Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』に出演
【中島健人さんインタビュー】大役を用意してくれたんだなと脚本を読んで責任を感じました
2024.12.31
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大役を用意してくれたんだなと脚本を読んで責任を感じました
中島健人さん
米アカデミー賞の現地リポートなどで堪能な英語力を発揮してきた中島健人さんが、満を持して海外ドラマデビューを果たしました。『ゲーム・オブ・スローンズ』ほか、数々のエミー賞受賞歴を誇るフランク・ドルジャーが製作総指揮を務める『コンコルディア』で、中島さんは主要人物の一人、A・Jを演じています。
「脚本を読んで、フランクは大きな役をこの日本人に用意してくれたなと思いました。なにしろA・Jは、町のシステムを作った張本人ですから。責任感をもって臨みました」
舞台となる町・コンコルディアは、AIテクノロジーで住民の生活が24時間どこにいても記録されています。そんなシステムを作ったA・Jは、まさに天才ではありますが……。
「傲慢、かつ野心のために上司すらも脅すような人間です。海外ドラマの現場って、毎朝のようにセリフが更新された新しい台本が届くんです。だから緊張感がすごい。でも、その緊張感を逆に生かして演じれば、A・Jにハマるのではないか、と。それがうまく機能したと思います」
いつもの笑顔を封印し、見事A・Jになりきった中島さん。その陰には、並々ならぬ努力があったそう。
「やはりセリフがすべて英語なので、準備に倍の時間がかかりました。普段は7割程度を頭に入れ、残り3割は現場での偶発性につなげていくんです。でも英語のセリフに少しでも引っかかると集中できなくなる。だから今回は自分の解釈をセリフに落とし込めるまで、完璧に頭に入れて常に準備万端の状態を意識。同時に共演者の声のトーンをつかむため、皆さんの過去作を観て芝居を設計しました」
初の海外作品での堂々とした仕事ぶりは、まさに努力の賜物と頭が下がります。さらにその積極的な姿勢も、さすがプロフェッショナル!
「ヘアメイクやスタイリングにも、アイデアを採用してもらいました。用意されていたのはフォーマルな衣装だったのですが、それに対して前半はTシャツにシャツを羽織るカジュアルなスタイルで、役職が上がるにつれてスーツルックにしたい、と。寒色系のブルーから、A・Jが欲深く傲慢になっていくのに合わせて深い色みのカーキ系を提案しました」
役柄は傲慢でも、現場ではいつもの盛り上げ上手な中島さん。脱帽の人間力はこんなところでも!
「一台のトレーラーがメイク室になっていて、出演者が揃って朝メイクするんですよ。そこで上司役のクリスティアーネ(・パウル)が『なにか音楽流して』と言うので、Sexy Zoneの曲を紹介して。アイドルをやってきて本当によかったな、と。みんなに一番人気だったのは、『RIGHT NEXT TO YOU』。最も踊らなそうなクリスティアーネまで、ノリノリになっていましたよ(笑)!」
そんな中島さんが、コンコルディアに住んでほしいと言われたら?
「ちょっと広めの部屋を用意してくれるなら、全然OKですよ(笑)。だって見ているのは人間ではなくAIなので、抵抗ないな。むしろ確実に犯罪率は減るし、それで秩序が保たれるならいいな、と」
最後に、今、夢中になっているものを教えてもらいました。
「……ジャージかな(笑)。外出着にもパフォーマンスにも取り入れるくらい夢中です。LEE読者の皆さんも、カラフルなジャージを大人っぽく着こなして楽しんでみてください」
PROFILE
1994年3月13日、東京都出身。2011年にSexy Zoneとして1stシングル『Sexy Zone』でCDデビュー。’24年3月にグループを卒業。近年の代表作に、ドラマ『しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~』(’24年)、映画『おまえの罪を自白しろ』(’23年)など。映画『知らないカノジョ』が’25年2月末に公開予定。
Instagram:kento.nakajima_313
公式サイト:https://www.nakajimakento.com/
Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』
カメラとAIで住人の生活すべてがモニタリングされたコミュニティ“コンコルディア”。自由と公正と安全が保証されたこの町は理想郷として成功し、同様のシステム導入が別の地域でも計画されている。しかしある日、コンコルディアに住む青年が町の外で殺される事件が発生。その事件により、コンコルディアの“理念”そのものが揺らいでいく。全6話がHuluにて独占配信中。
公式サイト:Huluオリジナル『コンコルディア/Concordia』
Staff Credit
撮影/木村 敦 ヘア&メイク/石津千恵 スタイリスト/川原真由 取材・文/折田千鶴子
こちらは2025年LEE1・2月合併号(12/6発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。
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