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子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら?

子どものお金の価値観に親世代は悩んでいます!

子どもに「ラクにお金を稼ぎたい」と言われたら?【OURHOME Emiさんのマネー育】

  • OURHOME Emi

2024.12.19

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マネー育が大事だっていうけれど…

子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら?

子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら?

いろんな形でお金への情報が氾濫し、親世代と子どもの価値観が揺らいでいる昨今。だからこそ、子どもからの何気ないひと言にドキッとすることも。

今どきのお金との向き合い方を考えます!

今の子どものお金の価値観、親世代は悩んでいます!

お金の新しい運用法や稼ぎ方など、お金にまつわる情報が入り乱れる状況のなか、親世代と子どもの価値観も様変わり。「なぜ働くのか」「そもそもお金って?」という話も置き去りになりがちに。どう対処すべきか、LEE読者たちも困惑中!

Episode

1

子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら? エピソード1

お金持ちアピールをするインフルエンサーに触発されたわが子。彼らのようにラクにお金を稼ぎたい!とよく言うようになりました。

お金の稼ぎ方の種類が増えている現状、頭ごなしに「ダメ」とも言えず、モヤモヤが…

LEEメンバー ともさん

Episode

2

子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら? エピソード2

娘の世間への判断基準は数字の多さ。最近、経済状態も数で比較するように。私の給料、家や車についてなどあらゆるものの値段を知りたがります(汗)

LEEメンバー KITTEさん

Episode

3

子どもに「お金持ちになりたい」と言われたら? エピソード3

中学生の息子の友人がトレカの転売で稼いでいるそう。うちの子も興味津々。

親は転売行為を認めたくないものの、株式の売買に似た部分もあるしと思うと、今の時代ならアリなのでしょうか? 

LEEメンバー トミーさん

悩める子どもとお金の価値観に関して暮らしのプロにお話を聞いてきました!

マネー育 スペシャルインタビュー

整理収納アドバイザー Emiさん

Q. 子どもに「お金持ちになりたい!」と言われたら?

A. その気持ちを否定はしないけど、現実と地道に稼ぐ大切さは伝えたい

教えてくれたのは?

Emiさん

整理収納アドバイザー

夫、15歳の双子の4人家族。暮らしとオリジナルウェアのオンラインショップ「OURHOME」主宰。LEE誌面での連載も好調。最新刊は『今日から変わる わたしの24時間』(大和書房)。



子どもたちは私たち夫婦の姿を見て、“ラクに稼げる仕事はない”と思っているはず(笑)

Emiさん

「お金は地道に働いて得る」。両親のマネー観が原点!

自営業を営む両親のもとで育ったEmiさん。その姿から「お金とは地道に働くことでいただけるもの」「とはいえ取引先が倒産して支払いが滞るなど、お金には予想外の側面もある」と学んできたのだとか。

それに私自身、物欲があまりなくて。学生時代から手作りなどクリエイティブな世界に興味があったので、『ブランド品が欲しい』というような気持ちもそこまでありませんでした。
就職後の金銭感覚も堅実だったのかも。夫と結婚を視野に入れて交際していたのもあり、毎月のお給料の中から、後の暮らしに向けて貯金もしていました。
ただし旅行などの“経験”には、お金を使おうと思っていて。海外旅行などは楽しんで行っていました

親子でお金の受け渡し方・使い方を共有するうち、子どもの個性もクリアに

20代前半で結婚。男女の双子を出産の後、30歳でフリーランスとなり、33歳で夫とともに会社を設立。ライフステージを重ねても“お金持ち=人生の勝者とは限らない”“予算内で工夫をしながら暮らす”という核の部分はブレないそう。お子さんたちには、こんなマネー育をしていると言います。

日々慌ただしく、家の中でも仕事の話をする私たち夫婦を見ているから、うちの2人は『ラクしてお金儲けができる』だなんて、思ってもいないはず(笑)。
わが家では、子どもたちがお金に興味を持ち出した小3のタイミングで、おこづかいをスタート。最初は1カ月に500円。金額は子どもたちの基準で決めました。
ルールは、毎月1日~5日の間に自分から親へ請求する、増額してほしい場合は、理由を親に伝えて交渉する。さらにおこづかい帳をつけて、月の収入と支出を管理すること。
この3つは、子どもたちが中3になった今も、続けています

娘と息子へのマネー育を通して、Emiさんも「新たに子どもの性格や傾向を知った」そう。

今は月に1000円を渡していますが、娘はお買い物を楽しむタイプ。やりくりしながら、場合によっては私たちと交渉をし、増額が叶うことも。
一方、息子は部活に熱中して、お金を使うことへの関心はまだ低いですね。高校生になればまた変わるかもしれませんが、おこづかいから、それぞれの性格の一部も見えてきました。
そして2人とも、いずれ社会の中へ出て独り立ちするのだから、稼ぎ方、使い方ともに、時には失敗もまじえながら、自分なりのお金との付き合い方を見つけてほしいなと。『使う場合は金額だけではなく、
価値についても考えて』という話もしつつ、見守っています

Emiさん

OURHOME Emiさんのマネー育
子どもたちが小学生のときに使っていたおこづかい帳。「いくら受け取り、何に使ったかを記録してもらい、後から親が確認。中3の今も、この習慣は続いています」(Emiさん)

Emiさん家の
子どもマネールール 3

おこづかいは自ら請求。期間は毎月1日~5日まで

おこづかい帳をつけて1円単位まで収支管理

お金を使う場合は、価値に見合うかも考えてみる


次回は、「子どもに『お金持ちになりたい』と言われたら? マネー育スペシャルインタビュー『エハラマサヒロさん』編」をご紹介します。

Staff Credit

イラストレーション/福田玲子 取材・文/石井絵里

こちらは2024年LEE12月号(11/7発売)「子どもに『お金持ちになりたい』と言われたら?」に掲載の記事です。

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