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佐々木はる菜

子どもと一緒に整える夏休み計画/「ちょっとだけ先回り」で忙しい日々をスムーズに!

  • 佐々木はる菜

2025.07.08

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もうすぐ始まる夏休み。この時期ならではの大変さをちょっとラクにするためのヒントを、2回に分けてお届けしています。

前回のテーマは、「1日3食どうする?」というごはん問題
第2弾となる今回は、夏休みを親子でより心地よく過ごすための計画づくりの工夫をご紹介します。

子どもが作った夏休みのスケジュール表

イベントや旅行、帰省などで予定が増える夏休み。気づけば生活リズムが崩れ、宿題がたまって、新学期目前に大慌て!なんて経験、きっと一度はあるのではないでしょうか。
また毎日のごはん作りや送迎など、親の「やること」も増える時期で、ストレスがじわじわと溜まってしまう一面も。

我が家も何度かそんな夏を過ごす中で、「ちょっとだけ先回りして子どもと一緒に整えること」を意識するようになり、夏休みの日々に少し余裕が生まれるようになりました。
今回は、実際に我が子達と続けてきた「計画づくり」についてご紹介します。

Index
  1. 終業式がカギ!1学期の「おかたづけ」4ステップ
  2. 通知表など、大事な書類は当日中に確認
  3. 持ち帰りアイテムを整理・掃除
  4. 足りないものリストを“今”作る
  5. ランドセルはしまって、部屋をスッキリ!
  6. 夏をスムーズにする「計画づくり」3ステップ
  7. 自分たちにあったスケジュール表を用意する
  8. 夏のイベントや旅行予定を最初に記入
  9. 子ども主体で宿題スケジュールづくり
  10. 「終業式に終わらせる」ほうが実はラク?!
  11. お盆明けは「リセット週間」。新学期へ向けて、整える時間を
  12. 週1の「家族会議」を復活!
  13. 今できる「小さな工夫」で、夏休み中の慌ただしさをちょっとでもラクに
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終業式がカギ!1学期の「おかたづけ」4ステップ

私は「夏休みを楽しく過ごすポイントは、まず終業式にアリ!」と思っています。
終業式の日はできれば仕事なども早くすませ、1学期の片付けとスケジュールづくりを終わらせるようにしています。

Step 1

通知表など、大事な書類は当日中に確認

帰宅後すぐに、通知表やお便りを出してもらい、その場でチェック。
サインが必要なものはその日のうちに済ませるのがおすすめ
通知表は、なるべく家族全員がそろってから開くようにしています。

Step 2

持ち帰りアイテムを整理・掃除

お道具箱を拭く娘

ランドセルや筆箱、お道具箱……大量の荷物を運ぶ子ども達だけでなく、それを見た親までぐったりしがちですが、勢いで全部出して不要なものを仕分け&お掃除!
ランドセルとお道具箱、筆箱などは子どもたちの手できれいに拭くようにしています。



Step 3

足りないものリストを“今”作る

持ち帰りアイテムを整理・掃除する時に、足りなくなった文房具などもチェックし必要なものをメモ!忘れないうちにネットで注文したり、休み中に子どもたちと一緒に買い足しに出かけたりしています。

ちょっと面倒ではありますが、いつかはやらなければならないこと。
始業式直前に「クーピーの赤がない」「サイズアップした上履きを買い忘れていた」なんて慌てるよりも、早めに終わらせてしまいましょう!

Step 4

ランドセルはしまって、部屋をスッキリ!

ランドセルを片付ける様子

普段よりも家で過ごす時間が多くなる夏休みは、家の中に子どものモノが溢れがち。
我が家では、拭いたランドセルは風呂敷に包んでクローゼットの奥へ。
空いたスペースには、休み中に通う学童や部活のリュック、宿題を入れたボックスファイルなどを置いています。

夏をスムーズにする「計画づくり」3ステップ

夏のはじまりに家族で計画を立てておくことも、我が家の大事な恒例行事になっています。
その年齢なりに、普段と違う夏休み中の予定をある程度自分たちで把握し、お休みを楽しみながら学校の宿題をきちんと終わらせてほしい。
そのために、夏休みスタート時にみんなで計画を立てるようになりました。

Step 1

自分たちにあったスケジュール表を用意する

夏休みの計画をたてる息子

小学校中学年くらいまでは、A4の紙やノートに手書きでスケジュール表を作っていました。 その日にやる宿題の予定も書き、「できた・できなかった」が一目でわかる点も良かったと感じています。

夏休み用のカレンダー

現在は私・息子(中1)・娘(小5)それぞれの予定を大き目のカレンダーに書き出し、壁に貼っています。
中学生になった息子は部活動など自分だけで動くことが多くなり、それぞれが手帳やGoogleカレンダーなども使っており、学校や塾の宿題は基本的に本人管理で私が把握していないことも増えています。

