買い物をするとき、これは自分にとって本当に必要なものか? 自分に似合うのか、はたまた自分の暮らしに合っているのか?
毎回、そう問いかけているという伊藤まさこさん。
「もちろん買い物の失敗はたくさんしましたよ。でも、反省こそするものの後悔はせずに過ごしてきました。"失敗は成功のもと"と思ってね。そんなふうに自分の勘を信じてふるいにかけていくうちに、自分の勘を信じてふるいにかけていくうちに、だんだんと今の私のスタイルが出来上がっていった、そんな気がしています」(伊藤まさこさん)
伊藤さんらしい、と一目でわかる着こなしは、そんなMYルールで厳選したアイテムから成り立っていました。一点一点自分に合うものを厳選しているから、組み合わせは新鮮でも、バランスのよさとテイストにブレがない!
本日は、「ワードローブお買い物ルール」から作られた、伊藤さんのバランスコーデをお届けします。
ワン・ツーのシンプルコーデでバランスよく!が基本
「重ね着は面倒だし似合わないから、着る服はなるべく少なく。だから単体でも映える服を選んでいるし、きかせになる靴や色小物が欠かせません。また、代謝がよいみたいで体温が高く、年中薄着。首元を出していないと暑いくらいだから、おのずと見た目もすっきり」(伊藤まさこさん)
Coordinate Rule_1
基本、小柄の体型をきれいに見せる2つのシルエットのみ
「身長が低くてもスタイルよく見せたいし、全体がぼてっと重いのは野暮ったく感じて好みじゃない。長年の経験で、自分の体型やテイストにいちばん合うシルエットがもうわかっているので、それをリピートするのみ。流行を意識したこと? ありません」(伊藤まさこさん)
Coordinate Rule_2
色はネイビー、グレー、時々ブラックが定番
「やっぱり落ち着くベーシックカラーの服がほとんど。色に変化があまりない分、単調にならないよう、素材感やディテールにこだわって選んでいます。色合いが寂しいなと思ったら、きれいなカラーの小物をプラス」(伊藤まさこさん)
Coordinate Rule_3
首はすっきりV、袖は短め、丈はひざ丈
「肌を見せる分量や丈感など、全身バランスには常に気を配っています」(伊藤まさこさん)
その結果、たどり着いたのがこの3条件。シャツの日も衿元はぐっとVに開くし、コートの長袖もたくし上げたり。
「出かける前に、一度靴まで履いて鏡の前に立って、バランスを確認することにしています」というから、さすが。
Style 1 シルエットだけで大人の可愛さを表現できる、ピタ×ふわモノトーン
バッグ以外は黒とグレーのみ。それでも寂しく見えないのは、可愛いシルエットと、一点ずつディテールにこだわったセレクトだから。スカートはハリ感のある素材でフレアに、ニットは右裾だけ斜めカット。服は上下ともにジル・サンダー ネイビー。
Style 2 珍しくパンツの日。濃色デニムをオレンジ色と合わせてクリーンにはく
ミナ ペルホネンのニットコートと、マルニのブラウスは、同じオレンジ色を重ねて。
「パンツはあまりはかないけれど、撮影など動く日にはくのはデニム。濃くて硬めのストレートに限ります」(伊藤まさこさん)
首と手首はすっきり、靴はヒール、の原則厳守で女らしい印象。
Style 3 さし色バッグで視線を引き上げ、ぺたんこ靴でもバランスよく
これも「ピタ×ふわ」の定番上下。COSのスカートはリボンがアクセント。仕上げに小さなバッグで色を足して。
「コムデギャルソンのスニーカーは娘のすすめで購入。スポーティなものを買おうとしたら、この細身な白レザーのほうが私に似合っていると」(伊藤まさこさん)
Style 4 トレンチコートも、首元を開いて袖はたくし上げ、すっきり見せます
「私の体に合う34サイズがあったので、トレンチはトラディショナル ウェザーウェアで。袖をまくり上げ、コンパクトに着ます」(伊藤まさこさん)
インはワンピースのみ(下右写真)のミニマルコーデ。短ソックス+パンプスの足元が、伊藤さんらしいポイントに。
Style 5 ぱきっとした色の服を時々投入するのも、伊藤さんらしさ
ソフィードールのスカートと、バッグと靴の、3アイテムをグリーンで統一。全身を黒との2色だけに抑えることで、きれい色を取り入れつつも大人っぽい雰囲気に。
「たまに着たくなる、鮮やかな色の服は、プレーンなデザインを選びます」(伊藤まさこさん)
Style 6 季節の変わり目は、着膨れしない袖の短いIラインコートをはおる
ミナ ペルホネンの総刺繍コートを主役にした、お出かけスタイル。インは、COSのVネックワンピース一枚。
「私の持っているコートって、人より袖が短いものが多いかも。小柄でも、もたつかないことを重視しています」(伊藤まさこさん)
Style 7 たまにピンときた柄を取り入れて着こなしの気分転換
「無地の服が多いけれど、柄ものは一期一会なので、好きなものに出会ったら購入。この大胆なプリントスカートはマルニで。小花柄など細かい柄は、最近あまり着なくなったかも」(伊藤まさこさん)
黒ニットは、これまた裾がアシンメトリーで着映えする一枚。
次回は、消耗品や日常雑貨・・・伊藤さんが選ぶ「暮らしの必需品」の使い方をお届けします。
撮影/広瀬貴子
詳しくは2017年2/7発売LEE3月号に掲載しています。 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。