京大出身の”インテリ芸人”。歴史にハマったきっかけは?
歴史好き【ロザン 宇治原史規さんインタビュー】歴史的思考力は今を語るときにも役にたつ!
2025.01.16
ハマったきっかけは? 学んでよかったことは?
今輝いている人は、実は歴史好き!
メディアでのトークに、書いている文章に、心引かれるあの人たちの共通点は「歴史好き」だった!
ロザンの宇治原史規さんに、明日から歴史を学びたくなる「おもしろさ」を聞きました。
歴史的思考力はどんな仕事にも役立ちます
京大出身、“インテリ芸人”の代表格として、その知識の幅広さ、深さを生かした活動も多い宇治原史規さん。
クイズ番組での活躍からわかるとおり、歴史はもちろん得意ではあると思うのですが、歴史が好き、学ぶのが楽しいという感覚はあるのでしょうか?
歴史は好きですね。勉強全般好きではあるのですが、その中でも歴史はやっていて楽しかったです
ちょっと横道にそれますが、勉強好きの子どもになってくれるといいのに、というのは多くの親の望みだと思います(実際はなかなか…)。
僕の場合はということですけど、親がよく話を聞いてくれたんです。学校であったこと、習ったことを『なになに?教えてよ』という感じで。
で、教えると感心してくれて。そうするとこっちもうれしいから調子に乗って、という。
僕の勉強好きというのは“褒められたい”の延長として、と言いますか。子どもを調子に乗らせるっていうのは、ひとつあるんじゃないですかね
では、宇治原さんの歴史が楽しいと感じるようになったきっかけは?
最初は伝記マンガだったと思います。書店にはよく連れていってくれる家だったので、それで伝記も家にあったんじゃないかな。特に『聖徳太子』を繰り返し読んだのを覚えてます
そのまま、教科としての歴史にもすんなりと入れたのでしょうか?
(相方の)菅さんが本にも書いてますけど(『京大芸人式日本史』。宇治原さんの歴史の勉強法から着想して、菅さんが日本史を物語化したもの)、歴史って物語、続きものなんですよ。
続きものだと思うと、マンガとかドラマが毎週進んでいく、先の展開が気になるのと同じように、授業が進んでいくのが楽しいんです。人の名前とかつながりも自然と入ってきますし。
ドラマを見ていて、登場人物の名前とか関係性を無理して覚えるっていうことはないですよね。テストのためには、年号とかは頑張って覚えるしかないんですけど
歴史の勉強にちょっとつまずいてしまった子ども、これから勉強し直してみようかなと思っている大人にアドバイスをお願いします。
続きものだからおもしろい、の裏返しで、一度脱落しちゃうと戻りにくいっていうのはあるんですよね。だから子どもの場合は、もう一回教科書の最初からっていうのが近道なんだと思います。
大人は何か興味を持てる人物や時代があれば、そこからつながりを広げていくというのがいいのかなと
楽しさのほかに、歴史を学ぶよさはどんなところにあるのでしょうか。
歴史に限らずですけど、学校で習ったことをそのまま実生活で使う機会って、そんなにはないですよね。学校で何をやっているかというと、国語的、数学的、歴史的思考力を養って、それをどんな仕事に就いても生かせるようにしましょうということだと思うんです。
じゃあ歴史的思考力って何かというと、794年という年号を覚えましょうという話ではなくて、文脈、物事のつながりを理解する力であったり、時代や場所は違ってもこういうことが繰り返されてきたから、今起きていることはこうなるんじゃないかと考える力であったりなのかなと
YouTube「ロザンの楽屋」では、今、話題になっているワードやトピックを、さまざまな方向から考察されています。
教科書の『はじめに』を読みましょうとよく言うんですけど、歴史の教科書は『歴史を学んだうえで、今後の社会をどう作っていくかに役立てましょう』というようなことが書いてあるんです。
歴史的思考力、思考回路っていうのは、僕が今のニュースについてしゃべるうえでもすごく役立っています。
どんなに頭がいい人がいるとしても、過去の歴史を知らずに今のことに対処しようとすると、おそらく間違った答えを出してしまうでしょうし!
ちなみに宇治原さん、日本史は大好きですが、意外なことに世界史にはちょっと苦手意識があるのだとか。
子どもの頃に、母親が『カタカナの名前が覚えられない』とずっと言っていたんですよ。それが刷り込まれた影響なんですかね(笑)。自分も今、子育てしてますけど、親が何気なく口にしていることの子どもへの影響って、けっこうあるのかもなと思いますね。ヘタなことは言えないなと(笑)
歴史好きだとこんないいことが!
歴史好きな人と話すきっかけになる
「歴史好きな人ってけっこう多いですし、深く思考する傾向にあると思うんです。そういう人と話すきっかけになるという面でもいいと思います」
今 \推したい♥/ 歴史コンテンツ
Book
『坂の上の雲』司馬遼太郎(文春文庫)
高校時代に出会って、歴史がより好きになったという司馬作品。
「空想する力を養えるというのも歴史のよさで、それには活字がよりいいのかなと。入りやすいのは『竜馬がゆく』ですが、一番好きなのはこちら」
次回は、「LEE100人隊ファミリーの歴史好きになった理由」をご紹介します。
Staff Credit
取材・文/本誌編集部
こちらは2024年LEE12月号(11/7発売)「今輝いている人は、実は歴史好き!」に掲載の記事です。
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