小学生から中学生への環境変化に伴いまだ試行錯誤中ですが、「家族で把握した方が良い予定は見える形にする」というのが、我が家で大切にしたいポイントなのだなと思います。

Step 2

夏のイベントや旅行予定を最初に記入

予定を立てる際は、旅行や帰省、学校の宿泊行事など大きなものをまず記入します。
始まった時は膨大な時間があるように思える夏休みですが、実は結構予定が入っていて思ったより時間がない!と気づくことも。

「ドリルは1日に〇ページくらいやらないと間に合わない」「この週に時間のかかる宿題を進めておこう」など、現実的に計画を立てやすくなります。

Step 3

子ども主体で宿題スケジュールづくり

「いつまでに宿題を終わらせるか」「1日の中でいつ勉強するか」

今は細かいことは本人たちに任せていますが、なるべく親が一方的に決めるのではなく、子どもたち自身に考え決めてもらうよう心がけてきました。

ただ今思うと、小さな頃はある程度私が答えを誘導していた部分も多かったと感じます(笑)
ドリルの進め方や、時間がかかる宿題は余裕を持ってスケジュールしておく、朝のうちに勉強を終わらせてから好きな事をしよう!といったアドバイスは毎年するようにしていました。

「終業式に終わらせる」ほうが実はラク?!

おかたづけも計画立ても正直なところ子どもたちから嫌がられたこともあり、私も毎回面倒くさいと思っています(笑)

ただ、続けてきた中で確信しているのは、親子共に忘れた頃に荷物と記憶を引っ張り出して慌てて取り掛かるよりラクだということ。

また、完璧にこなせたことばかりではありませんが、計画を立てるプロセスを親子で共有することで、「自分で考えて進める力」が少しずつ育ってきたように感じています。

そして全て終わったら、「夏休みキックオフセレモニー」を開催!
といっても、子どもの好物を夕食に並べたり、特別にジュースで乾杯したり、時には近所のファミレスに行ったり……という程度。
ささやかなものですが、片づけや計画づくりに前向きに取り組む原動力にもなっていたようです。

お盆明けは「リセット週間」。新学期へ向けて、整える時間を

旅行なども多いお盆期間を過ぎると、生活リズムも宿題ペースも、ふわっと崩れがち。
そこでこの時期に、宿題の仕上がり確認や、もっと小さい頃は起床時間を徐々に早めるなど、生活リズムの見直しを少しずつ意識し始めるようにしています。

私自身も、新学期準備の再確認をこの時期にスタート
9月初めの予定チェックや買い忘れている学用品がないか、クリーニングに出した制服の状況などなど、毎年のことなのに忘れていることが結構あります(笑)

ぎりぎりになって焦ったことも多かったからこその「リセット週間」。
ちょっとだけ先回りすることで、親子共に心穏やかに9月を迎えられることが増えました。

週1の「家族会議」を復活!

家族会議の様子

「家族会議」は、海外生活中にスタートした我が家の大切な習慣。以前LEEでもご紹介させていただきました
ただ長男の中学入学後は、夫だけ海外にいる状態や、土日共に部活の練習などがあることから、うまく時間を取れず一時中断。

でも、年齢も環境も大きく変わって迎える久しぶりの「日本の夏休み」に向け、アレンジ復活!日曜夜などに「10分だけ」と決めて集まり、翌週の予定やToDoなどを共有しています。
これからも形を変えながら、家族の軸になってくれるといいなと思っています。

今できる「小さな工夫」で、夏休み中の慌ただしさをちょっとでもラクに

私が今回ご紹介したような工夫を意識するようになったのは、せっかく子どもたちと過ごせる時間が多い夏休みなのに、イライラしてしまうことが本当に多かったからです。
もちろん、時には怒ったり、うまくいかなかったりする日もある。
ただ、たとえ特別なお出かけやイベントがない普通の日でも、慌ただしいながらも心穏やかに楽しく向き合える時間を少しでも増やしたいと思いました。

一方で夏休み中は、毎日がより慌ただしくなることは事実。
だからこそ、子どもたちの年齢や成長に合わせ一緒に巻き込むスタイルに少しずつシフトしながら、食事作りをラクにする工夫や、少し先回りした準備を意識するようになりました。

宿題をしっかり終わらせることや新学期の準備をきちんとしておくことはもちろん大切ですが、なんでもない1日の中にある笑顔を少しでも増やせたら……というのが一番の願いです。

夏休みの過ごし方は、ご家庭によっても、お子さんの年齢によっても本当にさまざま。
その中で、ほんのひとつでも「ちょっとやってみようかな」と思えるヒントが見つかれば、嬉しいです。
年々暑さが厳しくなるこの季節、自分にあまり厳しくせず、親子で元気に夏を乗り切っていきましょう!

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い2022年からの2年間をブラジル、アルゼンチンで過ごす。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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