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LEE DAYS club clara

〜五感を研ぎ澄まし心地よく暮らすvol.90〜

気負わず迎える、いつもの暮らしの延長にあるお正月準備。【LEE DAYS club clara】

  • LEE DAYS リーデイズ

2025.12.29

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もう幾つ寝るとお正月~♪

頭の中でカウントダウンをしながら、年末年始に向け、日々TO DOリストを更新している今日この頃、みなさまも忙しい師走を駆け抜けていらっしゃることと思います。

さて、今年最後の記事は、今まさにリアルタイムで取り組んでいるお正月に向けての準備について書いてみたいと思います。

お正月飾りの「しめ飾り」と「鏡餅」の準備

大掃除のタイミングで玄関に飾ったわが家のお正月飾り。

ミワコさんの記事を読んで、例年より少しだけ早く大掃除に取り掛かることが出来ました。これから忙しくなる時期、やらなきゃいけないことを先に済ませておくと、少し心に余裕が持てますね。

しめ飾りと鏡餅

「しめ飾り」プロジェクト「ことほき」さんのしめ飾り

去年、お包みの稽古でお正月飾りのしめ飾りについて教えていただきました。歳神様をお迎えするにあたり、家の目印となるよう、門や玄関に目印として飾りるものが始まりなのだとか。

「ことほき」さんは、2人のクリエーター(鈴木安一郎氏と安藤健浩氏)が日本の民芸と稲作文化に魅了され、2011年に立ち上げた「しめ飾り」作りプロジェクト。

師走にワークショップも開催されていたのですが、なかなかタイミングが合わず伺うことができませんでした。

伝統的な「のの字」モチーフのしめ飾りを購入しました。

運良くオンライン販売で購入することができたのが、こちら。

しめ飾り
縁起物である紙垂をあしらったシンプルで簡素な美しさに惹かれました。

「の」の字を描くように、反時計回り(左縄)にねじりながら綯う(なう)伝統的な技法や、そのようにして作られたしめ縄を指します。古来より、神聖なものを「左」とする慣しがあるそうですよ。



「硝子屋PRATO PINO」さんのガラス製の鏡餅

数年前に購入したガラス製の鏡餅。小さめの可愛らしいサイズながら、凛とした佇まいがあり、一気に空間が締まります。

お正月飾り しめ飾り

お稽古がきっかけで身近になった「和紙」を使った紙垂(しで)作り。

しめ縄や御幣などにつけて垂らす、白い紙片の紙垂。神聖な場所を示し、穢れを侵入するのを防ぐ結界の役割があるといいます。ジグザグの形は雷を象徴し、豊作を願う祈りも込められているのだそう。

お包みのお稽古に通うようになってから、和紙がぐっと身近な存在になりました。

何か贈りものを包んだり(お年玉袋も和紙で作ります)、季節の設えに添えたり、と暮らしの中で取り入れる機会も自然と増えてきました。

しめ飾りと鏡餅

いつもこの時期、お隣の方が庭で育てた南天をお裾分けくださるのですが、今年は実がならなかったのだとか。夏が暑すぎたせいかしらねぇ、と寂しそうに仰っていましたが、確かにスーパーでもそろそろ見かける時期ですが、今年はまだ目にしていないかも。

ひとまずわが家の箱庭で咲いている白いサザンカを添えています。

わが家のサザンカは今年かなりの数の蕾を付け、次々と花を咲かせてくれています。ただこのところのあたたかさで一気に花開いてしまい、お正月までもってくれるか心配……。

お節作り6年目になります

コロナ禍をきっかけにはじめたお節作りも、数えたところ次が6回目。クリスマスのこの時期は何となくふわふわと浮足だつような気分を楽しみながらも、頭の隅でお節はどうしようかなーと考える程度には、暮らしの中の大切な行事として定着してきたということでしょうか。

