収まっているか、それとも赤字か。もし赤字だとすれば、その原因を見つけましょう。費目ごとに立てている予算が実態に合っていないなら見直しが必要です。
また、赤字をボーナスで補てんするしかないなら、支給額から除いておかないといけませんよね。生活口座にボーナスが振り込まれたままにしておくと、なんとなくいつもの調子で使ってしまうかも。赤字補てんに使うつもりが、あれ…?ということにならないように注意を。
黒字で収まっている優秀家計は、今度は貯蓄のチェックもしておきたいですね。年初に立てた計画通りにお金が貯まっているか。もし、計画が背伸びし過ぎなら、積み立て額を見直して無理なくできる額に減らしたほうがいいかもしれません。ちゃんと貯蓄はできるはずなのに、これまでのイベントで使い過ぎたという人は、ボーナスでなるべく貯蓄の不足分を補っておきたいもの。
どちらの家計の状況でもボーナスは大事。無意識に使ってしまわないように、いつもの口座とは異なるサブ口座に一時避難させておいたほうがいいでしょう。
来月からは夏休みシーズンや秋の連休など、またしてもイベント月が始まります。今年前半の使い方を振り返り、後半の予算や貯蓄のペースを見直したうえで、上手にボーナスを活用したいものです。ボーナス支給がないという家庭も、半年目の棚卸はぜひしておいて。家計の問題を発見したら、あと半年で軌道修正をしたいですね。
ふるさと納税した人は住民税をチェック!
なお、昨年ふるさと納税をした人は、6月の住民税から節税分の減額がスタート。会社員も住民税の決定通知書を給与明細とともに受け取るので、そこにいくら控除されるかの額が記されています。所得税のように還付でお金が戻ってくるわけではなく、引かれる住民税が減るという方式のため、あまりピンと来ないかもしれませんね。5月までの給与明細と比べて、どのくらい住民税が変化したかを確かめておきましょう。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。