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「児童書」がひろげる、子どもの未来

児童書は、子どもたちに何を教えてくれる?

子どもを本好きにする【児童書の選び方】読書を楽しみに変えるための実践的なヒントをプロが教えます!

2026.08.04

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語彙力、想像力、好奇心が育つ!

「児童書」がひろげる、子どもの未来

「児童書」がひろげる、子どもの未来

絵本でもなく、大人向けでもない「児童書」。そこには、子どもの成長に必要なすべてが詰まっている!? 著者のお話や書店員のトレンド解説、読書教育のプロによるお悩み相談、読者のおすすめ本などから、親子で読んで学べる児童書の世界を深掘りします。

Index
  1. 「児童書」がひろげる、子どもの未来
  2. 子どもを本好きにする、児童書の選び方
  3. 楽しく→たくさん→幅広くの順番で読書をステップアップ
  4. 図書館での〝つまみ食い読書〟で子どもの読みたい本が見つかる
  5. 子どもの読書習慣をつけるための、4つのポイント
  6. あわせて読みたい

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読書教育のプロに聞いた!

子どもを本好きにする、児童書の選び方

わが子に本好きになってほしいけれど、具体的にどうすればいいの!? 読書を子どもの楽しみに変えるための実践的なヒントをプロが教えます!

笹沼颯太さん/Yondemy代表

笹沼颯太さん

SOUTA SASANUMA

Yondemy代表

1999年生まれ。東京大学在学中に株式会社Yondemyを設立。著書に『ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。独自に開発した読みやすさの指標「ヨンデミーレベル」に準じたおすすめ児童書の紹介も行っている。

\ 読書教育のオンライン習い事やSNS発信を行う /

『ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

楽しく→たくさん→幅広くの順番で読書をステップアップ

読書好きな子どもを育てるオンラインの習い事「ヨンデミー」の代表・笹沼さんによると、子どもを本の楽しみに目覚めさせるためには、とても大切な本選びの順番があるそう。

「習い事の中でよくお伝えしているのは、〝①楽しく②たくさん③幅広く〟の順番を守ることですね。楽しく読めていないのにたくさん読まされると、読書自体が嫌いになってしまいます。楽しく読んでいるうちに自然と習慣になり、多くの本を手に取るようになる。そこから『新しいジャンルの本にチャレンジしてみよう』という気持ちが生まれる。このステップで読書の幅をひろげることが大切。本を読ませたいあまり、子どもが普段読まないような、勉強になりそうな本や少し難しい本を与えてしまうのは、よくある失敗です。児童書選びで最も重要なのは、子どもの〝読む力〟に合わせて選ぶこと。本のレベルは、ジャンルや名作かどうかよりも優先すべき項目です。言葉の難しさ、漢字の割合、一文の長さなどは、子どもがスラスラと楽しく読める、少し易しいレベルのものにしましょう。対象年齢や〝自分が◯歳で読めたから〟というようなことに引っ張られず、わが子の読書レベルに合わせてあげてください。楽しく読書をするためには、それが一番大切なんです」

図書館での〝つまみ食い読書〟で子どもの読みたい本が見つかる

本より動画を観たがる子どもが多い中で、動画より本を選んでもらうにはどうしたらいいのでしょうか。

「まずは、簡単に手が届くところに本を置くこと。テレビやスマホはすぐ観られる場所にあるから、よくも悪くも習慣になりやすいんです。せっかく読書をしたい気分になっても、すぐに本を手に取れなければ〝じゃあ動画を観ようかな〟と、近くにあるデバイスに流れてしまいます。また、置いておく本のチョイスもとても重要です。〝子どもが今読みたい本〟でなければいけません。興味のない本や読み飽きた本が並んでいても、手に取りませんから」

子どもの読みたがる本を選ぶのが難しい! そんな悩みを解決するには、親子で図書館へ。

「図書館でいくつかの本の最初の数ページを一緒に読む〝つまみ食い読書〟をしてみてください。その中でお子さんが続きを知りたがった本を借りてくるんです。それを部屋の目につく場所に置いておけば、きっと読み始めますよ。〝合わない本は途中でやめてOK〟というスタンスも効果的。好きではない本を嫌々読まされる経験は、読書を苦痛にしてしまいます。『読み捨てる』くらいの気楽な感覚でいたほうが、子どもは本を好きになってくれるはずです」

「本を読めさえすれば、人生なんとかなる」と断言する笹沼さん。

「読書は、すべての学びの基礎体力になります。小学校の勉強から大学受験、大人の資格勉強や仕事に至るまで、私たちの学びのほとんどはテキストがベースですよね。つまり、読む力をつけることは、生涯にわたる学びの土台を手に入れることなんです。本が読めれば、何か困ったことが起きても大丈夫。そのときに必要な本を見つけて、必要なことを学ぶことができるからです。人生の学ばなければならないタイミングで、苦痛に思わずに知識を得て、次のステップに進めます。人生は、読書さえできれば大丈夫だと言ってもいいと思いますよ」

読書さえできれば必要なタイミングで何でも学べるはず

笹沼颯太さん/Yondemy代表


実際どうしたらいい?

子どもの読書習慣をつけるための、4つのポイント

1

子どもの読書レベルに合った本を選ぶ

「繰り返しますが、最も大事なのがレベルです。読書をさせたい保護者は本好きが多く、高レベルの選書をしがち。読書習慣がつくまでは、少し簡単くらいがいいですよ」

2

子どもの興味に合った本を選ぶ

「その子が好きなジャンルの本は、夢中になりやすく、少しレベルが高いものも読めたりします。ステップアップさせたいときは、興味に合った本を選ぶといいですね」

3

読書しやすい環境・ルーティン作り

「本を手に取りやすい部屋づくりだけでなく、習慣化も大事。歯磨きの後や寝る前など、毎日必ずやっている生活のルーティンと読書をセットにしてみましょう。1日のスケジュールのブレから影響を受けにくい朝もおすすめですね」

4

プレッシャーをゼロにする

「とにかく楽しく読めればいいと割り切ることが、読書好きへの近道。子どもにとって、読書が勉強ではなく娯楽になるようにしてください。最後まで読むことをすすめたり、感想文を書かせたり、ハードルを上げるようなことはやめましょう。好きになりさえすれば、勝手にたくさんいろいろな本を読んで、勝手に学びますから!」

Staff Credit

撮影/倉方真帆 取材・文/東 美希
こちらは2026年LEE8・9月合併号(7/7発売)「「児童書」がひろげる、子どもの未来」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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