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LEE100人隊発・推しカルチャー

【40代読者の「推し本」10選!】小説、エッセイ…LEE100人隊10名の「おすすめの一冊」を紹介♪【2025・読書の秋】

  • LEE編集部

2025.10.31

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お気に入りカルチャーをピックアップ!

拝見!LEE100人隊の注目カルチャー

目利きLEE専属ブロガー・LEE100人隊が心惹かれる注目カルチャーをご紹介。今回は、40代のLEE100人隊10名による、読書の秋に読みたい「おすすめの本」の話題をお届けします♪

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LEE100人隊

100 Bloggers

No.009 ぴのさん

/ 鹿児島県

1:『七月に流れる花/八月は冷たい城』(著者:恩田陸・講談社)

『七月に流れる花/八月は冷たい城』(著者:恩田陸・講談社)

「『七月に流れる花』という話と、『八月は冷たい城』というの2つの物語が1冊にまとめられています。

この2つの物語。主人公などの登場人物は異なりますが、舞台は同じ。なので続けて読まれた方が面白いかと思います。

装丁がすごく綺麗~♡ 北見隆さんという方がカバー装画・デザインされています。装画を見ただけで、どんな話なんだろう?とワクワク♪

今回の物語も恩田ワールド全開の作品でした。怖い感覚や物悲しい気持ちの中にも人のあたたかさを感じたり、ファンタジーのようだけどリアルさもあるんです……。それぞれのお話も長くないこともあるのですが、何よりこの不思議な世界感に惹きこまれますので、思ってたより短い時間で読み終わることができました」

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LEE100人隊

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No.005 うさこさん

/ 北海道

2:『星を掬う』(著者:町田そのこ・中央公論新社)

『星を掬う』(著者:町田そのこ・中央公論新社)

「町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』を読んでから私も娘も、町田そのこさんの著書が大好きになりまして。今回の『星を掬う』も、どちらも自分の人生を取り戻す主人公のお話。

主人公の千鶴は元夫からのDVに逃げるように暮らす29歳の女性。彼女には母親に捨てられた過去があり、ある日ラジオ番組にメールを送ったことがきっかけで自分を捨てたはずの母親と同居することに。その母と暮らす場所『さざめきハイツ』には、千鶴と同じように親子や家族の関係に苦しむ同居人たちが居て……。

町田そのこさんの描く登場人物それぞれの人生の『生きづらさ』への表現が見事で、たぶん読んだ人それぞれが登場人物誰かの痛みに共感できるはず。

自分の人生を人任せにしない、誰かに人生を預けない、自分の人生を生きるのは他でもない自分でしかないという強いメッセージが込められた作品。作中、強い痛みと苦しさが続くけれど、最後はグッと背中を押してもらえるお話です。

〝星を掬う〟という珍しい表現の言葉に込められた切ない意味も、ぜひ作品で」



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No.056 ayuさん

/ 埼玉県

3:『対岸の家事』(著者:朱野帰子・講談社)

『対岸の家事』(著者:朱野帰子・講談社)

「ドラマ化されていたので、軽い気持ちで見始めたら第1話で心をグッとつかまれてしまいました。詩穂の気持ちにすごく共感していた私は、その時小説も読んでみたいと思ったんです。

主人公の詩穂は、娘と夫と穏やかに暮らす専業主婦。しかし家事や育児に追われながら心に孤独や苦しみなどのモヤモヤを抱え、家族のために頑張っているのに満たされないその気持ち、自分で専業主婦を選んだのにその選択は正しかったのか……などの葛藤を様々な人との出会いを通して少しずつ見つめなおしていきます。

ワーキングマザー、育休中のエリート公務員、思うように子どもを持てない夫婦……詩穂が出会う登場人物たちもまた、どの立場にも抱える悩みや葛藤などがあり、きっと読む人が共感する部分も多く、専業主婦だけのお話ではなく、みんなそれぞれ頑張っているけれど報われないやるせなさなどが描かれています。

どんな立場の人も同じようにそれぞれ見えない苦しみと向き合い、日々を頑張って生きている、そんなリアルな姿が読んでいて胸に刺さりました」

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No.018 キッキさん

/ 高知県

4:『ようやくカナダに行きまして』(著者:光浦靖子・文藝春秋)