お節作り
こちらは今年のお正月のお節です。お煮しめは出汁から時間をかけて作ります。

とはいえ正直なところ、黒豆や花豆、伊達巻など(手間のかかるものを中心に)未だ実家の母頼りなメニューが幾つもありますが(笑)。

三ヶ日の間にキレイに残らず食べきってもらうことを目標に、家族の好きなものを中心に、献立を考えようと思います。

今年転職をしたことで、年末年始のお休みの在り方も今までとは違い、まとまったお休みではありません。例年以上にバタバタしそうな予感しかありませんが、買出しから下準備、当日の手順を含め、幾分かでも手際よくなっていることを期待したいと思います(頑張れわたし)。

黒漆、骨董の豆皿。普段使いの器を使ったお正月らしいテーブルコーディネート。

お正月とはいえ、特別な器はほとんどなく、漆の器を中心にそれらしく見えるよう、毎年組み合わせを考えます。

お節のテーブル
お盆は骨董の黒漆塗りのもの。家族の人数分+αあるので、来客時にも活躍しています。こんな風に一人分ずつお盆に盛ると特別感がありますね。

黒漆の塗りものは骨董市に通いながら少しずつ増やしてきました。赤の塗りものも特別感がありとてもステキですが、わが家は普段の食卓でも使いやすい黒塗りです。

左上の絵付けは骨董の九谷焼の豆皿。松と鶴が描かれた、こちらはお正月らしさ溢れる1枚。この小さなお皿1枚があるだけで、雰囲気がぐっと華やかになる、お気に入りの器です。

和紙を使って作る「祝箸袋」

お包みのお稽古で教えていただいた「祝箸袋」。和紙で作る、シンプルだけど、そぎ落とした美しい佇まいを感じます。好みで朱を少しいれても華やかさが増してこちらもまたステキです。

祝い袋を作る
※お写真掲載許可いただいています。

年末恒例、家族の時間を振り返る

わが家の下の子は春から無事大学生になることが決まり、子育てもまた新たなフェーズの段階に入るのかな、と感じています。

先のことは分かりませんが、子どもたちの巣立ちを見据えると、おそらく数年単位で今の家族の在り方も変わっていくのだろうな、などとつい考えてしまいますが、「その時期」がより現実味を帯びてきたのかもしれません。

家族それぞれの誕生日を祝ったり、クリスマスを楽しんだり、といった節目のイベントを一緒に過ごせる時間も永遠ではないからこそ、愛おしいのでしょうね。

クリスマス2025
今年もクリスマスの時期に友人が遊びに来てくれました。子どもたちも交え一緒に料理を作り、にぎやかに食卓を囲みました。20歳を迎えた長男と一緒にお酒を飲めたのもよい思い出です。

カメラロールに残る家族の時間は一見、毎年同じようにも見えますが、そこに映る子どもたちは少しずつ成長し、見た目もそうですが、雰囲気も急激に変化していることに驚いてしまいます(そして自分も確実に年相応の中年になっていることにも……)。

瞬く間に過ぎていく毎日の中ではなかなか気付けませんが、ふと時々立ち止まり振り返ってみると、積み重ねてきた家族の日々がいかに尊いものであることかを改めてしみじみと感じ、いつにも増しておセンチな気分に浸ってしまう、そんな師走の夜を過ごしています(そんな暇があるなら早くお節の献立を考えよう)。

今年も一年ありがとうございました。

今回が今年最後の記事となります。

相変わらずとりとめのない日常を綴っておりますが、1年間お付き合いいただきましたことに感謝すると共に、来る新しい年が皆さまにとって良き日々となりますよう、お祈り申し上げます。

どうぞ穏やかでよいお年をお迎えくださいませ。

季節の変わり目ごとに、それらしいページを選び、飾っているBook on the wallも冬仕様に模様替えしました。寒さは苦手ですが、すっきりと晴れ渡る冬の空はとても清々しい気持ちにさせてくれます。

LEE DAYS club clala

clara

48歳 / 埼玉県 事務員

夫と2人の子ども、猫(♂)との暮らし。自分に必要なものをその時々で取捨選択し、日々心穏やかに過ごせるよう心がけています。ひと手間かかっても五感を満たしてくれるもの、丁寧に作られたものを好みます。

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LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。

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