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LIFE

万年腰痛と初めてのぎっくり腰【予防・原因・応急措置】

これで安心!「ぎっくり腰の正しい応急処置」

2017.06.01

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どんなに気をつけていても、重いものを持ち上げたり、くしゃみをしただけでなってしまうこともあるぎっくり腰。直後は動けなくなるので、いざというときのために、対処法を知っておきましょう!
原宿リハビリテーション病院名誉院長、林 泰史さんに教えて頂きました。

「ぎっくり腰」になったときの3大原則

  • 動かない(揺らす・ねじる・反らすは厳禁!)
  • 直後は冷やし、落ち着いたら温める
  • 横になる

正しい応急手当は?

ぎっくり腰は、広背筋の筋肉や筋膜の損傷なので、ぎくっときたらまずは動かないことが鉄則。

「筋肉や筋膜に傷がついた状態なので、揺らしたり、ねじったりしないこと。動けば損傷部分が刺激されて痛みが強くなります。

また、強烈な痛みを感じると、人間の体は自律神経の働きで脱力してしまいます。急に倒れてしまわないよう、横になれない場合も壁に寄りかかるなど、その場でできるだけ安静な姿勢をとりましょう。痛みが落ち着くまではできるだけ横になって。炎症がひどい場合は、2~3日は冷やすと緩和します。

損傷が修復するまで1カ月は安静にすべきですが、仕事や育児で動かなければならない場合は、コルセットでしっかりと固定すると回復しやすく。腰まわりの痛みだけでなく、脚のしびれを感じる場合は椎間板ヘルニアの可能性もあるので受診を」

ぎっくり腰直後の正しい処置&ポーズ

ぎくっときた瞬間、一体どう対処すべき!? 痛みや損傷を悪化させないために、とるべき正しい行動を教えてもらいました。知っておけば焦らない!

横になる

1 上半身はまっすぐでひざをつく
背中が一直線になるよう、手で腰を支えながらしゃがむ。太ももに力を入れると腰の負担が軽く。

2 体をややくの字にして横になる
ゆっくりと横たわる。腰をのばすと悪化するので、くの字で。冷湿布や保冷剤などを当てて。

 

壁によりかかる

上半身をやや前に倒し、お尻を壁に預けて
寝転べない場合は、まず近くの壁を支えにすると安全。体をやや"くの字"の状態にして、お尻を壁につけて預けるように力をかけると、腰への負担が少なく。上半身は壁につけなくてもOK。

 

起き上がるとき

体を横に向け、手で支えながら起きる
腰から突然起き上がると、痛みがぶり返す可能性も。体を横に向けて、手でしっかりと支え、ゆっくりと上体を起こしながら、両足も床に着いて起き上がる。焦りは禁物なので時間をかけて。

 

家にあるもので腰を固定

雑誌や段ボールを背中に巻きつけて
どうしても動かなければいけない場合は、腰を固定することが大切。市販のコルセットがない場合は、雑誌や段ボール紙などをひもでがっちり固定して。

直後につけるコルセットは「縦幅」の広いものを
発症直後は、肋骨から骨盤までを固定できる、下のような幅広のコルセットがおすすめ。肋骨、胸郭、骨盤が1 本の棒のように動かない状態に。筋肉が衰えないよう2~3週間で外して。

バイオギアサポーター腰用¥6900/ミズノお客様相談センター


対処法をしっておけば安心。ぜひ覚えておいて!
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木下 優(ロッセット)スタイリスト/高橋美帆 取材・原文/野々山 幸 イラストレーション/いいあい きくちりえ(Softdesign)
詳しくは2017年5/7発売LEE6月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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