『ようやくカナダに行きまして』(著者:光浦靖子・文藝春秋)

「テレビやラジオでカナダ生活の話をされていて、『もっと知りたい!』と思い、手に取った一冊です。

50歳を過ぎてからのカナダ留学。言葉の壁、文化の違い、新しい環境……大変なことがたくさんあったはずなのに、ユーモアたっぷりに綴られています。

でも、この本は『挑戦しました!』みたいに気負った感じではなく、光浦さんらしい飾らない語り口が魅力。英語に苦戦したり、カナダのゆるい雰囲気に戸惑ったりしながらも、少しずつ馴染んでいく様子が描かれていて、どんどん引き込まれました。

気づけば積読になりがちな私が、2日で読了!軽快な文章で読みやすく、カナダの生活の風景が自然と目に浮かぶような描写もあってワクワクしながら読みました。

思わず笑ってしまうエピソードもたくさん!光浦さんの人間らしさがそのまま詰まっているような一冊で、自分を見つめ直したり、機嫌よく日々を過ごすことの大切さにも気づかせてくれます。

この本を読んで、私自身も50代の過ごし方を少しずつ考えるようになりました」

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No.025 リエさん

/ 愛知県

5:『からまる毎日のほぐし方』(著者:尾石晴・扶桑社)

『からまる毎日のほぐし方』(著者:尾石晴・扶桑社)

「尾石晴さんを知ったきっかけはVoicy。仕事や人間関係に悩み何もかもがマイナスの感情になってしまっていた時に晴さんのVoicyに救われました。

晴さんの初のエッセイ。家族のことや家事、育児、仕事……日々忙しいLEE世代。さまざまなことでモヤモヤしながらも、すぐには解決ができずにまたモヤモヤが溜まっていく〜なんて方もいるのではないでしょうか。

そんなモヤモヤを”からまる”と表現され、からまる毎日をどのようにほぐしていくのか。この本には、たくさんのヒントが散りばめられています。

からだのこと、仕事のこと、お金のこと、子ども・夫婦・親のこと、人づき合いのこと、これからの私のこと。章ごとに晴さんが日々からまってきたことが書かれているのですが、自分にあてはめてみるとふと気持ちが軽くなるんです。

からまりを感じた時は、この本からヒントをもらいほぐしていく。歳を重ねることが楽しみになり”自分らしくいよう〜”そんなふうに前向きな気持ちにさせてくれる一冊です」

『へこたれてなんかいられない』(著者:ジェーン・スー・中央公論新社)

「ひとりで出かけて、のんびり静かに味わうごはんの時間も、自分には必要なリセットタイムです。ちょうどバッグの中に、ジェーン・スーさんの本を忍ばせていたので、ゆっくり読もうと決めてレストランへと向かいました。

ひとりランチ時間にはエッセイを読むのがぴったり。食事を待っている間に、話の続きを気にすることなく、数エピソードを読むことができます。

数行読むだけで、いつものスーさんの声まで聞こえてきそう。肩の力がふっと抜けて頬がゆるんでいく感覚。スーさんの言葉には、いつも『それそれ!』と思わせてくれる心地よさがあります。うんうん、中年の毎日にはいろいろあるんだよ。

生きていれば当たり前にモヤモヤすることも、立ち止まることもあるのだけれど、スーさんに励まされることが多い日々です」

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TB あきさん

/ 福岡県

7:『なみまのわるい食べもの』(著者:千早茜・集英社)

『なみまのわるい食べもの』(著者:千早茜・集英社)

「エッセイ大好きなわたし史上、ベスト5に間違いなく入るほど好きな作品がこの『わるい食べもの』シリーズ(通称:わる食べ)。今作は第4弾になります。

千早茜さんの小説も好きでよく読みますが、個人的にはエッセイがすごく好き。千早さんの作品には食べものが印象的な筆致で登場します。最初に読んで、ほおぉ。とうっとりしたのは『西洋洋菓子店プティ・フール』でした。

その後、食べものエッセイの最高峰とも言える『わるい食べもの』シリーズを読みはじめたわけですが、おもしろい、なんてもんじゃないくらいおもしろい!

