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素材はステンレスひとつ。

「ALESSI(アレッシ)のワイヤーバスケット」ごくシンプルながら丈夫で美しい、職人技の逸品【石井佳苗さんのインテリア名品】

  • 石井佳苗

2026.05.19

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連載

KANAE’s MASTERPIECES────Interior Items

スタイリスト

石井佳苗の「インテリア名品」

テイストの変遷や引っ越しを重ねた今も、手元に残る大切なもの。石井さんのスタイルを形作る名品を、毎月1点ずつ紹介します。今回は、大好きな「アレッシ」で、あえて選びたい実用品について。

石井佳苗さん

石井佳苗さん

Kanae Ishii

スタイリスト

雑誌や書籍、広告など多分野にわたり活躍するインテリアスタイリスト。住まいづくりの感覚を磨くヒントを綴った近著『Heima』(扶桑社)も好評。オンラインレッスンは今年で7年目。

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35.

[かご]Basket

ワイヤーバスケット

Brand:ALESSI
アレッシ
Item:Chinese tea utensils
ワイヤーバスケット

素材はステンレスひとつ。ごくシンプルながら丈夫で美しい、職人技の逸品

かの有名なワインオープナー“アンナG”などカラフルな雑貨の印象が強い「アレッシ」。私はそれに加え、ステンレス製アイテムのメーカーとして絶大な信頼をおいています。

そもそもは、1920年代のイタリアで、真鍮や合金、ニッケルやクロームなどの食器や日用品の製造メーカーとしてスタートした「アレッシ」ですから、バスケットやケトルなどのステンレス製アイテムはまさに王道とも言える存在なのです。

こちらのワイヤーバスケット、実にシンプルなデザイン。言ってみれば、ただ1本のワイヤーが規則的に曲げられているだけ。無骨でも、繊細すぎもしないワイヤーの太さ、つややかな質感、寸分の狂いなく、心地よいリズムを感じさせる曲線。ステンレスという無機的な素材ながらも、どこか手仕事の風合いを持っているところが、何よりの魅力です。

私は以前、「アレッシ」の工場を訪れたことがあります。これらのワイヤーアイテムは、ワイヤーを巨大な機械で“ガシャン、ガシャン”と折り曲げることで生み出されます。長く勤める熟練の職人たちが、古い機械につきっきりで面倒を見ながら仕上げるのです。心打たれたのは、一見華やかに見える「アレッシ」というメーカーの芯にある、昔ながらの製法を守る実直さでした。

実際手に持つとわかりますが、このワイヤーバスケット、繊細に見えて、決してやわではありません。実用的で、端正。まさにイタリアの「用の美」を体現するアイテムです。

オーバルワイヤーバスケット(幅28×奥行20×高さ8㎝・重さ610g)¥28380/アレッシ ジャパン ※サイズの高さは編集部調べ
オーバルワイヤーバスケット(幅28×奥行20×高さ8㎝・重さ610g)¥28380/アレッシ ジャパン
※サイズの高さは編集部調べ

「オーバル型は、重し代わりに岩塩をのせてペーパータオル入れに。こういった実用的なアイテムこそ、美しいものを使って空間に配置すると、インテリアが心地よくなります」(石井佳苗さん)

ラウンドワイヤーバスケット(直径15×高さ5.5㎝・重さ345g)¥17600/アレッシ ジャパン ※サイズの高さは編集部調べ 
ラウンドワイヤーバスケット(直径15×高さ5.5㎝・重さ345g)¥17600/アレッシ ジャパン
※サイズの高さは編集部調べ

小ぶりなサイズも使い勝手がいい。リップやハンドクリームなどのばらつきがちな小さいものをまとめて。

Designer:

Ufficio Tecnico Alessi

Italy, 1948

実用的であり、美しさにも妥協しない。老舗メーカーによるロングセラー

スクエアワイヤーバスケット(幅23×奥行23×高さ8㎝・重さ650g)¥28380/アレッシ ジャパン ※サイズの高さは編集部調べ
スクエアワイヤーバスケット(幅23×奥行23×高さ8㎝・重さ650g)¥28380/アレッシ ジャパン
※サイズの高さは編集部調べ

1921年、イタリア北部オルタ湖畔の小さな工房から始まった「アレッシ」。ワイヤーバスケットシリーズは社内技術設計チームによるデザインで、耐久性に優れ、光沢が美しい18/10ステンレスを採用。長きにわたり愛されている。この春、待望の路面店が東京・青山にオープン。

猫

Staff Credit

撮影/宮濱祐美子 取材・原文/福山雅美
こちらは2026年LEE6月号(5/7発売)「スタイリスト石井佳苗さんの「インテリア名品」」に掲載の記事です。

石井佳苗 Kanae Ishii

インテリアスタイリスト

「カッシーナ・イクスシー」にて10年間勤務後、独立。雑誌や書籍、広告など多分野にわたる活躍で知られる。住まい作りの感覚を磨くヒントを綴った近著『Heima』(扶桑社)も好評。初心者にもわかりやすいオンラインレッスンも行っている。

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