BEAUTY

お口の悩み撃退で、第一印象美人に!

あなたは大丈夫?ザンネンな"口元ブス"目撃談!

2017.03.13

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「はじめまして」が多い季節、第一印象は大事にしたいもの。ぱっと見で相手によい印象や清潔感を与えるポイントは・・・ずばり、口元!

白い歯、爽やかな息、たるみのない口角。そんな素敵な口元を手に入れるべく、お口の中から健康になるためのセルフケアを徹底紹介します。

まずは、読者アンケートで続々届いた、「口元ブス」の目撃談をご紹介。
あなたの周りにもいませんか?そして、あなた自身は大丈夫?目撃情報とともに、3人の歯科医が、プロの目線から意外な原因&悪影響を指摘します。

アドバイスして下さったのは・・・

吉野敏明先生
誠敬会クリニック会長。
歯周病に詳しく、歯周病と全身疾患の関係の研究に携わる。最新の歯科治療に積極的に取り組む。

田北行宏先生
田北デンタルクリニック(日本歯学センター)院長。
歯科医師として長年にわたる豊富な経験と知識を生かし、治療に携わる。

是枝伸子先生
歯科医師。「デンタル美顔」プロデューサー。
歯科医師としての立場から、独自の理論に基づいた美顔メソッドを提唱。

他人のお口のココが気になる!

人の顔は目元で決まる、と私たちはつい思いがちですが・・・・・・。

実は、顔の3分の1ものスペースを占める口元のほうが、顔の印象を左右する力は大きい」と吉野先生。

見た目の印象を左右するだけでなく、健康そのものにかかわるのがお口のトラブル。さっそくチェック!

 

笑ったときに歯が黄ばんでいると、清潔さを感じられなくなりガッカリ

読者アンケートで、特に目撃談が多かったのがこれ。

「年齢を重ねると、気をつけていても、歯は少しは黄ばむもの。そこにコーヒーなど色素の濃い飲み物を飲む習慣などが重なると、ますます色素沈着が進行」(是枝先生)。

「タバコを吸う人は、確実に歯に着色汚れがつきます。また、歯ぎしりや食いしばりをして歯に細かいひび割れがあったり、
歯石が堆積していると、より色素沈着しやすく」(吉野先生)

「まれにですが、うがい薬や漢方薬が原因のことも。ほかのことには気をつけているのに黄ばみが進む場合は、これらを疑ってもいいかもしれません。うがい薬は色のつかないタイプに替えたり、漢方薬なら薬剤師に相談を」(田北先生)

 

口臭がひどい同僚。ストレスのせい?と心配になる

接近したときに口臭がにおうと、印象ダウンは確実。

「唾液が少ないと、腐敗臭を出す菌が口内に増え、口臭が強くなります。緊張やストレスが多かったり、物をしっかり噛まないと唾液腺の働きが衰え、唾液はどんどん少なく。唾液が少ないと歯周病にもつながるので対策を」(吉野先生)

「舌についている汚れ=舌苔(ぜったい)があると、いくら歯をきれいに磨いても口臭が出ます。また、虫歯や歯周病があると、たんぱく質が腐ったような嫌なにおいが」(田北先生)

「虫歯のかぶせものや詰め物の中が、腐食してニオイを発している場合も。神経を抜いていると痛みがないので、気がつかない場合も多いのですが、治療してからだいぶ年数がたっている場合は要注意です」(是枝先生)

歯茎が下がっていたり、色が悪いと不健康な印象に・・・・・・

歯茎が黒ずんでいたり赤く腫れていたりすると不健康に見え、歯の根元のほうまで下がっていると老けた印象に。

「話しているときや笑ったとき、ふと見え隠れする歯茎がきれいなピンク色だと、清潔感があって素敵です。歯茎の下がりは加齢のせいも多少ありますが、大部分は歯周病です」(是枝先生)

「最大の原因は歯周病。30代では、ほぼ100%の人が歯周病菌を持っているといわれます。免疫力が落ちてくる40代以降に歯周病を発症させないために、今からケアを始めることが大事」(田北先生)

「歯磨き時のブラッシングの力が強すぎて色素が沈着してしまっている場合も。レーザーで歯肉を美しいピンク色にする"ピンキング"という最新治療も注目されています」(吉野先生)

 

口元が下がっている人はぐっと老けて見えます

ほうれい線や口角のたるみが目につくという声も多数。

「若々しさや美しさは、"顔の下半分"のバランスが大きくかかわります。鼻の下から唇までの距離が長く、口角が下がっていると、顔が間延びしてぼんやりした印象を与えてしまうのです。顔の筋肉は、頭から顔、首まですべてつながっています。筋肉が衰えてあご下がたるみ、デコルテまでのラインが美しくなくなると、とたんに年寄り臭く見えてしまいます」(是枝先生)

「人にあまり会わない、笑わないという生活だと、顔の筋肉を動かす機会が減って口元が下がりがちに。また、口臭を過度に気にして人と話すのが嫌になり、表情筋の衰えにつながるケースも」(田北先生)

口を開いて笑うと、銀歯がたくさん。もったいない!

虫歯を治療した銀歯は見栄えがよくないだけでなく、別の悪影響も。

「保険診療でできる金属は安価ですが、3年程度で取れてしまうなど耐久性が低く、そのたびにまた歯を削ってかぶせ直し……とやっていると、元の歯をどんどん削ることに。高価ですが、耐久性の高い金属にセラミックを焼きつけたものがおすすめ」(田北先生)

「白い歯に揃えるなら、詰め物やかぶせものはセラミックやジルコニアなどに。色だけでなく、歯の形もきれいに整えられますよ」(吉野先生)

 

歯並びの悪さを隠すクセがあると、逆に目につく・・・・・・

口元に自信がなく、笑ったり話すときに手を当てると、かえって強調することに。

「歯並びが悪いと磨き残しが増え、虫歯や歯周病の原因に。歯並びの悪さだけでなく、あごが長い・短い、歯が出ているなど骨格の悩みもほぼ解決できるので、歯列矯正をおすすめします」(是枝先生)

「最近では、透明のマウスピースを自分でつけたり外したりして矯正する方法も。痛みもないのでぜひ試して」(吉野先生)

 

無意識のとき、お口がポカンと開いていると、イメージダウン

「歯並びの悪さから、口が自然と開いてしまう人がいます。これには歯列矯正がいちばん。矯正は子供のうちにするものというイメージがあるかもしれませんが、何歳からでもできます」(是枝先生)

「口が開きがちだと、唾液が減って口内の細菌バランスが崩れ、虫歯・歯周病・口臭などになりやすくなります。また、口呼吸になり外気が直接体内に入るため、ウィルス感染しやすいという弊害も」(吉野先生)

 


口元のお悩み、どきっとした人も多いのでは?
次回は、口臭や歯茎の不調改善にも効果的な、「正しい歯磨き法」をご紹介します!

イラストレーション/かくたりかこ 取材・原文/遊佐信子
詳しくは2017年3/7発売LEE4月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら

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