心地よさと、少しのチャレンジ。
エルメス、シオタ、エイトン…【スタイリスト 兵藤千尋さんがこの冬買ったもの】8つのアイテムを公開!
2025.01.29
![【スタイリスト 兵藤千尋さんがこの冬買ったもの】エルメス、シオタ、エイトン…8つのアイテムを公開!](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/4bbaf3f92d5f2172bc1ceb84716ca6fe.jpg)
確かな審美眼と圧倒的なスタイリング力で、LEEのファッションを牽引する兵藤千尋さん。心地よい環境を求めて夫とともに移り住んだ湘南のご自宅を訪問。隅々にまで行き届いた美意識と肩の力の抜けた暮らしには、センスを磨くヒントが詰まっていました。
Chihiro’s Sense
Fashion
心地よさと、少しのチャレンジ。兵藤さんが「この冬買ったもの」
湘南へ引っ越してから、2度目の冬を迎えています。この一年で、4つの季節を一巡し、都会と海辺、ふたつの場所を行き来する私なりのスタイルが、見えてきたような気がしています。この冬はトラッドに心が惹かれます。トレンドでもありますが、トラッドは元来好きなテイスト。そこに海辺らしい肩の力の抜けたムードを添える。そんな装いを楽しみたいなと思っています。
1
DENTS(デンツ)のレザーグローブ
![DENTS(デンツ)のレザーグローブ](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/188c5566542c9f48b88ef019a1d3b244.jpg)
「英国トラッドを象徴する老舗のグローブブランド・デンツで、人生初のレザーのグローブを手に入れました。私の周りのちょっと年上の素敵な先輩たちが、レザーのグローブをつけていることが多くて。ずっとひそかに憧れていたんです。グローブは海辺の冬には必須なので、高価ではありますが、思いきってラムレザーを新調しました」
2
OLD ENGLAND(オールド イングランド)のフリース
![OLD ENGLAND(オールド イングランド)のフリース](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/d62af58cf99eaa64d573834b0382dcd0.jpg)
「湘南に引っ越したばかりの頃、みんなフリースを着ていることにびっくりしたんです(笑)。〝きっとこの街に合っているんだろう。私もチャレンジしてみよう〞と思っていたときに、オールド イングランドの展示会でこの一着を見つけました。スポーティすぎないチャコールグレー。シャツとスラックス風デニムできれいめに仕上げます」
Shirt:ATON
T-shirt:Hanes
Pants:NEAT
Earrings:BETTINA JAVAHERI
Necklace:CADEAUX
Bag:TOD’S
3
エイトン(ATON)のニットパンツ
![エイトン(ATON)のニットパンツ 兵藤千尋さん](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/5ca1e7b7e76fb44400777f15209262dd.jpg)
「この街に住むようになってから、ラクちんパンツにハマっています。夏はシャカシャカパンツをはいていましたが、冬は寒いのでそうもいかず。私はベースがカジュアルなのでスウェットだと難しく、モダンな雰囲気になるニットパンツを新調することに。好きなテイストがあまり変わらないからこそ、マイナーチェンジが刺激になります」
Coat:OUAT
Sweat shirt:ANATOMICA
Shirt:C̱IOTA
Earrings:enasoluna
Shoes:SOREL
4
ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)のハイゲージニット
![兵藤千尋さん ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)のハイゲージニット](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/7b0a7183e0185bfab2d2021485aaf398.jpg)
「夏頃から、それまで私のワードローブになかった茶系のアイテムが徐々に増えてきています。メンズライクなボクシーシルエットが気に入って何枚か持っているジョン スメドレーのコモンフィットライン。今季はキャメルのタートルを買い足しました。着慣れたスタイルにさし色感覚で取り入れると、一気に新鮮なムードになるんです」
Coat:C̱IOTA
Pants:Nigel Cabourn
Earrings:BETTINA JAVAHERI
Necklace:GIGI(Coin),Harpo(Navajo pearl)
Bag:LAUREN MANOOGIAN
5
ペレグリン(PEREGRINE)のフィッシャーマンズセーター
![兵藤千尋さん ペレグリン(PEREGRINE)のフィッシャーマンズセーター](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/1cc72c34c3c95db40221c7b17832ee8e.jpg)
「以前から好きだったフィッシャーマンズセーターを、冬の海でここぞとばかりに堂々と着ることができるようになりました(笑)。落ち着いたグレーの色みに惹かれて購入したペレグリンの一枚は、ガサッとした素材感が特徴的。起毛素材で肌が荒れてしまう私も、この素材なら問題ありません。夫ともシェアできるユニセックスです」
