なぜ人は続けられず三日坊主になりがちなんだと思いますか?
続けること習慣化できますか?”続ける達人”井上新八さんに疑問をぶつけてみた!
2025.01.03
せっかくのイイ習慣、三日坊主を繰り返していませんか?
今度こそ「続けられる人」になる!
運動、勉強、ためになるルーティンも、忙しさや飽きで、つい三日坊主になりがち。継続上手な人たちはなぜコツコツ続けられるの? その秘訣を、数々の習慣に挫折してきた編集マロミが体当たり取材!
続ける達人
井上新八さん
ブックデザイナー・習慣家
1973年生まれ。新聞社で編集者を務めたのち、2001年にフリーランスのデザイナーに。年間200冊近くの本を手がける。初の著書『続ける思考』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が話題に。
習慣家・井上新八さんにもっと聞きたい!
そうは言っても… 忙しくて三日坊主になりがちな、私たちも本当に続けられますか?
井上さんは、超人的とも言えるほどの“続けるプロ”。でも、自分の時間も少なく継続初心者の読者でも、同じように続けられるもの? その疑問をぶつけてみました!
そもそも、なぜ人は続けられず三日坊主になりがちなんだと思いますか?
継続を大層なことと重くとらえている&「きちんとやろう」と考えすぎかも?
「『忙しい』『時間がない』が、やらなくなる一番の理由。あとは『続けるからにはきちんとやらないと』とハードル高く考えていることも一因では? ランニングも、調子が出ない日は家の前で10mでもいい……と気楽に考えると、挫折しにくくなると思います」(井上新八さん)
忙しくて自分の時間すらとれない… そんな30代・40代でも、続けられますか?
「5分でできること」から始めて。意外と短すぎず、ちょうどいい単位なんです
「忙しい人は、5分単位の習慣から始めるのが僕のイチオシ。集中すると、5分ってけっこう長くていろんなことができるんです。30分で一気にやりたいようなことも、5分ずつに分割して1週間続けるなら時間がとれますよね」(井上新八さん)
井上さんでも挫折してしまった習慣はある?
一旦やらなくなった習慣はあります。でも、仕組みを作り直して復活することがほとんど
「実は、完全にやめたことは本当にないかも……。ただ、始めた当初、自分にフィットせず中断した習慣はいくつか。短歌作りもそうだったのですが、続けられる仕組みを考えて『作る前に歌集を読む』という前置きを追加したら再開できました」(井上新八さん)
体調を崩したときや旅先などではどうしていますか?
できるルーティンだけ、簡略化バージョンで。旅先では逆に、いつもよりはかどる習慣も
「体調不良の日は、セット化している習慣の全部はできないけど、具合が悪くてもできることは超時短モードでやります。筋トレも1回だけとか。旅行中も同様で、特に始めたばかりの習慣は必ずやりますね。旅先では、ジョギングを早朝ウォーキングに代えたりしています」(井上新八さん)
継続するためには、どんな心がまえが必要?
「毎日やる」と「いつやめてもいい」。この2つをセットで心がけるとラクに続きます
「『絶対続けなきゃ』とか『これいつまで続けるんだろう』と思うと、習慣がきつく感じるんですよね。逆に『いつやめてもいいや』と考えるほうがラクに続けられると、あるとき気がついて。ただし『いつやめてもいい』は、『毎日やる』という大前提とニコイチで心に標準装備するのがマストです」(井上新八さん)
井上さんでも、続けるのがしんどいこともある?
苦手なことや難題に関しては、最初はもちろん! でも積み重ねれば、苦手が好きに変わったり、難題もラクになることを知っているから続くんです
「僕の場合、嫌いでしんどかった掃除を1年毎日続けたら、気持ちよさに気づいて“好き”にまで変わったんです。だから、やりたくないことこそ自分を大きく変える可能性大! また『本を一日1冊読んで感想を書く』といった難題は、小さな習慣よりしんどい期間が年単位で長いけど、細く長く続ければ必ずラクになる日がくる。経験上そう知っているから、やめずに済むんです」(井上新八さん)
ずばり、LEE読者に“続けること”はおすすめですか?
実はNO。日々不満がない人はやらなくても。ただ“変わりたい人”にはおすすめ!
「同じことを続けるより毎日違うことをしたほうが楽しい人は、別に継続しなくてもいいと思うんです。ただ『本当はこうなりたい』『これをやってみたいのに』という願望が果たせずにいる人は、小さく始めて続けてみることが突破口になるかもしれませんよ」(井上新八さん)
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Staff Credit
撮影/三浦 晴 イラストレーション/オザキエミ 取材・原文/本誌編集部
こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「今度こそ「続けられる人」になる!」に掲載の記事です。
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