「わたしのきものSTORY」4を更新しました。
<4月19日~5月19日のあなたの運勢>ありのままの自分で、適度な努力でできることに取り組んで【Sayaの星占い 今月の12星座運勢「星ごよみ」】
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Saya
2024.05.02
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5.2up! 「わたしのきものSTORY」4を更新しました。
column「運がよくなるおとなのきもの遊び」を読む
SUN SIGN IN TAURUS(太陽がおうし座に)
おひつじ座で思考や伝達の星・水星が「逆行」するなか、さまざまな混乱が引き起こされていたとしても、4月19日からのひと月はそんな混乱とは別の現実が見えてきそう。
19日に太陽が、29日に愛と美の星・金星がおうし座に入るためですが、この間、21日には自立や変革の星・天王星、拡大と保護の星・木星もおうし座で出会います。天王星は、2018年からおうし座に、木星は2023年5月からおうし座に滞在しているので、2018年からの大きな流れが自分にとって何を意味していたのか明らかになるとき。
この間、24日にはさそり座で満月が。この頃決まることは長く続いていきそうですし、逆に変わらないと思っていたことが変わるなど、変容もありそうなタイミング。今まで知らないできたことが明らかになることも。
25日には水星が「順行」するので、アイデアがたくさん湧き出す、一種の興奮状態もクールダウンしていきそうです。
5月1日には行動や戦いの星・火星もおひつじ座に。火星はおひつじ座の守護星でもあり、水星、火星がおひつじ座にあるために、物ごとは飛ぶように動いていきそうです。思いついたら即行動とばかりに、みなが動いていくとき。
ただ3日には変容の星・冥王星がみずがめ座で「逆行」するので、横のつながりにおいては、問題が出てくることも。6日には現実化とルールの星・土星とも45度という角度を取るので、この頃は、現実の前に壁を感じることも。
8日にはおうし座で新月があり、16日には水星もおうし座へ。じっくりと物ごとを考え、取り組み直すような、そんなタイミングです。エゴでがんばろうと思っていたけれど、実はできなかった。そんな展開もあるかもしれません。高すぎる目標は、難しいかもしれません。ありのままの自分で、適度な努力でできることに取り組んでいきたいですね。
4.19up!
「わたしのきものSTORY」03
きものに夢中になるうちに、更年期もいつのまにか過ぎていた!
着付けの個人レッスンに申し込んだのが3年前。コロナ禍の最中、2021年の春分頃でした。場所は、京都の紫野にある真宗大谷派のお寺。ご住職の奥さまがていねいに教えてくださるありがたいレッスンで、だいたい13回で着られるように。細かいところを教えていただくのに、トータル15回くらいは通いました。
裏地のあるきものが袷(あわせ)で、裏地のないきものが単衣(ひとえ)。帯枕に巻く細長い布が帯揚げで、それを止めるのが帯締めである。恥ずかしながら、そんな基本中の基本もよくわかっていなかったですし、今より体重もあったうえ、五十肩で腕が上がらないので、前結びしかできない。手縫いでの半襟付けを教えようとすると、手縫いもできない。先生は、実は、とても苦労されたのではないかと思います。
そんなこととは露知らず、わたし自身は、きものを着られる楽しさに夢中になっていました。お稽古も後半になると、浴衣ならひとりで着られるようになるので、着付けを習うにも家から着ていったり、そのままお茶のお稽古に寄らせてもらったり。きもので京都の町をそぞろ歩く楽しさは格別で、華やいだ気分で過ごしていました。
自分で着られるようになる頃には誕生日を迎えて、50歳に。その後、見かけた何かの統計で、49歳というのは日本女性がもっとも落ち込みやすい年齢だと知って驚いたものですが、わたしの49歳から50歳の半年は、“着付けを習う”ことによって、人生でもっとも女性性が花ひらいた時期となった気がします。
