【「バウンダリー」の考え方】実母・実父がしんどい…LEE読者からの実例をもとに専門家が解決策を提案します!
2025.12.13 更新日:2025.12.16
人との境界線を引く言葉と態度を少し意識するだけ
「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる

実家への帰省や、親族で集まる機会も増える年末年始。身内だからこその価値観の押しつけやデリカシーのなさなどで、親きょうだいや親戚とかかわるのがしんどい、という人も多いのでは? 実は、そんなつらい人間関係が考え方ひとつでラクになる方法があるんです!
「バウンダリー」とは?
バウンダリーとはもともと心理学用語で、「自分がどこまで相手とかかわるか」を決めるための心理的な境界線のこと。関係を断ち切るためではなくお互いを尊重するための「線引き」をすること。
こんなあるあるシーン、どう対処すれば?
「バウンダリー」を意識したケース別アクション&フレーズ集
LEE読者が過去に経験したり、現在進行形で悩んだりしている実母・実父ストレス実例。心をラクにする考え方や対処法を精神科医・藤野智哉さんがアドバイス!

一つ一つの悩みは、シチュエーションが違うだけで対処法の型は共通しているんですよ
実母に対して
■️正月はいつ帰ってくるの?期待が大きすぎてうっとうしい

「正月はみんなでワイワイ」が大好きな母。子どもも成長してそれぞれ予定もあるのに、毎年「正月は来れそう?」と半年前から聞いてきます。「食材の手配があるから早く」とせかされるのも煩わしくて……。
LEEメンバー・ぱくぱくさん
藤野先生アドバイス 事実ははっきり伝えつつ感情の部分には感謝を示して
「〝事実〞と〝感情〞を分けて考えるとベター。おばあちゃんは孫の成長にピンときていないので、予定を早く確定させることは無理(事実)と伝えつつ、会いたいと思ってくれること(感情)については『うれしい』と肯定を。そうすれば傷つけることにならないのでは」
■子どもにべったり。依存が強すぎる
依存心が強く、何もかも「わからない!」「やってちょうだい!」と言ってくる母。今までは私の弟と暮らしていたので何とかなっていましたが、現在は弟が入院。これから先が思いやられます……。
LEEメンバー・キムさん
藤野先生アドバイス 求めに応じないことは親不孝ではありません。お母さんのためでもあると考えて
「『私と弟とは違う、私はここまではできる/ここからはできない』という枠組みづくりを最初にしましょう。お母さんの求めに応じきれないことに罪悪感を抱く必要はありません。線引きをすることで、お母さんが自分の人生を自分で生きていく力になります」
■実の娘(私)にだけ強く出る内弁慶な母をどうしたら?
夫と子どもと一緒に帰省したときはニコニコと子どものことをたくさん褒めますが、私ひとりで帰省すると、ここぞとばかりに子どもの進路、私自身の仕事、生活、すべてに否定的なことを言ってきます。
LEEメンバー・ねこ毛さん
藤野先生アドバイス 自分を主語にした言い方で境界線を示していこう
「お母さんはあなたがつらく感じていることをわかっていない可能性があるので、まずはそれを伝えましょう。『なんでお母さんは』と相手を責める言い方ではなく、『(そういうことを言われると)私はつらい』と、自分を主語にした伝え方で境界線を示してください」
■私をネタにして場を盛り上げるのはやめて
親族が集まるたび、母は私の小さい頃の恥ずかしい思い出や失敗談などを持ち出してきます。義妹も姑に話を合わせようと笑うのですが、それに対してもムカムカ……。ネタにされている私は不快でしかないです。
LEEメンバー・にっこさん
藤野先生アドバイス 言って変わらなかったとしても自分を守れた成功体験になる
「お母さんには相手の気持ちを想像する力が足りていないようなので、『察して』は無理。まずは『イヤだ』とはっきり表明し、線引きをしましょう。それでも変わらないかもしれませんが、『自分を大事にできた』という成功体験は残り、今後の線引きに生きるはずです」

■突然の訪問や所在確認……距離感がバグってる!
私の家に来たいとき、一方的に用事があるときなど、こちらの都合はお構いなしに事前確認もなく訪ねてくる母。留守にしているとスマホに連絡が入り、今いる場所や帰宅時間などを詳しく聞かれます。
LEEメンバー・香りさん
藤野先生アドバイス 言ってもムダと諦めないで、それでもダメなら段階的にNOを
「あなたの困惑をわかっていないのかも。『言ってもムダ』と最初から諦めて言いなりになったり、突然関係を断ち切る人も多いですが、まずは伝える努力を。その上で変わらない場合、訪問拒否の前にまずは玄関で食い止めてみるなど、小さなNOから始めてみて」

■一方的なプレゼントに拒否権がありません
母は自分が発信するばかりで、他者の意見の受信ができません。母がおいしいと感じたものを嬉々としてプレゼントしてくるのですが、すべてが私にとってうれしいものでもなく……。断ると、「あなたのために準備したのに……」と悲しみはじめ、雰囲気が悪くなります。
LEEメンバー・ベルっこさん
藤野先生アドバイス 気持ちは受け取って、モノは受け取らない。感情と行動は分けて考えよう
「何十年もかけて培われたお母さんの性格を変えることは無理ですし、それこそバウンダリーの侵害。くれるというモノを受け取れない場合、まずその気持ちに感謝を示しましょう。受け取らないという結果は同じでも関係がそこまで悪くなることはないように思います」
実父に対して
■️えらそうな振る舞いにこちらが恥ずかしくなる……
父は他人に対する敬意がなく、例えば店員さんに対しても横柄で、一緒にいて恥ずかしい。注意しようにも聞く耳は持ってくれないでしょうし……。
LEEメンバー・ぽーこさん
藤野先生アドバイス 相手の言動は変えることはできない、変えられるのは自分の対応や考え方だけ
「『聞く耳を持たないだろう』は想像でしかないので、まずは『私は恥ずかしい』と伝えてみる。でも、おそらく変わらないでしょう。人の行動は変えられないので、お父さんの代わりに自分が謝るのか、はたまた付き合いを控えるか、こちらができることを考えて」
■️家族に歩み寄って生きようとしない父
父は「自分が正義」と思い込んでいて話し合いができないタイプ。人のせいにしたり、手伝ってと言っても絶対に手伝わず、母が気の毒です。この先、父親ひとり残された場合はどうすれば?
LEEメンバー・moonさん
藤野先生アドバイス お父さんはお父さんの責任でそうしているのだと考えてみて
「バウンダリーは言い換えると『責任の範囲』でもあります。お父さんが歩み寄りのない性格なら、その責任はお父さんにある。年老いた親を見捨てるようなことはしたくないという気持ちはわかりますが、お父さんはお父さんの責任で生きているんだ、と考えてみては」

Staff Credit
まんが・イラストレーション/たぬポンド 取材・文/遊佐信子
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「「バウンダリー」の考え方で、親族ストレスからラクになる」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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