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早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届け!

冬に向けて今こそ「風呂掃除」! 風呂釜、浴槽エプロン……”バスタブの下や奥”の正しい掃除法【自分でできるやり方も】

  • 藤原千秋

2024.10.24

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湯船が恋しい季節になりました。
たっぷりの温かなお湯に身体をあずける、至福のお風呂タイム!

……を、お湯の汚れが台無しにしたら?

浴槽の下から、ナゾの虫が出てきたら?

興醒めですよね。

風呂 掃除 やり方 浴槽

身近な存在なのに、意外とブラックボックスの多い浴室空間。
中でも今回は「風呂釜」と「浴槽下部」に注目
来たる冬に向け、快適な入浴のためにできるお掃除をご紹介します。

安心追い焚きのための「風呂釜」掃除

風呂 掃除 やり方

「風呂釜」と言い慣わしていますが、実は今どきのお風呂のほとんどには「風呂釜」らしきものは存在していません。

あるのは「給湯器」。
その熱源はガス(都市ガス、プロパンガス)のほか、電気、灯油、太陽熱など多岐にわたりますが、浴槽にお湯を満たすための給湯システムである点は共通しています。

とはいえ旧来の「風呂釜」のような役割がすべてなくなっているわけではなく、一部の給湯システムに備わる、いわゆる「追い焚き」機能というのがそれに当たります。

追い焚きとは、浴槽のお湯を給湯器に戻して加熱、そののち再び浴槽に戻すこと。
「お釜」というより「配管」の中で熱源に接し熱せられるので、その管の中が汚れてしまうことがあります。 ただ近年の機種では、強い水圧をかけることで、あまり汚れが付着しない工夫がなされています。それでも足りない汚れ落としは、市販の風呂釜洗浄剤で試みることができます

「風呂釜」掃除に必要なアイテム

風呂釜 風呂 掃除 やり方 

風呂釜の掃除には、市販の風呂釜内部用の洗浄剤、ないしは過炭酸ナトリウム粉末を用意します。

専用洗浄剤も主成分は過炭酸ナトリウムですが、界面活性剤が添加されていたりします。
いずれも水に溶かした際の液性は弱アルカリ性で、通常サイズの浴槽に約200グラムを投入します。

過炭酸ナトリウムは水(湯)に溶けるとき、発泡しながら過酸化水素と炭酸ソーダに分解。
その際発生する活性酸素の力で、汚れを分解したり除菌漂白したりします。

市販品の場合はその取説にしたがって使いますが、基本的には浴槽に張った湯の中に洗浄剤を投入し追い焚き運転をして、しっかり配管内に液剤を通します。

数時間置いて再度追い焚き。その後、湯を一度排水した後で給湯、追い焚き、排水、を繰り返して配管をすすぎ、最後に浴槽も洗いすすぎます。

浴槽下部」の掃除に必要なもの

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配管内に勝るとも劣らぬブラックボックスといえば、浴槽を覆う「エプロン」裏の空間でしょう。

一般的な浴室空間は「システムバス」「ユニットバス」と呼ばれる、それ自体が工業製品であることがほとんど。その施工の都合上、洗面器状の浴槽を覆い隠す「エプロン」という壁があり、裏に湿り気やゴミの溜まりやすい空間が生まれてしまいがち。

そこに知らない間にカビが発生したり、ヘドロなどの有機堆積物が溜まることでチョウバエなど不快な虫の発生の温床になってしまうことが、しばしばあるのです。

「システムバス」「ユニットバス」では、浴室内部ドア上部に品番が記載されたシールが貼られています。

その番号を控えてインターネット検索し、まずは「エプロン」の安全な外し方を確認。メーカー、製品ごとに推奨される掃除方法(市販の次亜塩素酸ナトリウムを使用した方法が多い)に従い、年に一度を目安に除菌清掃してみてください。
ただし、自己流の掃除は取り返しのつかない破損の原因にもなり、あまりおすすめできないので注意してくださいね。



”外注”掃除も選択肢に

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またこの浴槽下部については、一見したところの汚れ具合があまりに激しい場合、そして風呂釜も変色した湯が出てくるような場合には、いろいろの現場に慣れたプロの手を借り適切な高圧洗浄と除菌を行うことが必要になることもあります

「3年以上、エプロン裏など見た事もない」、また、すでに異臭や虫の発生に悩まされているような場合、追い焚きの湯に異常を感じたような場合
第一選択肢として外注掃除も、ぜひ検討してみてください。


LEE本誌や、LEEwebでも大活躍中の家事スペシャリスト、藤原千秋さん。早目に知っておくと安心な“おそうじ”の豆知識や実践テクを、季節先取りでお届けします。次回もお楽しみに!

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住生活ジャーナリスト、ライター

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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