とっておき! 今月のLEEマルシェ
「伊藤まさこさん×yumiko iihoshi porcelain」の器、夢のコラボが実現するまで
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伊藤まさこ
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LEEマルシェ
2024.03.04
人気のReIRABOからfoggy pinkの「TRIO」(3つセット)が誕生!
日々の食卓を格上げしてくれる器を届けてくれるイイホシユミコさんと、センスあふれるスタイリングがいつも話題の伊藤まさこさん。憧れのおふたりの共作がついに実現!伊藤さんのリクエストから生まれた器セットは、LEEのためだけのオリジナルカラーを採用。新生活を始める人へのギフトにも、自分のためのご褒美にも。テーブルの上で、新しい楽しみが広がる器たちです。
憧れのおふたりの共作がついに実現!!
「イイホシさんの器からはいつも、新しい発見が生まれます」
そもそもこの夢のコラボはどのようにスタートしたのでしょうか? 「日常使いのものこそ、美しいものを」という思いが共通しているふたり。お互いの感性をリスペクトし合っているせいか、出会い直後からすぐに意気投合。今回の「TRIO」誕生の製作秘話から使い方のアドバイスまで、発売記念スペシャルトークをお送りします。
暮らしが少し「いいもの」になる器を
イイホシユミコさん(以下、イイホシ) まさこさんとは初めてお会いしたときから、もうずっと長い知り合いのような感じで、打ち解けてしまいましたよね。
伊藤まさこさん(以下、伊藤) もちろんイイホシさんの器は以前から知っていましたけど、実際に出会ってからは、実はそんなに時間が経っていないんですよね。フォグリネンワークの関根(由美子)さんのご紹介で、ごはん会もご一緒して。
イイホシ 私ももちろん、本や雑誌でまさこさんのことは勝手に存知上げていました。そこで私が恐る恐る「一度スタイリングお願いできませんか…?」とお願いして(笑)。そうしたらホームページのビジュアルの仕事を受けてくださったんです。
伊藤 私もすごく楽しいお仕事でした!
イイホシ まさこさんのスタイリングは、私たちが大切にしている「憧れ」の部分と、「じゃあ実際にどんな風に使うの?」という「実用」のバランスのさじ加減が、本当に素晴らしいと思うんです。「この器を取り入れることで、自分の暮らしが少し『いいもの』になるイメージを持ってもらいたい」と考えながら製作しているので、その思いを素敵なビジュアルで表現してくださって。
伊藤 器が主役なので、ちょっと蒸した野菜とか、買ってきたパンやくだものを載せる程度のシンプルな感じなんですけれどね。今回の「TRIO」のスタイリングもそうですが、しっかり打ち合わせをしたわけではないけれど、好きなものが共通しているからか、自然に意思疎通ができました。
イイホシ スタイリングが完成して、1カット撮るたびに、スタッフたちと「わー!」と歓声を上げて(笑)。「うちの器たちをこんな風に見せてくださるんだ……」と、感動の連続でした。
伊藤 それ以前も友人宅などで、イイホシさんの器が使われている様子を「可愛いな」と見たりしていたんです。でも自分が実際に使ってみると、ただ「見た目が素敵」「料理がおいしそうに見える」というだけでなく、持ち上げやすさや口当たりのよさ、色の選び方とか……本当にいろんなことを考えて、作られているんだなと、改めて感動しました。
イイホシ ありがとうございます。ご自宅でも、いろんなところでうちのアイテムを使ってくださっていますよね。
伊藤 食器はもちろん、実はインテリアにもよく使っているんです。「アルミトレー」は引き出しの中の、化粧品置きの整理にも活用していて。シンプルで余計な装飾がないデザインなので、どんな部屋にもすっと馴染むし、使い手のセンス次第でいろんな使い方ができる。そこもすごいと思います。
新しい「和食器」を目指したスタート
伊藤 今回ご紹介する「ReIRABO」シリーズは、そもそもどんな風に誕生したんですか?
