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これからでも家買えますか?

家にまつわるお悩みをプロが丸ごと解決!

【いま家は買ったほうがいい?】金利、住宅ローン、価格変動…etc.家にまつわるお悩みをプロが丸ごと解決!

2025.06.07

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不動産価格も金利も上がっているけれど……

これからでも家買えますか?

繰り上げ返済やローン借り換えなど家にまつわる悩み イメージイラスト

物件高騰や金利上昇のニュースに、「家、買えるの……?」「買うとしたらいつ? ローンはどう選べば?」と不安がいろいろ。すでに家を購入している人にもお役立ちの、繰り上げ返済やローン借り換えのことまで、家にまつわるお悩みをプロが丸ごと解決!

Index
  1. これからでも家買えますか?
  2. 塩澤 崇さん
  3. LEE100人隊の家事情アンケート
  4. こんな場合の家の買い方、住宅ローンのこと、教えてください!
  5. 借り入れから10年以降、グッと金利が上がります。そのときに繰り上げ返済をしたほうがいいかなと思っていますが、いかがでしょうか?
  6. 都内のマンションに夫婦と子ども2人の4人家族で住んでいますが、やや手狭で、郊外で広い家に住むのもいいのかなあと思っています。今のマンションは売り時でしょうか?
  7. 夫は歩合制の給料です。住宅ローンを組んで家を買うことに不安があります。
  8. 45歳、自営業なのですが、住宅ローンは組めますか?
  9. 住宅ローン減税は今後も継続していくのでしょうか?
  10. 家を買う際に、店舗兼住宅にすることも考えています。注意点があれば教えてください。
  11. まだ金利は上がりそうですが、ニュースなどどんなことをチェックしておけばよいですか?
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株式会社MFS取締役CMO 塩澤 崇さん

家の買い方について教えてくれるのは

塩澤 崇さん

株式会社MFS取締役CMO

住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」運営の(株)MFSにて、金融機関連携や事業提携・広報を担う。著書に『金利が上がっても、住宅ローンは「変動」で借りなさい』(ダイヤモンド社)。

LEE100人隊の家事情アンケート

※LEE100人隊54人が回答

● 今、住んでいるのは?

持ち家 40人 賃貸 14人

(賃貸にお住まいの方に)

● これから住宅購入の予定はありますか?

1~2年の間で具体的に考えている 4人 具体的な時期は決めていないがいずれ買いたいと思っている 4人 ずっと賃貸の予定 4人 その他 2人

持ち家でローンを返済中の人が半数以上。賃貸住まいの人も、買いたいという意向を持っている人が多いよう。近いうちに購入を考えている人も

(住宅ローンを借りた方に)

● 借入額は世帯年収に対してどれくらいですか?

世帯年収の3倍未満 7人 世帯年収の3〜4倍 12人 世帯年収の4〜5倍 9人 世帯年収の5〜6倍 4人 世帯年収の6〜7倍 3人

無理なく返せる金額にしている人が多いよう。適正な金額の考え方って? 少し高めの家を買うのもあり?

(住宅ローンを借りた方に)

●住宅ローンは固定? 変動?

変動金利 24人 固定金利 7人 わからない 2人 その他(10年固定など) 2人

低金利が続いてきたことで、変動金利を選んでいる人が多数。金利は上がっているけれど、これからの選択は?

LEE100人隊から塩澤さんに質問

こんな場合の家の買い方、住宅ローンのこと、教えてください!

社宅住まいなのですが、メリットがあれば住宅購入を考えたいと思っています。ただ、今後のライフステージの変化、金利、価格高騰などを考えると住宅購入のメリットって?

LEE100人隊 No.057 しょこみさん

変動金利で借りているため、金利がどこまで上がるのか心配です。

LEE100人隊 No.053 ブルーさん

よい物件があれば購入したいと考えていますが、周りから「今は金利が高いから」「もうちょっと待ったらもう少し安くなるのでは?」などと言われ、踏み出せずにいます。

LEE100人隊 No.071 くまおさん

首都圏は不動産価格が全体的に上がっていて、まだまだ上がりそう……。もう上がらないだろうという予測もあり、いつ買うかの決断が難しい!

LEE100人隊 No.013 ましゅさん

住宅ローンの借り換えに関心があるのですが、何から手をつければよいかわからず……。

LEE100人隊 No.037 まりきちさん

金額も大きいし、何度も経験することでもないし、わからないことがいっぱい! さまざまな疑問・お悩みを、塩澤さんに解決してもらいます!



