Vol. #
108
やわらかな丸みを帯びた、ちょっとレトロ感のあるデザインと“外カリ中モチ”のトーストで人気のアラジンのトースター。ここにレンジ機能と2つの魔法の道具がプラスされたグラファイトオーブンレンジが7月1日に発売されます。トースターをふた回りほど大きくしたようなアラジンらしいデザインと、使い勝手のよさが魅力の一台。新製品発表会・試食会の参加に加え、サンプル機を使ってみた様子をいち早くお届けします!
構想から7年!念願のオーブンレンジが誕生

アラジンというと思い浮かべるのがトースターだという方、多いかと思います。
でもね、このトースターに使われているアラジン独自技術の”グラファイトヒータ®”※は、もともとは電気暖房に使われていたものなのです。わずか0.2秒で発熱する速暖性と快適性に優れた電気暖房で高い評価を得ていたこの技術を調理家電に応用し、予熱不要で極上のトーストを焼き上げる一台として名を上げたのは2015年のこと。もう10年も前のことになるのですね。
その後、魚や肉なども煙の心配なくおいしく焼けるグラファイトグリラーやポップアップトースターなどアラジンはさまざまな調理家電を生み出してきましたが、開発チームの夢はレンジ機能も搭載されたオーブンレンジを作ることでした。
トースターだけでは温めや解凍などができないので、どうしてももう一台、レンジを置かなければなりません。少しでもキッチンを広々使ってもらうためには、トースター機能にも優れ、レンジ機能もバッチリのオーブンレンジを作りたかったのだといいます。

でも、一般的なヒーターとは異なる”グラファイトヒータ”と、レンジ機能のためのマイクロ波の組み合わせはとても難しかったとのこと。試行錯誤を重ねてようやく完成したのが、このグラファイトオーブンレンジなのです。構想から7年と聞いて、よくあきらめなかったなと思いますし、時間をかけただけあって、満足のいく仕上がりになったのはさすがだと思います。
ヒートトレイとマジックラック、2つの“魔法の道具”が大活躍
では、いったいどんな仕組みになっていて、どんな調理ができるのか見ていきましょう。

独自技術の”グラファイトヒータ”によるヒーター加熱とマイクロ波によるレンジ加熱で、外カリ中モチのトースト、ひっくり返さずおまかせで仕上がるジューシーハンバーグ、サクッカリッのお惣菜の温め、ムラのない解凍――と日常使いにぴったりの機能が満載。それを可能にしているのは、レンジ加熱で発熱するヒートトレイと、レンジ加熱でも使えるマジックラックという2つの“魔法の道具”なのです。

ヒートトレイは、マイクロ波によるレンジ加熱で発熱するため、トレイの下から食材を加熱し、上面はグラファイトヒータで加熱するため、ひっくり返すことなく、しかも短時間でトーストが焼き上がったり、ジューシーなハンバーグが焼けたりするのですね。
一方、マジックラックではレンジによって直接食材を加熱し、グラファイトヒータで表面を焼き上げるため、揚げ物などのお惣菜を、短時間で中心部から温めつつカリッと焼き上げて揚げたてのようにしてくれるというわけです。
スピーディーに焼き上げるトーストは中がもっちりしておいしい

レンジ機能が搭載されて便利なオーブレンジだからといっても、アラジンが作るのですからトーストがおいしくなければ始まりません。そんな心意気が現れているのが、「トースト」専用キーを左端に独立して設けたこと。もちろんメニューキーでも選べるのだけれど、忙しい朝でもすぐに選んでワンタッチで使えるようにと配慮しているのですね。


先ほど説明したように、上段にヒートトレイをセットし食パンを並べれば準備完了。4枚まで焼くことができますが、この日は2枚で実験してみました。扉を閉めてトーストキーを押し、決定キーを押してスタートすると0.2秒で発熱してオレンジに光るのはトースターと同じ。焼き色は、ダイヤルを回せば、5段階で調整できます。途中で残り時間が表示されるのも便利。1枚焼きならレンジ業界最速の約3分40秒で焼き上げるトースト機能ですが、2枚でも約4分でした。


ひっくり返すとしっかり焦げ目がついていて、外はカリッと香ばしく、中は水分をしっかり保ってもっちりしています。オーブンレンジで焼く食パンはパサつきが気になるけれど、これなら合格!
冷凍ごはんの温め具合に感動!

冷凍ごはんをレンジで温めるときは、時間を短めに設定しておいて、10秒くらいプラスしながら様子を見る…という具合にちょうどいい温めって難しくありませんか? アラジンのグラファイトオーブンレンジの発表会で開発担当の方が「冷凍ごはんも常温のごはんも細かな設定をしなくてもおまかせで上手に温められるんです」と力説していたので、本当かしら?と半信半疑で試してみたのですが、これがすごかったのです。

アトリエの冷蔵庫に眠っていた冷凍ごはんを、取説に書いてあったように、包み終わりを下にして小皿にのせ、レンジの中央(←アラジンのランプのマークがあるのが何気にうれしいです)に置き、「あたため」を選んでスタート。時間を計っていなかったのですが、2分半くらいで終了の合図がしたので開けてみるとかなりいい感じです。

ラップを外してお茶碗に入れてみたら、まるで炊きたてのような温め具合。口に入れると、ほろりと米粒がほどけておいしいことこの上なし。高性能赤外線センサー搭載で食品の温度を検知するので、冷凍ごはんも常温のごはんも「あたため」メニューを選んでスタートするだけでOKという便利さだけでなく、その仕上がりのよさにもびっくりしてしまいました。
冷凍ひき肉の解凍もお手のもの

まだアトリエでは試せていないのですが、発表会で見せていただいて感動したものの1つに、冷凍ひき肉の解凍があります。固く凍っている氷は、マイクロ波が吸収されにくいため、グラファイトヒータで表面の氷を素早く溶かすことでマイクロ波の吸収力を高め、効率的に解凍するというのがほかにはないやり方。低出力のマイクロ波を制御することでムラを抑えた解凍ができ、ほぐしやすい硬さに上手に解凍ができるのだそうです。

5月下旬に開催された「アラジン新商品発表会・試食会」では辻󠄀希美さんがゲストとして登壇されていて、ハンバーグの焼き加減や、揚げ物のリベイクの試食で盛り上がっていた様子も心に残っています。毎日使いやすい機能が満載で、左右は壁にぴたりと付けての設置も可能なオーブンレンジ、これは注目の一台だなと思います。
※「グラファイトヒータ」は㈱千石の登録商標です。(登録第5362800 号)
製品DATA
- ブランド:アラジン
- 商品名:「グラファイトオーブンレンジ」
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