Vol. #
110
次から次へと出てくる洗濯物。少しでも洗濯がラクになって、汚れ落ちも バッチリだったらうれしいですよね。
東芝ライフスタイルから8月に発売予定の全自動洗濯機「ZABOON(サブーン)」は6年ぶりのフルモデルチェンジでぐんと使いやすく魅力的になっています。
プレス向けの体験セミナーに参加してレクチャーを受けてきましたので、その様子をいち早くお伝えしたいと思います。そろそろ洗濯機の買い替え時期かもという方、必見ですよ!
泥汚れに強く、洗浄力重視派に人気の全自動洗濯機。パルセーターの進化でさらにパワフルに

AW-10DPB5(10㎏タイプ・写真左)とAW-12DPB5(12㎏タイプ・写真右)
※2025年8月発売予定。価格はそれぞれ196,000円前後と229,000円前後
今回の体験セミナーでなるほど!と思ったのは、最近の洗濯機のトレンドは、乾燥機能を求めるなら「ドラム式洗濯乾燥機」、そうでない人は洗浄力重視で「全自動洗濯機」を購入しているとのこと。一時期人気があった「タテ型洗濯乾燥機」はどうやら下火のようです。確かに、タテ型の乾燥機能はドラム式に比べるとかなり劣るし、電気代もかかります。何より、こんなに暑くて晴れの日が続けば、洗濯物もすぐに乾きますものね。衣類乾燥除湿機も性能も素晴らしく、部屋干し時にはこれを導入するのも賢い選択です。
ということで、今回の東芝の新製品体験セミナーでも、全自動洗濯機だったわけです(今までは、タテ型洗濯乾燥機のおまけみたいに全自動洗濯機の紹介がありました)。ドラム式と比べて、パルセーター(洗濯槽の底についている羽根のようなもの)で水流を起こして洗剤液を衣類に浸透させて洗う方式は、泥汚れに強いので、子育て世代のご家庭の洗濯機としても向いているかなと思います。

新「ZABOON」では、このパルセーターが大型になったのが大きな特徴の1つ。大流量の2本のシャワーで洗剤液を衣類に浸透させ、ウルトラファインバブルのナノサイズの泡が洗剤の力を引き出して繊維の奥の汚れまで落としたら、パワフル水流によって衣類を大きく入れ替えて洗いムラを抑える…という仕組みで洗濯時間が約14%も短縮され、10㎏の衣類の洗濯が標準コースで約30分で終わるというスピード洗濯を可能にしています。
そうそう、パワフルさを強調すると「もしかして運転音や振動音がうるさいのでは?」と心配になるかもしれませんが、東芝の洗濯機は元々DDインバーター採用で静かなのが特徴。深夜や早朝の洗濯も気兼ねなくできます。
東芝ならではの“ウルトラファインバブル洗浄”は、洗いでもすすぎでも威力を発揮
ところで、ウルトラファインバブル洗浄って何?と思われた方もいるかもしれないので説明すると、最近ではシャワーヘッドですっかり有名になった“ファインバブル技術”が東芝の洗濯機には採用されているのです(ちなみに初めて採用されたのは2017年でシャワーヘッドよりも早いです)。

左のビーカーは普通の水で右はウルトラファインバブル水。
汚れを付着させた布を入れ、洗濯時と同じように振動を与えてみると、ウルトラファインバブル水のほうは、みるみるうちに汚れが落ちていくのがわかりました
繊維のすき間より小さいナノサイズの泡が黄ばみの原因の皮脂汚れを繊維の奥からしっかり洗い流すので1年経っても白さが保てるのが魅力。部屋干しのニオイの原因菌も抑制するそうです。すすぎでもこのウルトラファインバブルの力を発揮するので、しっかりとすすげて柔軟剤の効果もアップします。


メディアセミナーではしょうゆやタレ、ケチャップ、泥、ファンデーションなどの汚れを付けたTシャツをタオルなどたくさんの洗濯物の一番上に置いて標準コースで洗濯をするという実験をしました。タテ型の場合、一般的にはパルセーターの近くが一番汚れ落ちがいいので、今回の実験は最も分が悪い状況になります。
でも約30分後に洗濯物が終了して取り出してみると、部分洗いをしていなくてもほとんど汚れが落ちてきれいになっていました。うっすら色が残っていたのはケチャップで、これが色素の関係で最も手ごわい汚れだとのこと。
大型のパルセーター&ウルトラファインバブル洗浄の威力はさすがだと納得したのでした。
「ロー&ビッグ投入口」のほか、使いやすさの工夫いろいろ
冷蔵庫や洗濯機など大型の白物家電は6~8年くらいでモデルチェンジをすることが多いのですが、東芝の全自動洗濯機「ZABOON」も今年がまさにそのタイミングに。先に紹介した大型のパルセーターもフルモデルチェンジだからこそ採用できたということですね。

それに加えて、広くて浅い洗濯槽を採用した「ロー&ビッグ投入口」でぐんと洗濯物が出し入れしやすくなっているのも注目ポイント。合わせて、操作パネルは後方に設置してありますが、35度の角度をつけてあるので見やすくなっています。毛布や肌掛け布団などの大物の洗濯物も広い投入口のおかげで入れやすくなりました。



自動投入タンクや手動洗剤ケース、糸くずフィルターも使いやすい
そのほか、一か所にまとまっていて使いやすい自動投入タンクと手動洗剤ケース、スライドするだけで簡単にゴミ(糸くず)を捨てられる構造の糸くずフィルターなど細やかに配慮された使いやすさの工夫が満載です。



独自の「おしゃれ着トレー」で傷めずしっかりきれいに洗える
最後にもう1つご紹介したいのが、2013年に新開発されて注目されてからずっと採用され続けている東芝独自の「おしゃれ着トレー」のこと。

パルセーターの少し上に置いて、その上におしゃれ着を入れて洗うことで、パルセーターと衣類がこすれず、強い水流で洗っても布傷みや型崩れせずに汚れはしっかり落とす仕組みに
一般的な洗濯機の「ドライコース」や「おしゃれ着コース」では、衣類を傷めないようにと水流を起こさず、まるでゆらゆら揺れている程度で洗うため、「洗濯が終わったのに、水に濡れていないときがある(!)」ということや、何だか汚れがあまり落ちていないみたい」というような経験をしたことがありませんか?
でも、この「おしゃれ着トレー」をパルセーターの少し上に置いて、その上におしゃれ着を入れて洗うことで、おしゃれ着トレーの下では、パルセーターがしっかりと水流を起こし、上から洗濯液の溶け込んだシャワーをかけて洗ってくれます。つまり、押し洗いのような効果を生み出すのです。パルセーターそのものには衣類が触れないので、強い水流で洗っても布傷みや型崩れせずに汚れはしっかり落とす仕組みになっているのですね。

東芝「ZABOON」の新モデル(10㎏タイプ、12㎏タイプ)でのおしゃれ着コースは3㎏まで洗えるので、イメージとしては3人分くらいでしょうか。水洗いOKの制服などにもおすすめです。
製品DATA
- ブランド:東芝ライフスタイル
- 商品名:全自動洗濯機「ZABOON(サブーン)」AW-12DPB5、AW-10DPB5
「神原サリーの愛しの家電語り」は、毎月2回更新。次回もお楽しみに!
●Info●
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