生きた学び、好きを追求、家族との時間…
心揺さぶる「テーマのある旅」

おすすめの観光地を巡るのもいいけれど、大事な時間とお金をかけるならば、自分たちのテーマを持って、特別な景色が見たい。そう考える旅上手の人たちに人生が豊かになった旅の話を聞きました。あなたなら誰と、どこへ? ワクワクする旅の計画の参考に!
to 台南
食と歴史の関係など私の“好き”を探求するひとり旅


山脇りこさん
料理家、エッセイスト
料理家・エッセイスト。旬の食材を生かした家庭料理を紹介。代官山で料理教室を主宰。『50歳からのごきげんひとり旅』(だいわ文庫)、『歩いて旅する、ひとり京都』(集英社)など、旅を綴ったエッセイも大人気。
京都の旅本も好評発売中

多くの経験を重ねた今こそ、“私”との旅を楽しみたい
学生時代はひとり旅もよくしていた山脇さんですが、旅好きの夫と結婚してからは、夫婦旅やグループ旅がメインに。「40代後半を迎えた頃、この先もひとりで旅ができる行動力と自立心、そして脚力を備えておきたい。そう感じて国内外をひとりで歩いて回るように」
なかでも山脇さんが長年通い続け、大好きな旅先が台湾の台南。
「首都の台北よりものどかで、昔からの建物も多く、ノスタルジックな街並み。ひとりで街歩きをしやすいし、1人前から食べられるフレッシュなフルーツ屋さんや家庭料理の店もたくさんあります。そしてお米は日本と同じで粒が短く、丸みのある短粒種。これは50年間、日本が統治していた影響が残っているからだそう。台湾を訪れるようになってから、これまで何も知らなかった自分を恥じて台湾の歴史について、たくさんの本を読みました。そこで台湾は私の故郷である長崎とも昔から交流があったことがわかったんです。さまざまな歴史を知ったうえで台南を訪れると『だから長崎の家庭料理に似たちゃんぽん麺やちまき、煮物が台湾でも親しまれているのか』と発見もあって。政治が変わっても、食の文化はそこに住む人々に代々受け継がれ、根付いていることがわかりました。私が何度も訪れるのは『台南に長崎を探せ!』というテーマにハマっているから(笑)。これまで、自分はどんなことに興味が強いのか、年を重ねてもあまりわかってませんでした。ひとり旅は自分の気持ちの向くままに行動していいし、どんな選択をしてもいい。日頃の家事や仕事から離れて"私"という存在とじっくり向き合って旅をすると"好き"が増えて、次第にごきげんに。この"ごきげん貯金"があれば、日常でイヤなことがあっても、自分を励ますことができるので、旅以外の暮らしも楽しくなっていくんです」
旅のマストアイテム
旅先が舞台の本
旅先が舞台の歴史本や小説を移動中などに読むと、その土地への知識が深まり、旅の魅力が倍増します。
2泊3日ひとり台南旅プラン
1日目
13:00 台北着→台湾高速鉄道で台南へ
15:30 在来線で台南駅へ
16:00 「U.I.J Hotel & Hostel (友愛街旅館)」にチェックイン(写真6)
16:30 「裕成水果」でフルーツを食べ、「合成帆布行」(ハンドバッグ店)、「林百貨店(デパート)」などに寄って街歩き![]()
18:00 「葉家小卷米粉」で軽めの夕食(「小公園擔仔麵」「度小月擔仔麵」もおすすめ)
19:00 ホテルへ戻る。着替えて、共用スペースでお茶を一服
19:30 神農街で散策し、街のバーへ。「存憶 Cafe Bar」「沃隼釀造 WE Drink Beer Company」(クラフトビール)、「Bar TCRC 前科累累俱樂部」(※予約必須)(写真3)
2日目
9:00 「永樂市場」近辺で朝ごはん「金得春捲」「富盛號」「阿美現烤古早味蛋糕」いずれかで。「水仙宮市場」を散策
11:00 旅の神様「水仙宮」にお参りし(写真5)、小吃を軽めのランチに。ホテルへ戻り、ティーブレイク
14:00 「臺南市美術館」へ
17:00 「孔子廟」にお参り後、「莉莉」(写真2)でフルーツを。夏はかき氷&プリンもおすすめ。「年繡花鞋 Dynasty Embroidered Shoes」(繍花鞋専門店)へチャイナ刺繍の靴を買いに行く(写真4)
18:00 バスで「台南花園夜市」(木・金・土曜のみ)へ。気になるものをつまみ食い
20:30 古民家を再生したバー「Taleland 樂島」へ
3日目
8:30 朝の散歩も兼ねて肉燥飯を食べに「無名米糕」へ
9:30 「国立成功大学」キャンパス内をお散歩
11:00 ホテルへ戻り、荷物をピックアップ。ホテル前の絶品スイーツでシメる「Chun純薏仁。甜点」
11:30 Uberで台南駅へ→台湾高速鉄道で台北へ

ふるさと長崎とのつながりを探すのも楽しい台南

1.調理方法やタレなど、台湾では地方色が強く出るちまき。「訪れるたび、台南独特のちまきを食べ比べます」

2.南国のフルーツ店が街のあちこちに。「その場でカットした新鮮なフルーツ5種盛りなど、1人前から食べられます」

3.「台南にはセンスのいいバーが豊富。行きつけのお店を少しずつ増やし、気分に合わせて行く店を決めます。フルーツを使ったカクテルが絶品です」

4.「美しいチャイナ刺繍のフラットシューズ。足になじんで履き心地もいい」

5.歴史ある市場『水仙宮市場』の中にある『水仙宮』でお参り。

6.ホテルはひとりで海外を旅するときの大事な居場所。「治安はもちろん、交通アクセスがいいのも大事。さらに、体調不良や盗難など、何かトラブルがあったときのサポート体制やサービス、セキュリティを重視して慎重に選びます」
通うたびに新しい発見がある京都と港町らしい風情がある長崎
京都
国内ひとり旅リピート率1位で、200回以上訪れている町。「早朝に清水寺周辺を歩くと静かで新鮮」

7.「老舗の和菓子店『三條若狭屋』はちご餅が有名で大好きなお店」

8.「鴨川沿いを散歩中、ベトナムからの観光客に撮ってもらった1枚」
長崎

9.「長崎は実家に帰省する前か後にホテルに1泊して、ひとり旅もしています。長崎港のあたりをジョギング中に撮影」

10.「日之出饅頭店」の名物「桃饅頭」。「唐文化を受け継ぐもので、こしあんがおいしいんです」
Staff Credit
取材・文/田中理恵
こちらは2026年LEE5月号 (4/7発売)「心揺さぶる「テーマのある旅」」に掲載の記事です。
※本特集に掲載している施設や店舗の情報は、ご本人が旅行した時点でのものです。
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