T-shirt: Hanes
Pants: used
Earrings: BETTINA JAVAHERI
Necklace: CADEAUX (Pearl),GIGI(Coin)
Bag: CORDINGS
Shoes: Paraboot
6
ジョンストンズ(Johnstons of Elgin)のカシミヤストール
![ジョンストンズ(Johnstons of Elgin)のカシミヤストール](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/e4f9d0463d72005841bacef56f683809.jpg)
「ふわふわしたカシミヤは肌に合わず、普段は諦めているのですが、ジョンストンズは別。起毛感がないなめらかな素材感を楽しんでいます。今季はブラウンがクローゼットに仲間入り。黒とのチェック柄なので手持ちの服とも相性がよくヘビロテ確定です。肩からばさっとかけるだけでも暖かく、アウター代わりとしても重宝しそうです」
7
C̱IOTA(シオタ)のデニムパンツ
![兵藤千尋さん CIOTA(シオタ)のデニムパンツ](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/a3c0dcea0440b40bb9146141edabb70d.jpg)
「心地いいとはまさにこのこと。シオタを知ってからほかのデニムに手が伸びなくなってしまったくらいです。今季たくさん出た新作の中から〝New Baggy 5 Pocket Pants〞をセレクト。ルーズなフィット感が気に入っています。シオタの28インチは私のシンデレラフィット。これが入らなくなったら、ちょっと考えようと思っています(笑)」
Jacket:COMOLI
Cut & sewn:POSTELEGANT
Stole:Johnstons of Elgin
Earrings & Ring:enasoluna
Belt:visvim
Bag:eb.a.gos
Shoes:Repetto
8
HERMÈS(エルメス)のシルクスカーフ
![兵藤千尋さん HERMÈS(エルメス)のシルクスカーフ](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/15/33ff9365bc0932d4424c92e57a34a498.jpg)
「トラッドブームの今季は、仕事でもスカーフを使うことがとても多く、自分でもチャレンジしたいと思っていました。選んだのはエルメスのバンダナ柄のシルクスカーフ。色は、普段着る服になじむネイビー×白に。カジュアルな着こなしにこそ合いますし、首元にスカーフを添えるだけでおしゃれに気を配っている人に見える気がします」
Coat:seya.
Denim jacket:used
T-shirt:Hanes
Earrings:BETTINA JAVAHERI
「自分にとって大事なものを知っている。その感覚こそがセンスだと思います」
センスって目に見えないものだし、これだけ情報があふれている今の時代だとなおさらとらえるのが難しい。だからこそ、大切なものが感覚的にわかっていて、それをきちんと選び、自分のスタイルにしている人に出会うと、すごく素敵だなって思います。私もそんな感覚を磨きたいから、いつも周りにいるセンスのいい人たちをこっそり観察してお手本にしているんです。
1年ほど前、湘南エリアに引っ越したのは、土の上で暮らしたいという感覚に、素直に従ってみようと思ったから。実は数年前、夫が大病を患い、健康で自由に動ける生活がどれほど幸せなことか、身をもって感じたことがありました。"人生、いつ何が起こってもおかしくない。元気なうちにやりたいことをやろう"。そう思う中で出会ったのが、この一軒家。後先を考えすぎると結局何も行動できないから、自分たちの感覚に導かれるまま、内見後すぐに購入を決定。都内へ通う生活に多少の不安はありましたが、思った以上に電車の便もよく、片道1時間強の通勤時間が"隙間"となって、オンとオフの切り替えがうまくできるように。週末には、それまでほとんどなかったプライベートな時間を持てるようになり、これまで以上に仕事の時間を大切にしようという意識も芽生えたんです。目の前の仕事をこなすのに精いっぱいだった30代を経て、人生の折り返し地点に立った40歳で手に入れた心地よさ。それをベースにして、自分らしいスタイルを楽しんでいけたらいいなって思っています。
スタイリスト 兵藤千尋さん
![スタイリスト 兵藤千尋さん](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2025/01/10/9b5b8b590f882ed3bf163873b0b65ea1.jpg)
兵藤千尋さん
Chihiro Hyodo
スタイリスト
服飾系専門学校を卒業後、アシスタントを経て、2010年にデビュー。以後、雑誌等のメディアで活躍。普遍性のあるベーシックを軸に、大人に似合うトレンドを取り入れた着こなしが支持を集める。マニッシュな私服スタイルにもファン多数
Staff Credit
スタイリング/兵藤千尋 撮影/金谷章平 ヘア&メイク/廣瀬浩介(UM) 取材・原文/磯部安伽
※掲載アイテムはすべて兵藤さん私物です。
こちらは2025年1・2月合併号(12/6発売)「一生もののおしゃれセンスの磨き方」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2025年1・2月合併号現在)です。
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