スタイリスト石上美津江さんの今、「格好いいスカート」が気分です!
スタイリスト石上美津江さんが指南!
大人はこう着る!【”格好いい”スカートコーデ10選】竹下玲奈さんがライン別に着こなし
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竹下玲奈
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LEE編集部
2025.04.02
“気恥ずかしくない新鮮さ”が手に入る!
スタイリスト石上美津江さんの
今、「格好いいスカート」が気分です!

スタイリスト石上美津江さんの〝好きなもの・好きなスタイル〞を深掘りする大人気企画の第5弾は、愛してやまない相棒ボトムのスカートにフォーカスします。
甘さや可愛げを絶妙なバランスで取り入れたカジュアルが得意な石上さんですが、ここ最近夢中になっているのは、意外にも〝格好いい〞スカート。
そこで今季注目しているという3タイプの〝格好いいスカート〞とともに、最新のコーディネートをご紹介。今回も石上さんらしさが全開です!

教えてくれたのは?
石上美津江さん
MITSUE ISHIGAMI
スタイリスト
『LEE』『MORE』『BAILA』ほか、 さまざまな女性誌や広告、カタログで活躍する人気スタイリスト。ベーシックの中にトレンド感と可愛げを忍ばせたカジュアルコーデは、 モデルやスタッフにもファン多数!
私のおしゃれ迷子を救ってくれたのは、この3枚でした
石上さんの“人生の転機”スカート
「私のファッション、このままでいいのかな?と迷ったとき、一番愛着のある服を見直すと居心地よくブラッシュアップができるんです」と石上さん。
石上さんにとってのそれは、紛れもなくスカート。実は〝格好いい〞スカートに惹かれたのも、ちょうど試行錯誤していた時期なのだそう。
まずはここ10年ほどの間に出会い、転機となったスカートを振り返りながら、〝格好いいスカート〞の魅力を教えてもらいました。
少し遠い存在だった“格好いい”が、新しいおしゃれの扉を開いてくれた

A_O’Neil of Dublinのキルトスカート
B_ATONのAラインスカート
C_STUDIO NICHOLSONのデザインスカート
オニール・オブ・ダブリンのキルトスカートに出会ったのは、大好きだったはずのミニスカートに、急に違和感を感じた32歳の頃。正統派の佇まいが当時の私にはとても新しく、加えて周りの人たちから褒めてもらったことで、大きな自信になったのを今でも鮮明に覚えています。
そして昨年の秋。自分のスタイルになんとなく飽きてどんな服を着たらいいかわからなくなったとき、モヤモヤとした気分を払拭し、新しい風を吹き込んでくれたのが、エイトンとスタジオニコルソンで見つけた直線的なAラインの〝格好いいスカート〞でした。
甘辛MIX好きの私が特に魅力を感じたのは、格好よさが軸になることで甘さと辛さのバランスが今までと変わり、新鮮に映るところ。また糖度控えめな分、スカートが苦手なパンツ派の人にもはきやすいと思います。
今回は、Aライン、Iライン、ボリュームと、3つのシルエット別でスタイリングを提案させてもらいました。私が〝格好いいスカート〞から得たときめきや、おしゃれの幅が広がっていく楽しさが、この企画を通して皆さんに少しでも伝わりますように!
石上美津江さん
シャープな「シルエット・色・素材感」を味方に
スタイリスト石上さんの「格好いいスカート」3タイプ
石上さんが考える〝格好いいスカート〞は、いつもの着こなしにほんの少しの新鮮さや変化が生まれるくらいの温度感が理想。
主役よりも名脇役のような立ち位置で、対応力がありつつも凛とした佇まい。そんな魅力を備えた3タイプを徹底解説!
A line Skirt
トップスをインしてコンパクトに着たい
Aラインスカート

