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普通預金の金利が上昇!年齢別や、ネット銀行を中心にユニークな条件付きの金利が登場
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松崎のり子
2025.05.13 更新日:2025.05.15
金利のある時代、この先どうなる!?

トランプ米大統領の関税政策により、世界経済が混乱しています。
せっかく日本も賃上げに動き、景気も上向きか?と言われていただけに気になりますよね。
日銀は今後の利上げについて、私たちの生活への影響を見極めるとの姿勢ですが、じわじわ上がって来ていた預金金利への影響が気になるところです。夏のボーナス時期には、年1%越えのキャンペーン金利が続々登場すると予想していたのですが、ひょっとすると足踏みになるかもしれません。
なお、3月~4月には、普通預金の引き上げも行われ、年0.001%とあるのかないのか…という金利が長らく続いていたのが、メガバンクでも年0.2%まで上昇しました。
この調子で上がり続けてくれれば、まさに「金利のある時代」を実感できるのですが、果たしてどうなるでしょう。
若者と付き合いたい銀行のあの手この手

普通預金は本来なら生活費の置き所で、それほど高い金利が期待できるものではありません。しかし、ネット銀行を中心に、ユニークな条件付きの金利が出てきています。
若者を意識したのが、PayPay銀行の「ステップアップ円預金」。
29歳以下の利用者の場合、残高1円~10万円未満が年0.2%、10万円~100万円未満で0.3%、100万円以上で0.4%と、残高が増えるごとに段階的に金利が上昇します。
でも30歳以上となると、1円~50万円未満で0.2%、50万円~200万円で0.3%、200万円以上でやっと0.4%の対象に。若い人ほどオトクというわけです。
そうかと思えば、あおぞら銀行のネット専用口座「BANK」は、残高が100万円になるまでは年0.5%と高く、100万円を超えたら0.35%に下がるという、逆段階金利を採用。
こちらは年齢で差をつけているわけではないものの、資産が少ない若者層にまず口座を開いてもらい、少しずつ資産を積み上げてほしいという戦略ではと感じます。
若者ばかりではありません。SBI新生銀行は60歳以上なら最上位のステージが適応され、普通預金金利が0.4%になる会員制度「Bright 60」を始めました。
金利優遇だけでなく、提携ATMの出金手数料が回数無制限で無料、他行あて振込手数料も10回まで無料と特典満載です。
若者を呼び込んで末永く付き合うか、一定の資産を持っているシニアを惹きつけるか。銀行の戦略の違いが垣間見えて興味深いですね。(金利は税込み。4月現在の金利から変更になることがあります。)
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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