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LEE COVER INTERVIEW 北川景子さんの現在地

いつだって、「今できることを全力で」

【北川景子さんインタビュー】俳優として、2児の母として「今できることを全力で」

2024.12.20

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LEE COVER INTERVIEW

北川景子さんの現在地

俳優として、女性として、ますますきらめいている北川景子さんが、新年号の表紙に登場! 2児の母となった最近の暮らしから、大切な自分の時間、仕事に対する熱い思いまで、真摯に語ってくれました。いつだって、「今できることを全力で」。そんな北川さんの生き方が、心新たにスタートを切りたいこの季節、きっと最高の刺激とエールになるはずです。

北川景子さん

Profile

きたがわ・けいこ●1986年8月22日生まれ。兵庫県出身。2003年、雑誌『SEVENTEEN』でモデルデビュー。同年のテレビドラマ『美少女戦士セーラームーン』で俳優としても活動開始。以降、幅広い分野で大活躍。2025年放送予定の、山崎豊子生誕100年記念ドラマ『花のれん』(テレビ朝日系)で主演を務める。

X:KKeiko_official
公式サイト:https://keiko-kitagawa.jp/

北川景子さんの“今”を知る8つの言葉

変化した日々の生活、変わらない仕事への情熱。まっすぐな言葉たちから、“今”の北川さんが見えてきます!

北川景子さん ブラウス¥150700(プルーン ゴールドシュミット)・スカート¥49500(ダウェイ)・ピアス¥67100(アーデム)/メゾン・ディセット
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01

鍛えられるし、学びも喜びもある。私にとっては、子育てが“現場の最前線”

子どもを育てるのは、責任重大な仕事。だから、私にとっては子育てが“現場の最前線”。いちばん自分を鍛えてくれて、学びも喜びも与えてくれるものだと思っているんです。例えば私は、昔は自分と似たタイプの方と仲よくなりたい気持ちが強かったんですよね。自分が出不精だから、相手がアクティブだと「『山に登ろう』『海に潜ろう』なんて誘われたらどうしよう!?」って敬遠しちゃったり。でも、今は娘のおかげで人間関係も広がった。娘にとって大切なお友達のお母さんは、一緒に子どもを育てる“味方”であり“同志”。そんな感覚で、いろいろなタイプの方と親しくなれるのが、すごく新鮮で楽しいです。

02

心配性で悩みがち。どっしり安定することが課題です

私は、もともと心配性で悩みがち。子育てに関しても、先回りして考えすぎたり、それ以外の場面でのモヤモヤを引きずってしまったりするんです。でも、お母さんが不安そうにしていたら、子どもも不安になってしまうんじゃないかと。娘が新しい環境に飛び込もうとするとき、「大丈夫かな?」と心配してしまう私に対して、夫は「楽しんでおいで!」と笑顔で背中を押してあげられる人。そういう前向きなところを尊敬しているし、私も、もっとどっしり構えて安定していられたらと思っています。そこが、今後の自分の課題かもしれません。

03

子どもは2人になったけれど、大変さは2倍じゃない

第2子を出産して、2人の子育てがスタート。しばらく余裕がなくてバタバタしていましたが、最近は、少しずつ自分のペースができてきました。娘も、弟ができたことを喜んでくれていて、私が家事をしている間に遊んでくれたりするんです。2人で楽しそうにしていると、助かるし癒される。初めてのときは常に目が離せなかったことを思うと、子どもが2人になってハードではあるものの、大変さは2倍とまではいかないような気がしています。性格は、娘はパワフル、息子はおとなしめ。これまでは、落ち着かせるための声かけをすることが多かったけれど、これからは、気持ちを汲み取ることも必要になるのかも? そんな新しい発見もある、今日この頃です。

04

ささやかな楽しみは、おいしいお菓子やパンを食べること!

最初の出産の後は、体型を戻そうとストイックに頑張ったりもしたんですが、今回は、まったく無理をしなかったんです。自分に圧をかけすぎてしおれてしまうより、健康的にハッピーに過ごせたほうがいいかな、って。今も、日々のささやかな楽しみといえばおいしいお菓子やパンを食べること! 料理が好きなので、寝かしつけの後に離乳食の作り置きをするのもいい気分転換になっています。家では自分の時間がほとんどないからこそ、外に出て仕事をする時間はとても貴重。撮影現場では、スタッフさんたちとの大人同士の会話に元気をもらっています。

北川景子さん ジャケット¥266200/エイチスリーオー ファッションビュロー(ブラゼ ミラーノ) ニット¥64900・パンツ¥64900・靴¥64900/グルッポタナカ(リビアナ コンティ) ピアス¥106700/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ)
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05