昨年の秋に訪れたおしゃれ迷子期の救世主であり、私が思う〝格好いいスカート〞の代表でもある、シャキーンと直線的なシルエットを描くAラインスカート。
知的さと洗練感、さらにいい意味での緊張感もあって、たとえ合わせるトップスや小物がカジュアルだとしても、コーデ全体が引き締まった印象に映り、大人に仕上がる。そんなところに心奪われ、多いときは週4で愛用しています。
この春は、このスカートのキレのよさが生きるような、トップスをインした着こなしが気分。…とは言っても、ピタッとしたトップスを選ぶわけではありません。
シャツの前だけだったり、ジャケットのインナーだったり。きちんと見えするひと手間を加えるようなイメージ。ゆるシルエットにマンネリを感じている人にもおすすめです
From MITSUE
Silhouette × A line
01
シャープなAラインに、ソリッドなモノトーン配色。大好きなフレンチカジュアルを新しい雰囲気で
![竹下玲奈さんのサスペンダー付きスカート[商品コード:432954]¥19800(3月発売)/LEEマルシェ(12closet)のコーデ](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/03/03/sk6.jpg)
これまで甘い白のコットンフレアを合わせていたところを、ハリのあるチノ素材や直線的なシルエットに格好よさを感じるAラインスカートにチェンジ。甘さのほうがきわだっていた甘辛バランスが、少しだけハンサムに傾く。そんな〝居心地のいい変化〞が気に入っています。
黒多めのモノトーンでよりシックにまとめつつ、リップとトートバッグで赤をさして、可愛げ足しも忘れずに。ちなみにこのサスペンダー付きスカートは、5月号のLEEマルシェで発売される12closetとのコラボアイテム。本当に大満足な仕上がりなのでお楽しみに!
石上美津江さん
Silhouette × A line
02
トレンドのサファリムードが香る、ハンサムなベージュで颯爽と!

チノ素材のAラインスカートに合わせたのは、ボタンダウンのシャツ。どちらもパリッとした風合いのベージュで、シャツをインしたときのXシルエットがすごくきれいなんです。
インナーのTシャツや肩に巻いたカーデ、トートバッグの白で奥行きを出し、引き締め役にはベージュの延長線上にあるブラウンを。最近個人的に気になっている、サファリライクなハンサムさを意識しました。スカートスタイルなのにドライで媚びないこの感じが大好きです!
石上美津江さん
Silhouette × A line
03
遊びがきいたレイヤードは、愛着ある“カジュアルな白”で楽しむ

ゆるやかなAラインのスカートは、優しい発色でいてキリッと見える微光沢の白。カジュアル派におなじみのコットンスカート感覚で気軽にはけて、格好よさが演出できる一枚です。
チェック柄のテーラードジャケットにインしたポロニットは、衿をわざと外に出して旬度を上げて。さらにキャップとスニーカーで大胆に外し、甘×辛とはひと味違う洗練されたテイストMIXに。
親近感のある白のAラインは、着こなしのまとめ役としても一役買ってくれます
石上美津江さん
Silhouette × A line
04
端正なバンドカラーシャツと。潔いシンプルさが格好よさを後押し

この春私が一番したいスタイルが、サックスブルーのバンドカラーシャツとネイビーのAラインスカートで作るワンツーコーデ。格好よくて知的で、品があって。着るだけで決まるという簡潔さもたまりません!
こんなふうに洋服がシンプルな場合は、小物のレイヤードで奥行き感をプラス。バッグを2個持ちしたり、クリアトートの中にストライプ柄のカーデをストールみたいに押し込んだり。ちょっぴり意外性のある小物使いで、楽しさを盛り込みます
石上美津江さん
I line Skirt
旬度の高いトップスを大人っぽく引き寄せる
Iラインスカート

色々なタイプがあるスカートの中で、一番わかりやすく格好よさが伝わるのがIラインスカート。どんなトップスも受け止め、いい具合になじませてくれる、まるでベーシックパンツのような役割を担ってくれるから、そこに甘えて(笑)、旬顔トップスをとことん楽しみます。
格好いいIラインスカートを選ぶときのポイントは、タイトでもナローでもなく、レッグラインを拾わずにまっすぐ落ちる、ストレートシルエットであること。シャキッとしたシルエットが映えるなら、素材は多少とろみがあってもOKです。
ほっそりとした見た目で体型カバーができるところも大人にはありがたい! しかも今季はトレンドであり、バリエも豊富。自分に合うものが見つけやすいと思います
From MITSUE
Silhouette × I line
01
ロックTも、やんちゃな小物使いも“格好いいIライン”で心地よいバランスに

グレーのワントーンでまとめた、ロックTとスラックス調素材のIラインスカートのワンツーに、上からワークジャケットをバサッと羽織って。
アクセや靴まで辛口にまとめてもどこか女性らしさが漂い、タオル地のトートバッグを合わせるというやんちゃなチョイスだって小粋な雰囲気に変換!
〝格好いいIラインスカート〞の魅力をとことん生かした着こなしです
石上美津江さん
Silhouette × I line
02
春もブーム続行の短丈スウェットを、より今っぽく見せたいときにも有効

長らくトレンドとして注目されているトップスを新鮮な気持ちで着たいときも、〝格好いいIライン〞が味方になります。
去年はボリュームスカートやワイドパンツなどでシルエットにメリハリをつけて着ていた短丈スウェットも、やや光沢のある黒のIラインスカートと合わせることでシャープな印象に。
洋服が地味色ベースなので、ソックスやスニーカー、トートバッグから覗くシャツで、高揚感のある色や柄をちりばめて春らしく!
石上美津江さん
Silhouette × I line
03
ボーイッシュカジュアルがマイルドに。大人に似合うテンションへ着地

