LIFE

整理収納アドバイザーEmiさんのお片づけBOOK

Emiさんの「私がラクする」暮らしのルール

2017.05.08

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LEE6月号のインテリア特集は、整理収納アドバイザー、OURHOME Emiさんの『お片づけ・収納BOOK』。家族みんなが心地よく過ごすための、暮らしのコツやEmiさん自身のお宅、読者宅の収納改造などを、充実の別冊付録でお届け!今日のLEEコーナーでも注目ページをご紹介していきます。

第1回目は、Emiさんが「ラクする」ために、日々実践しているというマイルール。

「実は性格は大雑把で面倒くさがり屋」というEmiさん。
だからこそ、「お片づけや家事ができるだけラクになる方法」を常に考えてきたのだとか。

「お片づけや収納は私にとって、きれいに美しく整えることが目的ではなくて、暮らしをうまく回していくための手段のひとつなんです。家のことは私ひとりが頑張っても限界があります。だから家族を巻き込んで、みんなでやる。そのためには、家事のやり方をできるだけ簡単にして、パパも子供もみんなが続けられるルールを作ることが大事なんです。それはつまり、ズボラな私でもラクに回せる仕組みになっているということ。お片づけ、収納は『私がラクする』ため。そうするとママがごきげんでいられる。それは結局、家族みんなが心地よく暮らすことにつながると思うんです」(Emiさん)

 

いつもごきげんでいるために Emi’s RULE

01 子供と一緒に考える

小さなお子さんがいるママたちが頭を悩ませているおもちゃの収納。つい、大人が先回りしておもちゃの収納場所を決めていませんか?

けれど、子供は子供なりに自分の考えをしっかり持っています。おもちゃの分類も、例えばアイテム別だったり、色分けだったりと、自分なりのジャンル分けがあるものです。時には、びっくりするような収納アイデアが出てくることも!

上手に片づけができるようになるのもよいことなのですが、それよりも、自分で工夫して考える力を身につけてほしい。それを私は「おかたづけ育®」と呼んでいます。

「子供と一緒に考える」ことはたいへんだし、遠回りのように思えるかもしれませんが、それを繰り返していくことによって、子供が「自分で考え」「実行する」という習慣がついていきます。すると子供が成長するごとに、ママもどんどんラクになっていきます。

「一緒に考えよう!」その声かけが、先の自分をラクにしてくれます。

02 まずやってみる。違ったら変えればいい

インテリアの改造や収納方法の見直しなどであれこれ考えすぎてしまったり、「失敗したくない」と尻込みしたりなかなか実行に移せない……というお話もよく聞きます。

わが家の場合は、模様替えなどはあまり深く考えすぎず、「とりあえずやってみる」「ダメだったらやり直す」の繰り返し。

正直、失敗することもあります。そもそも暮らしは必ず変化していくもの。常に変わらない正解があるわけではありません。

だからこそ「やってみる」という行動の積み重ねをしていくことでどんな状況にも前向きに対処できる、行動力や発想力が培われていくような気がしています。

 

03 家族を上手に巻き込む

私ひとりが頑張って家事をすると、私の機嫌がどんどん悪くなり、家族もほっとくつろげません(笑)。

みんなが暮らす家だから、片づけ、掃除、洗濯などなど、みんなで楽しくできたら理想的ですよね。だから、家族を上手に巻き込むために、家事をイヤそうにしないように心がけています。

それから「お! なんかちょっとやってみたくなる」と家族が思えるような仕掛けを考えます。例えば寝る前の「5分片づけ」。家族4人が同時に行えば「20分片づけ」と同じ効果!面倒くさがりの私ですが、家族を巻き込むための仕掛けや、家事の工夫を考えることにはたっぷり時間をかけています。

04 家族みんながわかるマークを使う

「あれ、どこにあったっけ~?」
「これ、どこにしまえばいいんだっけ~?」

家族からのそんな問いかけは、積み重なると答えるのがたいへんですよね。

そういった問題を解決してくれるのは、誰が見ても一目でわかるシンプルな収納方法。子供でもわかるマークをつけるのはおすすめな方法のひとつです。こうしておくと、置き場所が一目瞭然なので大人も子供も、探すのもしまうのもラクチン。

作るときは少し手間に思えるかもしれませんが一度こういう収納システムを作っておくと後でラクを実感できます。

 

05 家族を責めずに、仕組みのせいにする

わが家では、ゴミ捨ては夫がしてくれます。けれど夫が、それを忘れてしまったとき、「何でやってくれなかったの?」と責めるのではなく、「どうしたらできるようになるかな?」と、その家事まわりの環境や仕組みに原因を求めるようにしています。

「中身が見えないゴミ箱の形がいけないのかな?」
「動線が悪かったのかもしれない」

できない家族を責めるのではなく、できるように仕組みを変える。そうして考えていくうちに、どんどんやりやすい方法が見えてきたりします。

06 収納用品は何通りにも使えるものにする

世の中には収納用品があふれていますが、私は「○○専用」のものは選ばないようにしています。

「○○専用」だと、その用途が終わってしまったら使い道がなくなり、処分にはお金もエネルギーも必要。それよりも、何通りにも使い回せて、用途を選ばず、なおかつデザインがシンプルなものがいいなと思っています。

例えば現在、子供部屋とリビングに分割して置いているスチールラックは新婚時代はキッチンラックとして使っていて、昨年までは「情報ステーション」として子供のおもちゃや書類、道具類、雑誌などを1カ所にまとめる場所にしていました。

この先、暮らしがどんなふうに変化していくのかはわかりませんがきっとどこかの場所で、頼もしく働いてくれるんだろうな!と、そして、ひとつのものを使い回す姿を子供にも見せたいなと思っています。

 

07 収納を難しくしない

家族みんながストレスなく片づけられるようにするには、収納を複雑にしないことが大切です。

引き出しの中を細かく区分けするよりも中に放り込んでおけばOKくらいのゆる~い収納のほうが、自分も家族もストレスがないと思います。

そこでわが家がよく採用しているのが「1ジャンル、1ボックス」という方式。ひとつのジャンルにひとつの引き出しや箱。こうしておくと、しまう場所に悩みませんし、探し物もラクラク見つかります。

08 家事・収納のハードルを下げる

「きちんと」と思うと、家事は果てがないですよね。長続きするためには、少し大雑把でも、家事のハードルを下げるほうがいいと思います。

私は洗濯物をたたむのが苦手なので、服はほぼハンガーがけにしていて、洗濯物を干して取り込んだらそのままクローゼットに戻せるようにしています。

 

09 やりたいと思ったときに、すぐ取りかかれるようにしておく

「何のために片づけをするか」

子供たちと一緒に考えるようにしているのですが、「やりたいことをやりたいときに、すぐ取りかかれるようにするため」でもあります。

道具を出すのに時間がかかったり「あれどこだろ?」と探し回ったりしていたら、モチベーションは半減。思い立ったらすぐに行動できることは、ちょっとした快感です。だから、ものを使う場所のすぐそばにしまうことは大事です。


次回はEmiさんの家、最新版をお届けします。

撮影/仲尾知泰 Emi 取材・原文/田中のり子 中沢明子 Emi 本誌編集部
詳しくは2017年5/7発売LEE6月号別冊付録に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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