更年期の真っ最中だと言うのに、メンタルも体調もむしろそれ以前より、よくなっていました。もちろん体調に関しては試行錯誤してきたので、きもののおかげだけではないのですが、メンタルについては、本当にきものに助けられたと思います。
どうしてなのだろうと考えると、これは、きものを着ている大人たちの誰もが言うことですが、更年期となると体型も崩れてくるので、洋服が本当に似合わなくなってくる。女性にとっては、人生の楽しさが減じる出来ごとですよね。でも直線的で、それ自体、完成されたスタイルをもつきものだと、いくつもの難を隠してくれるので、またおしゃれを楽しめるのですね。
編集人生のスタートがハンドメイドのムックだったこともあり、もともと布やテキスタイルが大好き。撮影のスタイリングを自分でしていた当時を思い出すように、きもののコーディネートをすること、またかわいいものを着られることが楽しくて、楽しくて……。コロナ禍はまだまだ続くのですが、まったく気にならないほどでした。
さらに、きものはとても奥深い世界。占星術や生活誌の編集など、もともと季節のめぐりにもとづいたセンスアップの提案がライフワークのわたしには季節のめぐりに合わせて、美しい布を身にまとうこと。それ自体も魔法のようにも思えました。知らないことばかりの世界に分け入っていく感覚も、星に出会ったときのようにときめいたのだと思います。
わたしはやはり、やりたいことができるとき、「運のよさ」を感じるのですが、このきもの連載は、その最たるもの。着付けを習い始めたばかりの3年前のわたしに、「3年経ったら、きものの連載をしているよ」なんて言っても信じなかったと思いますから、きものへのワクワクが運んできてくれたお仕事という気がしています。引き寄せ力は、女性性のエネルギーが担うもの。ここで言う女性性は、身体性や性自認とは異なる、誰にでもあるものです。つまり、あるがままに存在し、自分を楽しむ。そんな女性性の発揮によって、いくつになっても運はよくなっていくんだなと実感しています。
二十四節気のきものワードローブ「穀雨」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616
「二十四節気」の「穀雨」と「立夏」は、占星術ではおうし座の時期に当たります。
「穀雨」になると、京都は、新緑が目に眩しい季節を迎えます。
夫婦で京都に移住したのは、ちょうど9年前の「穀雨」が始まる頃。
初めに住んだのは、北大路橋のたもとでした。
裏手に一軒置いてすぐ賀茂川だったので、デスクに向かうと、ちょろちょろと窓越しにせせらぎが聞こえ、休みの日の朝は、新緑の賀茂川沿いを散歩する。
そんなのんびりした日々だったなあと思い出します。
「穀雨」に選んだコーディネートは、正尚堂さんで見つけた裏地付きの袷(あわせ)の白大島と、銀座かわの屋さんで購入した京友禅の名古屋帯(カジュアル向きの帯)。
どちらも状態はよかったのですが、お洋服のような値段でいただいてしまったリユース品です。
麻の葉文様の白大島は、大島独特のすべすべの手触りが皺になりづらく、普段着にぴったりですし、灰みがかった白も合わせやすく、出番が多い1枚。
白大島はもうひとつあったらいいな、とずっと探しているほどです。
黒に近いこげ茶色の京友禅の名古屋帯は、お花と丸紋という大好きな絵柄が合わさったもの。
お花の帯はたくさんもっているから、やめようと思いつつ、格安だったこともあり、お迎えしてしまいました。
帯揚げは、きもの姿でウィンドーを覗き込んでいたらお声がけいただき、店内を見せていただいた、「銀座もとじ」さんのオリジナル。
メディアにも登場していらっしゃるので、以前から、店主の泉二啓太さんのお名前は存じ上げていたのですが、たまたま泊まった東銀座のホテルがもとじさんの裏手で、偶然、前を通りがかったというわけでした。展示会や勉強会もたくさん開催されていて、東京に住んでいたら(なかなか買えないにしても!)、勉強のために通いたかったなあと思うような、スター呉服屋さんのひとつです。
帯締めは、「春分」と同じ道明の錆青磁。
正尚堂Instagram @seisyodo
銀座かわの屋 https://www.kawanoya.co.jp/
銀座もとじ https://www.motoji.co.jp/
有職組紐道明 https://kdomyo.com/
5.2up!
