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大人字で綴りたい。手紙の書き方改革2025【LEE DAYS club ミワコ】

  • LEE DAYS リーデイズ

2025.11.25

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スマホやパソコンで連絡が容易に取れるいまの暮らしの中で、手紙を書く機会はすっかり減りました。
それでも、お礼の手紙や、一筆箋、カードに文字を書くとき、「もう少しキレイに書けたら良いな」と思う瞬間もあります。

今日は、私が最近取り入れた手紙まわりの小さな工夫と、おすすめのアイテムをご紹介します。

私と手紙の歴史

私が手紙を書くようになったのは、手紙好きな方とのやりとりがきっかけでした。

大学院生の時、ミクロネシアで支援活動をされていたご夫婦(叔母夫婦の友人)のお宅にホームステイしたのですが、60代のご婦人が、本当に筆まめで、「誰からいつ届いて、いつ返したか」を記録した手紙のやりとりノートまで作っている方でした。お礼の手紙を書くと、また次の手紙が来るんです笑。
ミクロネシアの島での暮らしの様子や思ったことをサラサラとユーモアも入れながら綴られたお手紙は面白く、また、学生の私が書くことを、そのまま受け入れて認めてくださることが、とても嬉しく、手紙が届いたら返さなきゃ!と、若い私は、頑張って書いたものです。

折々にいただいた手紙は、箱に入れて保管しています。亡くなった叔父や叔母、大叔母からの手紙を見ると懐かしく、確かに彼らがそこにいた安心を感じることができます。

その時間のおかげで、手紙へのハードルがぐっと下がり、それをきっかけに、叔母夫婦や大叔母(彼女も筆まめ)、幼なじみとのはがきのやりとりは、長い間続きました。でも、やり取りをしていた方々が高齢になり手紙が書けなくなったり、亡くなったりしたことで、自然と手紙を書く回数は少なくなってきました。

この数年、叔父や叔母が亡くなり、関係者とのやり取りに最近は手紙を書くこともありますが、今、定期的に手紙をやり取りしているのは高校時代からの幼なじみが中心です。関東に離れて暮らす彼女とは、普段のラインでは、用件のみなのに、手紙になるとじっくりと気持ちを書いてくれるのがとても嬉しい。手紙だから書けることもあるな、と思います。

■きっかけは、大叔母の手紙

この夏、大叔母の遺品を整理している時、大叔母が書いた手紙が出てきました。
おそらく転勤(小学校の先生をしていました)の際の送別会へのお礼のお手紙の下書きのようですが、丁寧で読みやすく、読む人を思いやる姿がにじんでいる手紙だな、と感動しました。

大叔母の手紙

この手紙を見て、「私も、美しく読みやすい字を書きたい」と、久しぶりに強く思いました。

■手紙は、相手に合わせて使い分けたい

私は、手紙を出す相手によって、どんな手紙を書くか使い分けることが大切だと思っています。

仲のいい友人には一筆箋でさらりと。でも、何か大切なものを譲っていただいたときや、心づくしのお心をいただいたとき、また、目上の方へのお礼などは、やはり縦書きでの手紙が良いのではないかと思います。

「誰に」「どんなふうに」「どのくらいの温度で書くか」というバランスを考えると、“ちょうどいい手紙”になる気がします。

また、読みやすい字であること、文字が主張しすぎないこと。字が目立つと、中身が入ってこなくなるような気がするので、相手にとっても読みやすい字が書けたらいいな、と思っています。



■「大人字にかわるペン字練習帳」でペン字練習を始めました

そんな思いもあって、この夏、『大人字にかわるペン字練習帳』を買いました。充実の内容で500円!

大人字にかわるペン字練習帳

書き込み式で、なぞりながら練習できるのですが、ゆっくりペンを動かす時間そのものが心地よく、字と向き合う良いきっかけになりました。

大人字にかわるペン字練習帳

高校2年生の終わりまで書道を習い、大人になってからは、大叔母から仮名文字も少し習っていたので、縦書きは、比較的書きやすいのですが、横書きももっとバランスよく書けたらいいなと思っています。少しずつですが、書くたびに整っていく感じがして嬉しいです。

大人字にかわるペン字練習帳
封書の書き方も改めて。中心線があると、書きやすいのだと再認識。

■最近のヒットアイテム ―下敷き付きの便箋と封筒!

そしてもうひとつ、最近のヒットが、真ん中にガイド線の入った下敷き付き便箋と封筒。「きれいな手紙が書ける便箋」「きれいな手紙が書ける封筒」です。

中心線があると、書きやすいのだと再認識していたので、この便箋と封筒を見つけた時は、これだ!と思いました。(自分で作ればいいのではないか、と後から気が付くのですが笑い)

きれいな手紙が書ける便箋と封筒

きれいな手紙が書ける便箋・下敷き
罫線が入っている下敷きはありますが、中心線が入っていると書きやすいのです!

封筒は住所がまっすぐ書けるので本当に便利!

きれいな手紙が書ける封筒
見えにくいですが、封筒に入るサイズの下敷きに、住所を書く位置、名前を書く位置もわかるので、迷わず書けます。

最近、手紙をお渡しした方に、「字がきれいですね」と言っていただくことが増えたのですが、この下敷きのお陰です笑。

■手紙を書く楽しみを、もう一度

メールやラインで済ませがちな時代だからこそ、手書きの文字には、その人らしい温度があります。

書く相手を思いながら、負担にならない“ちょうど良い手紙”を書けたらいいな、と。

切手を買うのも楽しみ。今はMOOMINのシートがお気に入りです。

字を少し整えてみるだけで、手紙を書く時間がまた小さな楽しみになっていきそうです。

■日々のこと

茶道では、11月は、炉を開き、冬の点前が始まる節目の日です。この日にぜんざいや亥の子餅を食べる習わしがあり、無病息災を願うといわれています。

お稽古に来て下さる方と、皆でぜんざいをいただきました。大人の方々もですが、子どもたちが美味しいと喜んでくれるのも嬉しいもの。また、新たな気持ちで稽古に向き合いたいと思います。

ぜんざい

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