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「新しい腸活」で、疲れない、病気にならない!

腸内環境の悪化はさまざまな影響が…

【実は知らない腸のことQ&A】「腸内フローラ」って?便秘はどのぐらい放っておいても大丈夫?

2025.01.12 更新日:2025.02.04

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日本人の7割以上が「腸漏れ」。カギはたんぱく質!

「新しい腸活」で、疲れない、病気にならない!

疲れやすい、体調をくずしやすいなどの不調、実は“腸漏れ”のせいかも。そこには“たんぱく質”不足も大きな影響が。この2つのキーワードから、私たちのイメージとは変わってきている腸活の考え方&実践方法を、専門家に教えてもらいました。

※特集内の「図」「表」はすべて『たんぱく質と腸の新常識』(Gakken)より引用。

平島徹朗さん

教えてくれたのは…

平島徹朗さん

たまプラーザ
南口胃腸内科クリニック院長

消化器内視鏡を専門に行う、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック院長。YouTube『胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル』にて腸活情報を発信。

秋山祖久(もとひさ)さん

教えてくれたのは…

秋山祖久(もとひさ)さん

福岡天神
内視鏡クリニック院長

福岡天神内視鏡クリニックの院長として、年間4000例以上の内視鏡検査を行う。平島さんほか3名の医師とともに、YouTubeにて情報を発信。

これも知りたい!

腸のギモン

イラスト ライターN 実は知らない腸のこと、もっと知りたいです!

よく聞くけど「腸内フローラ」って?

お花畑のように見える、腸壁にすみつく腸内細菌のこと

腸壁にすみつく腸内細菌が、お花畑のように見えることから“腸内フローラ”と呼ばれるように。腸内フローラ検査でのみ状態を知ることが可能で、さまざまな菌がいて多様性が高いと、腸内環境がいいということに。

便秘はどのぐらい放っておいても大丈夫? 毎日便が出なくても、つらくなければいいの?

不快感がなければ、毎日出なくても大丈夫

イラスト 便秘の定義は日数ではなく、残便感やおなかの張り、くさいおならなどの不快感があるかどうか。

便秘の定義は日数ではなく、残便感やおなかの張り、くさいおならなどの不快感があるかどうか。症状がなければ、たとえ1週間に1回の排便でも問題なし。「毎日出さないと」と気にしすぎるほうがかえって便が出ず、不快症状が悪化することも。

夫はいつも快便で、私は慢性便秘。腸に男女差はある?

女性は男性より腸が長く、便秘になりやすい

イラスト 男性より女性のほうが腸が長く、排便までに時間がかかり、便秘になりやすい傾向が。

男性より女性のほうが腸が長く、排便までに時間がかかり、便秘になりやすい傾向が。また脳がストレスを感じると、男性はセロトニンを分泌し腸の動きが活発になり下痢に、女性はGABAを分泌して腸の動きを停止=便秘になることがあります。

いわゆる“宿便”は本当にある?

腸に長くたまっている便は誰にでもあります

宿便とは、腸に長い期間たまっている便。程度の差はあれ、誰しも宿便はあるものです。断食をすると宿便がなくなると思いがちですが、食べないときも便は作られていて、腸が空っぽになるわけではありません。

腸内環境は遺伝する?

母親の腸内細菌をもらって生まれてくる

赤ちゃんは、母親の腸内細菌をもらって生まれてくるといわれています。ただ、成長してから親も子どもも便秘になりやすい、といったことが起こるのは、生活環境や食事が同じだからという説もあります。

腸の状態がメンタルにも影響すると聞きましたが、本当?

腸内環境が悪化すると、セロトニン(幸せホルモン)が作られにくくなる

イラスト 脳内で作られる幸せホルモン・セロトニンの材料であるトリプトファンは腸で吸収されるので、セロトニンは腸のサポートなくしては作られません。

脳内で作られる幸せホルモン・セロトニンの材料であるトリプトファンは腸で吸収されるので、セロトニンは腸のサポートなくしては作られません。腸内環境が悪化するとセロトニンが作られにくく、メンタルにも影響が。

便秘はひとつの症状に過ぎません。腸内環境の悪化はほかにも影響大!

平島徹朗さん

平島徹朗さん

腸活の目的は、腸内環境をよくして免疫力を上げること

秋山祖久さん

秋山祖久さん



Staff Credit

イラストレーション/竹井晴日 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2025年LEE1・2月合併号(12/6発売)「「新しい腸活」で、疲れない、病気にならない!」に掲載の記事です。

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