しんどい思いをしないと成長が止まっちゃう。だから自分から初めての場所に行こうと思う

ライフステージは変わっても、仕事に対しては相変わらず燃えています! 自分にできることは全部やりたいし、毎回、確実に結果を出していきたい。そのためには、新しい挑戦が必要だと思うんです。私は心配性だから、初めての仕事の前日はいつも緊張して眠れなくなってしまうほど。でも、しんどい思いをしないと伸びないということも、よくわかっているんですよね。年齢やキャリアを重ねると、周りに注意してもらえることも減ってきてしまうから、自分から「この現場では私は新人です!」という環境に飛び込まないと、成長が止まっちゃう。失敗を恐れず、どんどん新しい役やジャンルにチャレンジしていきたいと思っています。

06

ここまでの道のりは、奇跡の20年

先日、デビュー21周年を迎えることができました。節目の20周年では、記念の写真集を出版したり、ファンの方とお会いできるイベントを企画したり。長年応援してくださっている方が、結婚してお子さんを連れてきてくれるなど、時の流れを実感することもあって感慨深かったですね。ここまでの道のりは、奇跡の20年。ファンの方の存在、監督や作品との出会い、家族の支え……どれが欠けてもたどり着けなかった。今の自分は、自分が作ったものではないと思っています。デビュー当時は、「10年、20年と続けられるかな?」と不安だったけれど、その心配はいらなかったかな。ただ、「20年できて満足」とも感じなかったんです。まだまだ、やりたいことはいっぱい! これからもひとつひとつに全力で取り組んで、その先に30周年、40周年があったら幸せですね。

07

不器用だから、コツコツやってきた。そのご褒美をもらえたような1年でした

俳優さんの中には、お芝居が天才的に上手な方もたくさんいるけれど、私は決してそうじゃない。不器用だからこそ、地道にコツコツやってきて……2024年、うれしかったのが橋田賞をいただけたこと。選考理由に挙げていただいた作品のうちの一作、ドラマ『女神(テミス)の教室』は、華やかな題材ではなくても何かを伝えようと信念を持って作ったものは人の心に届くんだ、と実感できた作品。

もう一作、大河ドラマ『どうする家康』では、お市の方と茶々という、誰もが知っている母娘2役を演じさせていただいて。正直、ハードルが高くて怖かったのですが、松本潤さんはじめ、キャストの皆さんが重厚に演じていらっしゃるからこそ、思いきって暴れてみよう!と吹っ切れたんです。結果、多くの方に受け入れてもらえて大きな自信に。仕事を始めた頃は、こんな素敵な賞をいただけるようになるなんて、想像もしていなかった。まるで、20年続けてきたことへのご褒美をもらえたような気分でした。

北川景子さん

08

めまぐるしくも、ひと安心できた2024年。2025年も、元気に頑張っていきたいです!

振り返ると、2024年は、息子を出産したかと思えば、いつまでも小さいと思っていた娘が幼稚園へ。息子の世話で睡眠不足の中、娘の新生活が始まったりと、変化の大きい、めまぐるしい1年でした。前半は不慣れなことばかりで大変だったけれど、6月に、2025年放送のドラマ『花のれん』の撮影で現場に復帰。大好きな時代劇で、周りのサポートにも恵まれて、あまりブランクを感じることなくカムバックできたんです。まずここで、「よかった、無事に戻ってこられた」と、ひと安心。

プライベートでは、夏休みまで“幼稚園児のお母さん”をやってみて、こちらも、「よかった、なんとかできそうだ」と胸をなでおろし── 今は、ちょっと、ホッとしているところです。私は読書が趣味なんですが、最近は娘が、私が好きだった絵本を気に入っていたりして。「やっぱり、本っていいな」と、久しぶりに自分が読みたかった小説も買ってみました。これからは、本を読んだり美術館を巡ったりするような、自分の時間も少しずつ取り戻していければ、と思っています。

仕事の面では、ご縁をいただいた作品を絶対にいいものにしたい。このところシリアスな作品が続いているから、底抜けに明るいコメディにも挑戦できたらうれしいですね。こうして仕事ができるのは、本当にありがたいこと。2025年も、家族や周りに感謝して、元気に頑張っていきたいです!


Staff Credit

撮影/菊地泰久(vale.) ヘア&メイク/山口久勝(Allure) スタイリスト/林 峻之 取材・原文/藤本幸授美
こちらは2025年LEE1・2月合併号(12/6発売)「LEE COVER INTERVIEW 北川景子さんの現在地」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。

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