食べることに対するこだわりが人一倍強くて、先鋭的な千早さんが、食べものについて愛情と、同じくらいの毒をもって綴ったエッセイ、一つ一つのお話が偏愛と冷酷さの最高のバランスで仕上がっていて、読みながらクスクスどころか、ゲラゲラ大笑い必至なのです。

個人的に、好きなものがとても似ていること(特にお菓子)、自分以外の人の食べものに対する対応で理解できない点が似ていることなど、勝手に共通点を見つけられたのもうれしかった。

北澤平祐さんの装丁が素晴らしいのも大好きな理由の一つで、さりげなく置いている様子も絵になる、素敵。過去のわる食べも読み返したくなるおもしろさ、エンドレスです」

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No.072 かねさん

/ 千葉県

8:『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(著者:阿佐ヶ谷姉妹・幻冬舎)

『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(著者:阿佐ヶ谷姉妹・幻冬舎)

「雑誌で姉妹が交互に連載したものに、姉妹の小説を書き添えて書籍化されたものです。

この本を読んでいると夫婦生活と通ずるものがあるな。そして客観視をすると暖かい物語になるんだなと読み進めてしまいます。

結婚して家族を持って、子どもたちには感じないというより、許容なのか、諦めなのか、認めるという事なのか、だけど、旦那には日に日に不満が募っていく。その感情に阿佐ヶ谷姉妹が感じている事も似ているなと思いました。

ある時を境に、わたしが旦那に対して、もう求める事をやめて、イライラする事もなく自分自身に集中して生きようと。その時思った感情に似ています。

イライラしそうになった時は、自分がそうしたいなら自分がやればいい。全部自分だけが思っている事。他人に自分の理想を押し付けない。と決め、それ以来とても楽になりました」

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No.092 みちるさん

/ 埼玉県

9:『子どものしあわせ栄養学』(著者:あこ・主婦の友社)

『子どものしあわせ栄養学』(著者:あこ・主婦の友社)

「私も小学1年生の男子を育てる母。『私の作るご飯でちゃんと必要な栄養を取れているのだろうか?』と不安になることがあります。きちんと成長のための栄養を与えられるかどうかは自分にかかっている!?と思うと、やや重荷にも感じるものです。そんな不安な親心に寄り添ってくれる本が、管理栄養士でYouTubeチャンネルでも活躍されている あこ さんの本です。

今年8月に発行された最新の本がこちら。栄養の基本、絶対に押さえたい7大栄養素の他、お悩み相談や簡単に作れるレシピも掲載されています。

栄養に関する知識だけでなく、3歳〜14歳までの年齢別食事量が見える化されていたり、おすすめの冷蔵庫の中身や常備ストック、出すだけでOKな市販品の紹介、お菓子との付き合い方……などなど、リアルな子育ての中ですぐに実践できる情報が多いです。そして、抽象的ではなく具体的にどうすればいいのか?が丁寧に書いてあります。あこさん自身が子育て中のママさんだからこそ、寄り添ってくれる言葉もたくさん」

『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』(著者:真木あかり・集英社)

「真木あかりさんといえば、LEEwebで毎週『真木あかりの「今週の運勢」』を連載されていて、私も大好きです。

この本は『占いで不運を上手に回避しよう!』という本ではなく、不運に陥るカラクリや考え方などにも触れており、誰もが納得しながら読み進められるように書かれています。だから、占いが好きという人はもちろん、占いには興味がないよという人にも是非、読んでほしいと思います。

『私、ツイてないな。』なんてことは誰もが人生一度は感じたことがあると思いますし、不運なことが全くない人生もないと思います。では、このツイてないってなんなのか。自分なりに分析し、それに対処するためのヒントが理論的に書かれています。

不運への考え方を学んだのち、満を辞して登場するのが占いです。星座別に不運の傾向が紹介されていて、不運から脱出するポイントや味方となる人についても書かれています。また、星の位置や年齢から不運が起こりやすり時期を占いで導き出してくれています。

後半は、占いについてのQ&A、コラム、対談などなど。気持ちを緩めて知識をさらに深められる、最後にホッと一息つけるような内容でした。

自分がハッピーでいるためには、不運とちゃんと向き合うことがとても大事なんだな、と感じました。『ツイてない』を人生に必要なこととして大事にしていきたいな、と思える本でした」

センスのよい人のリアルなお気に入り、参考になります!

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LEE編集部 LEE Editors

1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
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