「わたしのきものSTORY」04
夜な夜なネットショップをパトロール。楽しすぎるきものワードローブづくり
日本女性がもっとも落ち込みやすいとも言われる49歳できものを習い始め、半年かけて、ひとりで着られるようになったときには50歳に。更年期でも、まったく落ち込み知らずだったのはきもののおかげというお話を前回はさせていただきました。
そもそも、49歳の春に着付け教室を申し込んだのは、コロナ禍で旅に行けないストレスも大きかったのですが、書籍の出版が続き、仕事も忙しかった時期。書くという作業は肉体労働なので、燃え尽きかけていて、無邪気に楽しめることを心が求めていたのだと思います。
着付けの練習用のきものは京都・茶山の骨董屋さん、「正尚堂」さんで買っていましたが、月2回のお茶のお稽古に着ていきたかったので、そうなると、季節ごとにいくつかはきものが必要だろうと、夜な夜な、リユースのオンラインショップや通販サイトをパトロールするようになりました。
すると、「このくらいの値段で、こんなによいものが買えるのか」という嬉しい発見があったのです。もちろんファストファッションほどリーズナブルとは行きませんが、数十万はするものというきもののイメージがよい方向に裏切られていきました。
帯を中心に、今でもよくお世話になる「銀座かわの屋」さんとの出会いも、着付けを習い始めてすぐの2021年の初夏のこと。「銀座かわの屋」さんは、コロナ禍で実店舗をクローズ。ネットショップに移行されるタイミングだったのですが、夏はもう目前。閉店セールで浴衣や麻の帯などを買わせていただいたのを思い出します。
「銀座かわの屋」さんがおすすめなのは、セレクトもすばらしいのですが、紹介の文章がとてもていねいなこと。
書いているのは、オーナーの石井節子さん。今回、特別に取材させていただいたのですが、「工程的なことより、作り手さんがどういう思いで作っているのかを拾おうと思っているの」と話してくださいました。祖母の代から呉服業で、小さな頃から問屋めぐりについていったという筋金入りのきもののプロだけあって、コーディネートの方法、TPO、作家さんやブランドの説明など、とても愛情がこもっていて、読んでいて楽しいのです。
カメラマンもプロにお願いしているそうで、「お店をしているときとまた違う苦労がある」と言うものの、「本物じゃないと嫌なのよ」「ものが語ってくるの」「量産品は好きじゃないのね」という言葉からも、プロの心意気を感じます。ネットショップには不信感があるという方にもまだまだ出会いますが、「銀座かわの屋」さんなら、安心してお買い物ができるはず。
その他、銀座に実店舗もある「きもの青木」さん、圧倒されるほどの品数の「京都きもの市場」さん(全国に6店舗あり)、アンティーク中心の「灯屋2」さん(こちらも銀座に実店舗あり)などを毎晩のように見てまわっているうちに、値段の感覚も身についてくるし、用語、産地、作家、ブランドなどもいつのまにか頭に入っていました。何より、自分の好きなものがわかってくるのが大きかったですね。
この感覚、何かに似ているなあと思うと、その昔、雑誌に夢中になったあの感じ。知らないこと、素敵なこと、楽しいことが今回は誌面ではなく、画面の向こうにあるという違いだけで、無理なく、きものの世界になじむことができました。
反物からあつらえるとなると、洗いやお仕立ての時間(数ヶ月かかることも)を見込まないといけないのですが、リユースで出まわっているものは、既製品のようにすぐに着られるのが値段だけではない利点。ただ、ニョキッと腕が出ているのはいかにも「お古を着ています」という感じになってしまうので、裄(ゆき)だけは直してもらうことをおすすめします。
「銀座かわの屋」さんでは、裄のお直しもしてから送ってくださいます。ネットショップのなかには「きもののお直しやお手入れをする悉皆(しっかい)は、別のところでお願いします」というお店も多いので、慣れていない人は、お直しまで済ませてから送ってくださるお店のほうがラクだと思いますね。わたしは身体も大きいので、きものの身幅も出してもらうことが多いのですが、裄や身幅を出せるかどうかも、「+3cm」などと書いてくださっているお店だと安心して買えます。マイサイズがわからない人は、最初は実店舗のある店で、販売員さんに測ってもらうといいでしょう。
