話題の2人の医師が解説!
【新しい腸活】日本人の7割以上が「腸漏れ」って本当?そもそも目指すべき腸の状態とは?
2025.01.05
日本人の7割以上が「腸漏れ」。カギはたんぱく質!
「新しい腸活」で、疲れない、病気にならない!
疲れやすい、体調をくずしやすいなどの不調、実は“腸漏れ”のせいかも。そこには“たんぱく質”不足も大きな影響が。この2つのキーワードから、私たちのイメージとは変わってきている腸活の考え方&実践方法を、専門家に教えてもらいました。
※特集内の「図」「表」はすべて『たんぱく質と腸の新常識』(Gakken)より引用。
教えてくれたのは…
平島徹朗さん
たまプラーザ
南口胃腸内科クリニック院長
消化器内視鏡を専門に行う、たまプラーザ南口胃腸内科クリニック院長。YouTube『胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル』にて腸活情報を発信。
教えてくれたのは…
秋山祖久(もとひさ)さん
福岡天神
内視鏡クリニック院長
福岡天神内視鏡クリニックの院長として、年間4000例以上の内視鏡検査を行う。平島さんほか3名の医師とともに、YouTubeにて情報を発信。
『たんぱく質と腸の新常識』
2人の先生の共著。「腸漏れ」という腸活の新常識と、たんぱく質のとり方をレクチャー。/Gakken
\ 便秘と不調に悩むライターNの/
腸活奮闘記
小学生の頃から便秘を自認。今も2~3日便が出ないのは当たり前で、下腹部ぽっこりやおなかのガスだまりも気になる。ここ数年は疲れやすくなったり、体調をくずしやすくなった気も……。
そんなとき、腸活のYouTubeを見つけて…
この新しい方法なら効きそう! 先生、教えてください!
腸活の常識は、実は変わってきてるんです
平島徹朗さん
カギはたんぱく質をしっかりとること!
秋山祖久さん
YouTube『胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル』が話題の2人の医師が「新しい腸活」を教えます!
基礎
ライターNの疑問
そもそも“いい腸・悪い腸”とは?
そもそも腸の状態が悪いと、どんな不調につながるの? そして目指すべき腸の状態とは? 「新しい腸活」の解説の前に、まずは基本を確認!
Good!
“いい腸”の状態とは?
いい腸とは“腸内環境がいい”こと。腸内環境がいいとは、善玉菌と悪玉菌がバランスよくすみついていて、なおかつ、たくさんの種類の菌がいる状態。ただ、自分ではわからないので、便やおならの状態などでチェックを。
腸壁が傷ついていない
腸壁が傷つき、腸に隙間ができると、アレルギー物質などの体に入ってほしくないものが吸収され、必要な栄養素が吸収できない状態に。これを“腸漏れ”と呼び、知らないうちにこの状態になっている人も多数。
腸内細菌のバランスがいい
「善玉菌」が2割、「悪玉菌」が1割、状況によって有益にも害にも働きが変わる「日和(ひより)見(み)菌」が7割ほどと、3種類の菌がバランスよくすみついているのが理想的。さらに、種類が多く腸内細菌の多様性が高いといい腸内環境に。
ガスがたまらない
腸内で悪玉菌の割合が多くなると、腸内環境が悪くなりさまざまな不快な症状が。中でもおなかにガスがたまると、張りにもつながります。善玉菌を増やす食物繊維などで腸内環境を整えることで、ガスがたまりにくくなります。
おならがくさくない
おなら自体は生理現象なので、出てもまったく問題なし。ただ、においが強いおならが出る場合は、注意が必要です。悪玉菌が産生するガスはにおいを発するので、くさいと感じるなら、腸内細菌のバランスがくずれている可能性大。
便の色が黄色~褐色
腸内環境がいいかどうかを知るうえで、便の色は大きな判断材料に。ベストは、茶色に少し黄色みが混ざったような褐色。腸の中に長く留まっている便は、黒っぽい濃い色に。また、腸内環境が悪いときの便は、においもきつくなりがちです。
Bad!
“悪い腸”だと、どんな悪影響が?
悪玉菌が増えるなど腸内細菌のバランスがくずれて腸内環境が悪くなると、さまざまな体の不調が起こりやすくなります。腸は“免疫の要〞といわれているので、便秘以外にも風邪やアレルギーなどを引き起こすこともあります。
疲れやすい
疲れやすいといった一見腸とは関係なさそうな症状が、腸内細菌のバランスのくずれが原因のことも。また、腸は睡眠に影響するホルモンの産生も促しているので、このホルモンが不足することで心身に悪影響が。
風邪をひきやすい
腸壁が傷つき、腸に隙間ができて“腸漏れ”が起こると、必要な栄養素を取り込みにくくなり、同時にウイルスや細菌、有害物質などを取り込んでしまうことも。風邪や感染症にもかかりやすくなります。
おなかが張る
便がスムーズに出ず腸にたまったり、ガスがたまったりすると、おなかの張りを感じるように。いずれも腸内環境が乱れると起こる症状なので、食事や運動などで、腸内環境を整える必要あり。
便秘・下痢
便秘はもちろん、下痢しやすいことも腸内環境悪化のサインに。特に女性は便秘に悩む人が多く、便秘解消のために躍起になっていろいろと試すケースも。ですが、腸内環境がよくなれば、自然と便秘はよくなります。
花粉症・アレルギー
腸内環境が悪化すると、ウイルスだけでなく、花粉や多数のアレルギー物質も取り込みやすい状態に。腸内環境を整えて“腸漏れ”をなくすことで、花粉症の症状がよくなるケースもあります。
腸活で“いい腸”になると…
免疫力がアップして、病気になりにくい体に!
腸内には体内の免疫細胞の70%が集まり、体に悪いものをブロック。腸内細菌のバランスを整え、免疫細胞が活性化されるとウイルスなどが体内に入りにくくなり、感染症などの病気になりにくい体になります。
Staff Credit
イラストレーション/竹井晴日 取材・原文/野々山 幸(TAPE)
こちらは2025年LEE1・2月合併号(12/6発売)「「新しい腸活」で、疲れない、病気にならない!」に掲載の記事です。
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