FASHION

”似合わなくなった一生モノ”の手放し方/スタイリスト福田麻琴

  • 福田麻琴

2024.02.11

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本日のお悩み

一生モノのつもりで購入したアイテムが、似合わなくなってしまいました。手放すべきか、悩んでいます。

福田麻琴さんの“お悩み相談室”。
皆さんからいただいたお悩みに、麻琴さんが本気でお答えします!

「お返事は完全なる私の独断と偏見です(笑)。
時に寄り添えなかったらすいません……
でもさ、どうせなら面白おかしく悩みたいじゃない。
笑って解決しちゃおう~!」From Makoto

一生モノのつもりで購入したアイテムが、年齢とともに体型も変わって似合わなくなってしましました。麻琴さんは手放しますか?手放すとしたらどういう方法で手放しますか?

たむさん

福田麻琴さんのお答え

気分や自分のなりたいイメージと離れてしまったのなら潔く手放してOK。
次の持ち主を探すような気持ちで、ポジティブに考えましょう。

なんて悔しいことでしょう。
でも、私にもそんな経験が多々あります。
あの頃一生モノだと思って、一生懸命働いて、貯金して、やっと手に入れたのに…。
一生モノじゃなくなるなんて!
一体誰のせいにしたらいいことやら。

今の気分やなりたいイメージと離れてしまったのなら潔く手放してOK

体型に合わなくなった、ということはこちらの“一生モノ“はきっとお洋服だったんでしょうか。
それにしてもお洋服の一生モノを早々に手に入れるとは、たむさん、なかなかの強者ですね。
なんとなく一生モノって言ったら、ジュエリーとか時計とか、バッグとか?そんなものを思い浮かべがちですが、もちろん服もあると思うんです。
オーセンティックなデザインのトレンチコートとか黒ジャケットとか…。
こういうアイテムはむしろ年齢を重ねれば重ねるほど、しっくりと馴染み、深みを増して似合ってくるというのが定説ですが、体型の変化で着られなくなってしまうことはありますよね。

私も腕がギリギリのサンローランのジャケットがあります。
たまに袖を通すのですが、それを着ようというよりは、まだ入るか、素敵に着られるか、体型チェックの為です(笑)
時にホッとしたり、焦ったり、この黒ジャケットに一喜一憂させられているわけですが、体型の問題だけであれば、私なら手放さないかなぁと思います。
ただ、気分や自分のなりたいイメージと離れてしまったのなら潔く手放します。

手放す方法ですが、私はあげるか売る、です。
よほどの汚れや傷がある場合は捨てることも検討しますが、モノを捨てるというのはとても難しいことですよね。
心苦しいし、もったいない気持ちも芽生え、とんでもなく悪いことをしているような罪悪感に襲われます。
たかがモノ、されどモノです。
その頃頑張って手に入れた自分まで否定しなきゃいけないようで…。
なので、せめて誰かのためになって欲しいなぁという願いを込めて、次の持ち主を探すような気持ちで手放すのが一番じゃないかなぁと。
私にはもう必要ないモノでも、どこかの誰かにまた可愛がってもらえるかもしれないと思うと、手放すのも惜しくなくなります。

失うのではなく、誰か必要としている人のもとに巡っていく

売ることに少し抵抗があるなら、循環していると思うのはどうでしょう?
モノはぐるぐると色々な人のところを巡り、必要な人のところで一時とどまる。そしてまた必要な誰かを探す旅に出る。そんなイメージです。
そして手放した時に心が軽くなるあの感覚はとても気持ちいいモノなので、新年度までに、ちょっと寒いけど整理してみることをおすすめします。
きっとすっきりと心が落ち着くはずです。

それでもモヤモヤする時は、私はよくこの本を見返しています。
モノを手放すことをポジティブに考えられるようになるので、読んでみてください!



・「人生を変える断捨離」やましたひでこ著
・「1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話」 昼田祥子著

・「ただいま見直し中」小川奈緒著

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「ファッションにまつわること、仕事、子育て、etc……
100%の正解はありませんが、一緒に楽しく解決できたらと思っています。
たまに私の相談にものってください(笑)
日常の些細な疑問、福田がのんきにお返事します。
一緒にシェアして笑っちゃいましょう!」From Makoto

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福田麻琴 Makoto Fukuda

スタイリスト

1978年生まれ。パリ留学に裏打ちされたフレンチテイストに、今どきの抜け感を加えたベーシックスタイルが得意。LEEマルシェでのコラボ企画も大人気。1児の母。

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