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LIFE

高見澤恵美

育児しながら働く、子供の夢応援…「ベストマザー」授賞式で新米ワーママライターが思ったこと【前編】

  • 高見澤恵美

2017.05.17

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3年前に母となって以来、私、ライターたかみーはとにかく目の前のことをこなすだけで精一杯。母親としてこうありたいという理想も曖昧なまま、日々が過ぎていく……。
そんな毎日を送る中、「第10回ベストマザー賞」の授賞式があるとの知らせが。「ベストマザー」、強い響きです。何かヒントがもらえるかも? と思い、足を運んできました。

「ベストマザー賞」とは、NPO法人日本マザーズ協会が授与する賞で、ママたちの憧れや目標となる「ベストマザー」を、毎年ママたちの投票によって選出しています。1年を通した投票で各分野ごとに選ばれた「ベストマザー」たち。
彼女たちの授賞コメントの中で、個人的に心に引っかかる部分があったものを抜粋してご紹介していきます。

仕事と育児の両立、葛藤はあるの?

◆近藤麻理恵さん(片付けコンサルタント・長女1歳&次女7ヶ月)
「私の小さな頃からの夢は、まさに『ベストマザー』。いいお母さんになること、でした。
専業主婦の母は毎日家にいてくれて、美味しいご飯を作ってくれて。主婦業を毎日楽しそうに行う姿に憧れ、『私もそんなお母さんになりたい!』と、5歳から主婦向けの雑誌を熟読。それが今の片付けの仕事に繋がっていきました。

ただ実際に二人の娘を生んで母になると、私が思い描いていたようないわゆる『ベストマザー』には程遠いです。片付け以外は何もできないので、これから勉強していきたいと思っています

私は今アメリカで家族と一緒に暮らしています。著書『人生がときめく片づけの魔法』を世界中の人に読んでいただいたことをきっかけに、世界に片付けの素晴らしさを伝えるという仕事をしており、拠点をアメリカにするという決断をしました。次女もアメリカで出産しました。
今日、私はこの場(日本)にいますが、家族は全員アメリカにいて、夫が子供の面倒をみています。普段の料理も夫が作っています。
このような状況になってみて、私が目指していた母親業ってこんなんだったかなぁと迷うこともあります。小さな子供を預けて働くことに対して、抵抗がないわけでは決してないのです。

でも『子供を生んだら楽なだけの道はない』と考えているので、今、自分がした決断に対しては腹をくくろうと決め、毎日を過ごしています

(仕事で成功をおさめ、可愛い子供を年子で産み、夫は家事、育児に協力的。
こんな状況であれば自己肯定感に満ちているのでは……と思いきや、理想の母親像と現実にギャップを感じている様子に、なんだか親近感を。ポジティブな部分だけでなく、今後、育児における迷いや失敗をどう乗り越えていくのかの過程を伺ってみたい……そんな気持ちになりました)

最近子供と接していて、うれしかったエピソードは?

◆木村佳乃さん(女優・長女5歳&次女3歳)
「ふたりの娘がおり、毎晩ひとり一冊ずつの約束でそれぞれが選んだ絵本を読み聞かせることにしているのですが、だいたい約束の冊数より多くなってしまい(苦笑)、疲れている日は寝落ちしそうになっては娘に起こされたりしています(笑)。
昨夜もなんとか無事に何冊か読み終えて、電気を消して寝かし付けようとしたときに、
上の5歳の娘が『これママに』とお手紙をくれたんです!
『ママ大好き』と書かれた小さなメモ用紙を。
もう本当にうれしくて! 自分はなんて幸せなんだろうと思う瞬間でした」

(ほんわか幸せエピソードを聞いて、こちらも笑顔に。子供からの初めてのお手紙、ママにとっては一生の宝物でしょうね。そして、日々多忙な女優さんでありながら、毎晩読み聞かせをしているなんてすごい。冊数がどんどん増えていく、寝落ちしそうになる……。これらもママの“読み聞かせあるある”ですよね)

子供の夢とどう向き合いますか?

荒川静香さん(プロフィギュアスケーター・長女2歳)

「娘は2歳半。本人が楽しいと思うことをやるのが一番だと思うので、本人がやりたいといった物事はやれるように、親として準備しておこうと思っています。
とにかく子供が何に対して興味を持つのかは、そばで見ていないとキャッチできません。仕事で子供と離れる時間ができてしまうので、その時間を埋められるような過ごし方をと心がけています。

娘にスケートをやらせるかどうか。私自身がスケートの難しさを理解していますし、すぐに手出ししてしまうので、よいサポートをできないんじゃないかと勝手に思うところがあり、以前は消極的な気持ちでした。ですが、今は本人がやりたがるならお手伝いしたいな、と思うようになりました。
娘は踊ることが好きみたいなので、そういうお教室にも連れていこうかと思ったり。

ちなみに、アイスショーで私が滑る姿を見る機会があったせいか、娘はスパイラルとイナバウアーができるようで、披露してくれます。
でも、体を反ることがイナバウアーだと勘違いしているようなので、もうちょっと大きくなったら、正しいことを教えていかなきゃいけないなと思っています(笑)」

(我が家の息子も荒川さんの娘さんと同じ学年。そろそろどんな習い事をやらせるべきか気になるお年頃……。「あの習い事をさせたい」、「あれはイヤ!」など、ついつい親が自分の経験から先入観を持って決めがちですが、荒川さんのように親の思いを一旦捨て、子供の気持ちを第一に考えることができたら、親として素晴らしいだろうな……と感じました)

次回は「ベストマザー」たちが考える、母としての姿勢などをお届けします。

※お子さんの年齢は、取材時に2017年5月11日時点のものです。

撮影/岩城裕哉

高見澤恵美 Emi Takamizawa

LEEwebエディター・ライター

1978年、埼玉県生まれ。女性誌を中心に女性の性質や人間関係の悩みに迫り、有名無名千人超を取材。関心あるキーワードは「育児」「健康」「DIY」「観劇」など。家族は夫と4歳の息子。

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