借り入れから10年以降、グッと金利が上がります。そのときに繰り上げ返済をしたほうがいいかなと思っていますが、いかがでしょうか?

No.018 キッキさん

“借り換え”一択です! 金利をかなり下げられる可能性も

「これは借り換え一択です。今であれば、1%を切る金利で借り換えができると思うので、金利を大幅に下げられる可能性があるのでは。借り換える際には一般的に融資手数料として借入額の2.2%がかかりますが、それを支払ったとしても、低金利のローンに借り換えればメリットは大きいはず。ぜひシミュレーションしてみてください」(塩澤さん)

金利の借り換え イメージイラスト

都内のマンションに夫婦と子ども2人の4人家族で住んでいますが、やや手狭で、郊外で広い家に住むのもいいのかなあと思っています。今のマンションは売り時でしょうか?

No.011 MARINAさん

将来の資産性? 住み心地? 重視することを家族で話し合ってみて

「限りある人生で、家に何を求めるかという話ですね。資産性を重視するなら、都内の利便性のいい場所のマンションであれば今後も値上がりが期待できます。住み心地、家族の満足度を重視するなら、たとえ今の持ち家が値上がりしそうでも、売って広めの家に引っ越すのもいいでしょう。家族で何を大事にしたいのか、よく話し合ってみてください」(塩澤さん)

夫は歩合制の給料です。住宅ローンを組んで家を買うことに不安があります。

No.059 サンさん

45歳、自営業なのですが、住宅ローンは組めますか?

TB なっちんさん

収入変動があれば固定金利が安心。ローンを組むなら遅くとも50歳までに

「収入が変動するようであれば、金利変動リスクまでは取らないほうが安心。変動金利より高くはなりますが、固定金利がおすすめです。民間の金融機関で借り入れが難しければ、国が支援する固定金利の住宅ローン“フラット35”という選択肢もあります。また、年齢を重ねると完済までの期間が短くなり、健康リスクも出てくるので、希望額まで借りられない、ローン自体が組めないことも。いつか家を買いたい思いがあるのなら、早めに検討するのがいいですね」(塩澤さん)

固定金利 イメージイラスト

住宅ローン減税は今後も継続していくのでしょうか?

No.076 そのぴさん

住宅購入が活発になれば経済波及効果大。おそらく今後も続くのでは?

「住宅ローン減税は、家の購入を促すきっかけになるので今後も続くと思います。家はまず金額が非常に大きいですし、住宅購入が活発になれば不動産業界や建築業界、金融業界、引っ越し業界の需要が増え、家具・家電などの購入にも影響して経済波及効果大です。条件などの見直しはありつつも、今後も国は住宅購入支援策として続けていくと予想します」(塩澤さん)

家を買う際に、店舗兼住宅にすることも考えています。注意点があれば教えてください。

No.030 コポさん

借りられる銀行が限られるかも。地方銀行、信用金庫などに直接相談を

「店舗併用型住宅を建てる場合は、ローンを組める銀行が限られる、金利も高くなる可能性があります。通常の住宅ローンはいわばパッケージ商品で、一般的な住宅のケースをもとに設計されているので金利を抑えられています。レアケースには対応していない場合が多いんです。お住まいのエリアの地方銀行や信用金庫、普段お付き合いがある金融機関があれば直接相談してみましょう」(塩澤さん)

まだ金利は上がりそうですが、ニュースなどどんなことをチェックしておけばよいですか?

日銀総裁の発言や賃金・物価についてのニュースを確認

「日銀のトップが現在の植田総裁になって、ある程度金利を上げていきましょう、という方針になったことは確かです。日銀が年8回開催する『金融政策決定会合』の内容はチェックしておくといいですね。日銀総裁の“金利を上げます”“様子を見ます”などの発言から今後の見通しがわかります。また、賃金や物価のニュースにも敏感に。賃金や物価がさらに上がっていけば、過度な上昇を抑えるために金利が上がる可能性がありますし、またその逆のことも起こります」(塩澤さん)

株式会社MFS取締役CMO 塩澤 崇さん

「家に求めるものは人それぞれ。ぜひ豊かな暮らしを」(塩澤さん)

Staff Credit

撮影/柳 香穂 イラストレーション/とみながしんぺい 取材・文/西山美紀 ※特集の内容は2025年5月時点の情報に基づくものです。
こちらは2025年LEE7月号(6/6発売)「これからでも家買えますか?」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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