オフホワイトのIラインスカートは、適度な厚みととろみのあるジャージー素材。
コンサバともまた違うこのクリーンさは、カジュアルトップスのまろやか見えにも効果的で、例えばシャツ+ボーダー柄トップスの思いきりボーイッシュな重ね着も優しく映り、ぐっと近しい存在に。スポーティのようなトラッドのような、曖昧なMIXバランスも今っぽいなと思います。
仕上げにブラウン小物とゴールドアクセで上品さを添えたら、大人の余裕を感じさせるコーデが完成
石上美津江さん
Volume Skirt
ゆるトップスとなじませて平常心で着たい
ボリュームスカート

ボリュームスカートを今までよりクリーンに、フラットに着こなしたい今季は、ふんわり感がちょっぴりモード見えする〝格好いい素材感〞に惹かれています。
合わせるトップスは、ゆったりとしたもの一択! 全体のシルエットにメリハリを作らずゆるくまとめて、あえてスカートをきわだたせないスタイリングが気分です。
瞬時に華やぐ主役級の存在感はボリュームスカートの持ち味ですが、いつもの生活の中で取り入れるとなると、そのドラマティックさにソワソワしてしまうことも。
周りの人から『今日なにかあるの?』ではなく『なんかいいね!』と、さらっと褒めてもらえる。このくらいのささやかな変化が、今の私の最適解です
From MITSUE
Silhouette × volume
01
“モード顔の黒”をドレスダウンさせてデイリーにシフト

Aラインスカートに続き、個人的に今すぐしたいコーデがこちらです。黒のボリュームスカートは、ガサッとドライでハリ感のあるコットンリネン。スカートにシャツを合わせる場合、いつもは裾をインしていたのですが、今回はアウトして、上からニットベストを重ねてルーズなバランスに。
黒多めのモノトーンなら着崩してもだらしなく見えないし、スポーティなブルゾンやスニーカーでのはずしは、いいこなれ感になってくれます。
ボタンを上まで留め、軽く立てたシャツ衿もポイント!
石上美津江さん
Silhouette × volume
02
ブラウンからベージュへ。グラデーション配色で柔和さを醸して

私が10年以上前から数え切れないほどやってきた、シンプルなゆるタートルニット+ボリュームスカートも、スカートを格好いい素材感に替えた途端、たちまち〝今〞の空気感に。
鉄板シルエットをまた新鮮な気持ちで楽しめるんだ!と、コーデを組んでいてうれしくなりました。
マットな光沢感をまとったポリエステル混のベージュスカートは、フェミニン派も投入しやすい格好よさ。全体をブラウンやカーキなどの同系色でまとめると、マイルドに仕上がります
石上美津江さん
Silhouette × volume
03
スポーティMIXのアップデートは、甘くない白のボリュームスカートと

ここまで読んでいただけたならすでにお気づきかもしれませんが、私のスカートスタイルは、いつだって〝トップスは辛めで、足元は重め〞。そもそもスカート自体が女性らしいアイテムなので、上下を武骨なものではさむバランスが、カジュアル好きの私にはちょうどいいんです。
ナンバーロゴ入りのロンTにナイロンジャケット、マウンテンブーツといったスポーティなアイテムに合わせたのは、とびきりクリーンな発色と、バリッとしたハリ感が印象的な〝格好いい〞白のボリュームスカート。
全体のシルエットはもちろん、コットンレースの甘い白スカートとの組み合わせよりも甘辛バランスがフラットになるところにも、新鮮さを感じます
石上美津江さん
Staff Credit
撮影/魚地武大(TENT)(物) 金谷章平(人物) ヘア&メイク/YUMBOU(ilumini.) スタイリスト/石上美津江 モデル/竹下玲奈 取材・文/鈴木絵美
※クレジットのないものはスタイリスト私物です
こちらは2025年LEE4月号(3/7発売)「スタイリスト石上美津江さんの 今、『格好いいスカート』が気分です!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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1983年の創刊以来、「心地よいおしゃれと暮らし」を提案してきたLEE。
仕事や子育て、家事に慌ただしい日々でも、LEEを手に取れば“好き”と“共感”が詰まっていて、一日の終わりにホッとできる。
そんな存在でありたいと思っています。
ファッション、ビューティ、インテリア、料理、そして読者の本音や時代を切り取る読み物……。
今読者が求めている情報に寄り添い、LEE、LEEweb、通販のLEEマルシェが一体となって、毎日をポジティブな気分で過ごせる企画をお届けします!
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