間取りや収納に知恵を絞り、好きなものを我慢せずにインテリアを楽しむ。面積と家の気持ちよさは関係ないと気づかせてくれた和田早矢さんの家を紹介。私たちの暮らしを見直すためのヒントがたくさん詰まっています！

マンション

73m²／2LDK

3人暮らし

コワーキングスペース運営／フリーアナウンサー　和田早矢さん
Instagram：sato__home_

わだ・さや●中古マンションの仲介会社で働いていた時期があり、当時の仕事仲間だった「美作製作」に設計サポートを依頼。家族は夫、3歳の長男。

中古物件をフルスケルトンにし、生活をするLDKと、仕事場、寝室を区切る間取りに。室内窓を作ったり扉はガラス張りにしたりして、光を遮らないように工夫。

飾るのは壁が中心。仕事場と寝室は小さくても個室に

この家に住む約3年前、結婚してすぐに50㎡の中古マンションを購入し、一度リノベを経験している和田さん。

「当時は夫婦二人で、ほぼワンルームでした。でも子どもが生まれてから、リモート会議中に子どもの泣き声が……」（和田早矢さん）

家族が増えたことに伴い、住み替えることに。

「仕事部屋と寝室を設けられて、都心に近くて駅から徒歩圏内、日当たりも大事。譲れない条件と予算を見比べて、夫婦ともに納得できた広さが、73㎡でした」（和田早矢さん）

玄関をはさんで右手にLDK、左手に寝室と仕事場。これは前の家を経たことでたどり着いた間取り。

「狭くても個室があることで、寝たいときや仕事をしたいときに、ストレスなく過ごせるようになりました」（和田早矢さん）

部屋数が増える分、LDKの広さは限られることに。

「調理をしながら子どもの様子を見るために、キッチンを対面型にしたので、なおさらスペースが限られます。ただ、あまり狭いと感じたことはなくて。家族で過ごしているときも、ちょうどいい距離感なんです。飾ることは大好きだけど、なるべく壁を飾る場にして、床には物を置かないように。物を増やしすぎないように心がけていることも、小さい家での暮らしを楽しむコツかもしれません」（和田早矢さん）

「壁はモルタルのグレー、フローリングや建具、家具は同型のブラウンと色みを揃えてすっきりと。そうすることでカラフルなものを飾ってもごちゃつきません」（和田早矢さん）。ポスターはインスタグラムで一目惚れし、海外のポスターショップから購入。

「家づくりをしていたときは子どもが生まれたばかりで、これからの暮らしをあまり想像できなくて。そのため、キッチンのすぐ横にフリーで使えるスペースをつくっておきました。今は子どものおもちゃ置き場になっています。上には造作棚をつけて、生活空間を邪魔せずに飾れるコーナーを。目線を上げるとお気に入りのオブジェが飾られていて、気分が上がります」（和田早矢さん）

キッチンの存在感を生かし、海外のカフェのようなデザインに。「キッチンカウンターにtoolboxのリブ材を貼ることで、素敵な雰囲気になり、リビングの主役になりました」（和田早矢さん）

洗面所はデザインのいいタオルフックや水栓などディテールを生かして。

玄関を入って正面には、東京オリンピックを題材にしたコンテンポラリーアートのポスターを。

廊下とリビングを仕切る扉は、ヴィンテージのもの。ガラス張りに加工して、リビング側から入る光が廊下にも行き届くように。