人はレシピ通りになんて生きられない。“ホルモン”の荒波を乗り越えてたどり着いた、毎日を機嫌よく過ごすための珠玉のごはん。

LEE編集長きっこが編集部スタッフとともに、最新号についてのあれこれを語るポッドキャスト番組。今回は夏休み番外編！　先日、私のデスクに文筆家、馬田草織さんの新刊『ホルモン大航海時代』（TAC出版）が届きました。馬田さんといえばポルトガル料理研究家としても活躍され、昨年は7月号のパン特集でも「重いフタでプレスするホットサンド」が大反響。そんな馬田さんにぜひこの本について話を聞きたい！と思いオファーをさせていただいたのでした。

おそらく誰もが、「ホルモン大航海ってどういうこと？」と考えてしまうタイトル。そんな読者の疑問に優しく答えるように、こんな一節から始まるのです。

「人はみな、ホルモン大航海時代をゆく小舟のようなもの。思春期はホルモンの嵐の往路を、更年期は復路の嵐を進む。（中略）戸惑いながらも、生きるために料理を作り、食べる。…」

この本では、思春期の娘を持つ馬田さんが、人生のさまざまな荒波の狭間で、必然的に生まれたレシピ、そして作り続けてきたレシピについてエピソードとともに紹介しています。下記は著書の中から2品のレシピを公開。どれも本当に簡単ですぐに作りたくなる一皿！

愛しの納豆蕎麦炒め

※音声トークの中でもこのレシピについて語っています。

材料

• 冷凍蕎麦（ゆでて小分け冷凍しておく）…1束分　
• ひきわり納豆…2パック　
• 豚ばら肉…1枚
• 長ねぎ…10cm
• にんにく…1片
• しょうが…1片
• ケールなど青菜…適量
• ごま油…大さじ1
• 柚子胡椒を溶いた日本酒…大さじ1
• 塩、黒七味…各適量

作り方

1. にんにく、しょうが、長ねぎは刻む。豚ばら肉はひと口大に切る。
2. フライパンを温めてごま油を入れ①を中火で炒め、肉が焼けたら付属のたれを混ぜたひきわり納豆を加える。香ばしく焼くためにあまりさわらない。
3. 香りが立ったら電子レンジで半解凍した冷凍蕎麦を投入し、柚子胡椒を溶いた日本酒を加えて麺をほぐしつつ炒める。仕上げにケールを加え、味をみて塩で調え、器に盛り、黒七味をふる。

長芋のり塩ポテト

材料

• 長芋…10cm
• 片栗粉…大さじ1
• ごま油…大さじ3
• ポン酢…小さじ2
• 塩、青のり…各適量

作り方

1. 長芋は皮をむき、縦に食べやすくランダムに切ってビニール袋に入れ、片栗粉をまぶす。
2. フライパンにごま油を温め①を並べる。中火でじっくり5分ほど揚げ焼きし、いい色になってきたら返しつつこんがり焼く。なるべくさわらないことが肝心。
3. かりっと焼きあがったら油を切ってボウルに入れ、塩をふって青のりをたっぷりまぶし、
   ポン酢をからめて器に盛る。

出版記念トークイベントも！

8月23日（金）には書籍に掲載の料理を実際に試食しながら、書籍制作の裏話や秘話などを肴に、参加者と乾杯するイベントも開催されるそう。「日々の息抜きにぜひ！」と馬田さん。

日時

2024年8月23日（金）19:30～21:00

場所

岡山芸術創造劇場　bear’s bookstore
岡山県岡山市北区表町3-11-50

入場料

2,200円（フード・税込）

ライブ配信・録画配信チケット代

1,500円（税込／配信期間2024年8月23日〈金〉19:30～9月16日〈月〉）

詳細は馬田草織さんのインスタ＠badasaori をご覧になってください！

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