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【春の衣替えの正解】冬物衣料を守る収納&洗濯のコツは?虫食い対策も

  • 藤原千秋

2026.03.25 更新日:2026.03.29

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「さ、寒いっ!」という日が減ってきたな、と思っているうちに、「もしかして、暑い?」という日が増えだす、近年の春。

朝はコート、昼はカーディガン、夕方はまたコート……そんな日も珍しくありません。

一年の季節は冬と夏しかないような気さえしてくる昨今、着るもの選びのとりわけ難しい季節が今年もやってきました。

とはいえ、分厚いウールのコートやふわふわのファージャケットは、もう出番はなさそう。そろそろ衣替えを考えないと。

でも、何をしまえばいい? 

どれをクリーニングに出すべき? 

何なら自分で洗濯できる?



まだ完全に冬物終いをするには早いタイミングですが、少し先取りで”失敗しない衣替えのポイント”、押さえていきましょう。

Index
  1. 「衣替え=総入れ替え」はもう古い?
  2. 自宅で洗う?クリーニングに出す?「全部クリーニング」は実は不要
  3. 衣替えで最も大切なことは「虫食い」のリスク管理
  4. 防虫剤は「入れすぎ」NG

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「衣替え=総入れ替え」はもう古い?

そう、うすうす気づいてはいるはず。

案外私たちの衣類には、通年服(Tシャツ、シャツ、カーディガンなど)が多い。流行りのシアーシャツなど、冬はニットのインナーにちょうど良かったし、夏は夏で羽織りものになるし。

そういった衣類は、出しっぱなしでOKと心得ましょう。つまり、


衣替えでしまうべきなのは「真冬アイテム」だけ!

  • 厚手コート
  • ダウンや中綿のもの
  • ファー・ボアのアイテム
  • 厚手ニット

などなど、衣替えの対象となるのは、とにかく「厚手」のものだけ。そう考えれば、衣替えって、小さくできるんです。


自宅で洗う?クリーニングに出す?「全部クリーニング」は実は不要

衣替えのアドバイス。クリーニングに出すべき服の説明のイメージカット

ケアって言われてもなあ。うーん、見た感じ汚れ……は無いように見えるけど、自信がないなあ。
失敗したくもないから全部クリーニングに出すべき?


いえ、その必要はありませんし、クリーニングだから全ての汚れが落ちるというわけでもないんです。

(ドライ)クリーニングというのは、平たくいえば「油で洗濯をする」こと。
油に溶けやすい皮脂汚れは落ちても、水溶性の汗汚れなどはドライクリーニングでは落とし切れなかったりします。



自宅洗い向きな衣類

例えば、自宅洗いOKな衣類に、

  • ウールのニット
  • メリノウールの肌着
  • 薄手のストール

などがあります。

多くは手洗い、ないしネットに入れて、お洒落着用中性洗剤と洗濯機の「おしゃれ着モード」などで洗うことが可能。 私はダウンジャケットやダウンコートも洗濯機で水洗いしています。脇や袖口の汗汚れもすっきり落ちます。

衣替えのアドバイス。ダウンジャケットのお手入れの説明のイメージカット

クリーニング向きな衣類

一方、(外注の)クリーニング向きな衣類に、

  • コート
  • 型崩れしやすいジャケット
  • キュプラ、レーヨン、アセテートを使った衣類


などがあります。

特に大きくて生地も分厚く、形崩れや収縮の心配があるものは、干し場の都合も含めてプロに任せる方が安全です。


もちろん家庭用洗濯機の使用OKな「ウォッシャブルスーツ」などについてはその限りではないので、洗濯表示はしっかり確認しましょう。



加えて、実はウールコートなどは全体が満遍なく汚れるわけではないため、毎年必ずクリーニングしなければいけないわけでもありません。


皮脂のついた襟周りなど、薄めた中性洗剤を使っての拭き洗いや、ベンジンやリグロインなどを使っての染み抜き、ブラッシングや陰干しといったお手入れも適宜取り入れることで「何でもかんでも洗わねば」と思いこまないことも大切です。

衣替えで最も大切なことは「虫食い」のリスク管理

汚れ落としを終えて、いざしまうときの最重要事項に挙げたいのが、「虫食い」のリスク管理。イガやコイガ、カツオブシムシといった「衣類を食べる虫」って、よくウールが大好きっていうじゃないですか?


でもほんとは「ウールだから」食べられてるわけじゃないんです。



虫はウールを食べているのではない

実は虫って、衣類についた、汗・皮脂・食べこぼしが大好物。


だから汚れがついていれば、美味しくなさそうなポリエステルや木綿の衣類だって食べられちゃうことがあるくらい。


危ない場所、例えば、


  • 首回り
  • 袖口
  • 脇の下(袖の付け根)

などは、どんな衣類でも要注意!
最近人気のメリノウールの肌着も同様です。

洗濯+乾燥、ないしはポイントクリーニング、ブラッシングなど何らかのケアをしたものを、しまうようにしましょう。

衣替えのアドバイス。虫食い対策の説明のイメージカット

虫は服ではなく収納にも潜む

さて、せっかく洗濯で衣類をきれいにしても、収納場所が汚れていては台無し。
なぜなら衣類を食べる虫などは、収納の隅に潜むホコリの中に生息していることが多いからです。

とりあえず、最低限、

  • クローゼットの床を掃除機がけ

  • 引き出しを乾拭き、または消毒用エタノールで拭く
  • 防虫剤の期限チェック



は、行っておきたいところ。

揮発してすかすかになっている防虫剤、いつ入れたか記録も記憶もあやしい防虫剤、すべてここで一掃し、交換しておきましょう。




防虫剤は「入れすぎ」NG


そんな防虫剤、使う際に押さえておきたいポイントは、

  • 違う商品(種類)を混ぜない

  • 規定量を守る

  • 密閉収納ほど効果が高いと知っておく



この3つ。



パラジクロロベンゼンを使うと決めたら、その収納箇所ではそれだけを使うようにしましょう。


とにかくむちゃくちゃたくさん入れれば効く、といった使い方はしないようにしましょう。

また、オープン収納に防虫剤はあまり効果がないだけでなく、健康上の懸念もあるので、あまりお勧めしません。
こまめな収納箇所の換気、掃除機がけなど行い、虫が安住しないようにしましょう。


衣替えは「真冬アイテム」だけを休ませる作業


つまるところ適宜汚れを落とし、よく乾かし、収納場所を整える。


この3つのポイントさえ押さえれば、来シーズンの衣類トラブルはぐっと減るはず。



ただ、なかなか家事に手が回り切らない! といった場合には、まとめてクリーニングとお預かりまでしてくれるサービスを外注するといった選択肢もありです。

はっと気づいたら、今年もきっと夏!
そして次の冬シーズン、気持ちよく真冬アイテムたちと元気に再会できますように。

衣替えのアドバイス。のイメージカット

LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!

藤原千秋

CHIAKI FUJIWARA

住生活ジャーナリスト・ライター

大手住宅メーカー営業職を経て、家事のスペシャリストとして企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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