リユースと言っても、未使用品や数回しか着ていないものも多いですし、万一、目立たないところにシミや退色があっても、悉皆屋さんにもち込むときれいになることも多いものです。今は子育てや仕事が忙しくて、きものどころではないという方も多いはずですが、状態のよい品物があるお店を選んで、コツコツ買っていくと、子どもの手が離れた頃にきものワードローブが完成しているかもしれません。トレンドはありますが、スローペースなのがきもののいいところ。10年経ったら着られないなんてことはないのです。何より、寝る前に美しいきものたちを見ていると、心は非日常に飛んでいき、ストレスもどこかに行ってしまうものです。
銀座かわの屋 https://www.kawanoya.co.jp/
きもの青木 https://www.kimono-aoki.jp/
京都きもの市場 https://www.kimonoichiba.com/index.html
灯屋2 https://www.akariya2.com/
きものWARDROBE 「立夏」
きものコーディネート撮影/野口さとこ @satoko.nog
協力/きもの丸洗い・着付け 石原かおり @kao_rin616
「二十四節気」の「穀雨」と「立夏」は、占星術ではおうし座の時期に当たります。
京都の住まいの隣で畑をしているので、「立夏」の頃は毎年、夏野菜の植え付けにかかりきり。「春分」に雑草取りを開始、「清明」から「穀雨」に耕して、「立夏」で植え付けというスケジュールで動きます。草花が生き生きとして、目に楽しい季節です。
そんな「立夏」の季節は、本来なら、5月なので、袷(あわせ)という裏地付きのきものを着るとされているのですが、昨今の気候温暖化で、5月も中頃には単衣(ひとえ)という裏地なしに衣替えする人が多いようです。そのため、「立夏」のきものコーディネートを袷にするか単衣にするか悩んだのですが、ひとまず袷の久米島紬を選んでみました。
ただ、季節の変わり目は帯揚げも難しい。散々悩んで、鳥の子色の絽にしてみました。「絽は本来、夏の素材ですが、透け感がそれほどでもなければ、単衣のきものに合わせてもOK」と言うのは、きもの丸洗い・着付けの石原かおりさん。こちらの絽の帯揚げは、川崎の千成堂着物店さんのオリジナル。カラーはオーダーすることもできるそうです。帯締めも、千成堂さんのオンラインで購入しました。
久米島紬は、沖縄県の久米島で作られる織物で、重要無形文化財に指定されています。久米島は、沖縄本島からフェリーや飛行機で行けますが、古くから、中国と琉球の貿易の寄港地として栄えてきたために、織りの技術も発達していたのですね。
こちらの久米島紬は、オンラインショップ、「ゑちごや着物」さんで。もともと百貨店の外商に出入りしていたような京都の呉服屋さんなので、非常に状態のよいお品が手に入ります。こちらは、店舗にお邪魔して見せていただいたもの。
更紗の名古屋帯は、アンティークきもので有名な「灯屋2」さんで。ネットに掲載されているものなら通販もできるそうですが、これは、銀座の実店舗で購入したものです。秋口にもよさそうですが、合わせ方次第で、「立夏」の季節らしい躍動感がある気がします。
千成堂着物店 https://www.sennarido-kimono.com/
ゑちごや着物 https://www.echigoya-kyoto.com/
Staff Credit
photo/岩城裕哉 cookies/and Bake text/Saya
■Sayaさん著書情報
『占星術ブックガイド 星の道の歩き方、アストロロジャーとの対話集』
Saya・著 ¥5500 説話社
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Saya Saya
アストロロジー・ライター
1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。
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