イイホシ ブランドが誕生して割と早い時期から、海外の展示会に出展していたんです。海外の方々とお話していると、ゆらぎのあるフォルムとか、ムラのある釉薬使いとか、和食器ならではの「個体差のあるもの作り」に多くリクエストを頂いて。
伊藤 へええー! それはすごい。海外の方も、その良さを分かってくれるんですね。
イイホシ そこで「日本の伝統的な技法を用いた、あえて個体差があるものを」というイメージで、「伊羅保(いらぼ)釉」というお茶陶で使われていた独特の釉薬を使って、「普段使いの和食器みたいなものが作れないかな?」というところからのスタートだったんです。ありがたいことに、代官山の「yumiko iihoshi porcelain」のショップにも、海外からのお客さまがたくさんいらしてくださって。
伊藤 以前だったら「不完全なもの」と思われた部分を、「味わい」や「景色」として感じてくれているんですね。日本人ならではの感覚を海外の方も評価してくれているなんて、何だか私も嬉しいです。
イイホシ 今回のfoggy pinkは「伊羅保釉」ではないオリジナルの釉薬なのですが、やはり釉薬の濃淡やムラの表情を楽しんでもらえたら。以前この「ReIRABO」シリーズでどんぶりを発売していたんですが、今回リニューアルして新たに販売しようと思ったときに、まさこさんから「中間サイズの、小どんぶりがあると嬉しい」とリクエストをいただき、今回の3サイズの構想がまとまっていきました。
伊藤 「いつか一緒に何かやりたいね」と話していたんですが、急に現実化しましたね。私のイメージにあったのは、禅のお坊さんたちが使っていた漆の「応量器(おうりょうき)」。入れ子の器で、すべてそれで食事をまかなうんです。ピンク色が美しいので、手持ちの器のアクセントとして取り入れるのも楽しいけれど、これから新生活を始める方にも「これさえあれば」というセットができたように思いました。
イイホシ 本当に。今回もまさこさんにスタイリングをしていただいて、私たちも「こんな使い方があるんだ!」と、嬉しい驚きを何回も感じました。
伊藤 うちの娘が、気に入っていたので、ひとり暮らしを始める時にプレゼントするねと言ったら大喜びしていました(笑)。新生活を始める人は、他にも揃えなくてはいけないものが多いから、最初から器をたくさん持つことはできないけど、このセットさえあれば、すごく心も潤うと思うんです。
イイホシ ありがとうございます。嬉しいです。
伊藤 どんぶりというと、ぽってりしたフォルムのものが多いですけれど、縁がすっとして佇まいが美しい。実際に口をつけてみると、感触がすごくいいんですよね。
イイホシ 口当たりに関しては私もこだわった点なので、そう感じていただけて嬉しいです。量産の器でそれを実現するのは、技術的にも難しい部分なんです。けれど私自身「こういう器があるといいな」「使いたいな」という思いがスタート地点なので、試行錯誤しながら、何とか形になりました。
新しい発想で器使いを
イイホシ 「和食器を」という思いがスタートでしたが、まさこさんは今回のスタイリングで、本当にいろんな使い方をしてくださって。
伊藤 和洋中、どんな料理でもいけますよね。「Redonburi」(大)はどんぶりサイズだから、麺類はもちろん、温かい炒め物なんかを盛るのにもいいと思って。深さのある器に、山高に盛ると、冷めづらいっていう利点もあるんですよ。
イイホシ なるほど~、確かに。それは目からウロコの使い方です。
伊藤 今回はアツアツの水餃子を盛ってみましたが、花巻き(中華蒸しパン)や、おむすびを小さく結んだのなんかをコロコロ入れたりしても可愛いだろうなあ。
イイホシ まさこさんが「Kodonburi」(中)のサイズを欲しいと思った理由は何だったんですか?
伊藤 大と小の間にもうワンサイズあることで、単体でも使い勝手がよくなるし、テーブルの上で組み合わせが広がる気がして。麺や丼ものも、ちょっとだけ食べたいときもあるし、スープボウルとしても、このくらいのサイズがちょうどいい。
イイホシ 『LEE』本誌では、「Kodonburi」を抹茶茶碗として使ったスタイリングもしてくださって、感激しました。
伊藤 お抹茶のグリーンとピンク色の組み合わせが、とても綺麗でしたよね。イイホシさんの器は、和菓子とも合うんです。「これにあんみつとかを入れても素敵だろうなあ」と想像が膨らみました。
イイホシ 「gohan chawan」(小)をカフェオレボウルにしたり、取り皿として活用してくださったりしたのも新鮮でした。
伊藤 飯碗としても素敵なのですが、それだけだともったいない。デザートカップにもいいんですよ。カットしたくだものを入れるとか、朝のヨーグルトにもいいですね。
組み合わせ方で、楽しみが広がる‼
イイホシ 「ピンク色は、盛る料理に悩むかも」という懸念もありましたが、改めて「こんなにいろんな食材の色を受け止めてくれるんだな」と、嬉しくなりました。
伊藤 『LEE』本誌では白いにゅうめんに、桜の塩漬けを載せたんですが、塩むすびに桜をちょんと載せても素敵。水餃子や切り干し大根など、白い料理とは相性ぴったりです。
イイホシ 緑の野菜も、こんなに映えるとは発見でした。
伊藤 私、普段の家ごはんは、野菜を焼いたり蒸したりしたものに、塩とオイルだけ……程度の、本当にシンプルな料理が多いんです。それでもイイホシさんの器に盛ると、きちんと絵になってしまうのは、器の力だと思います。
イイホシ ありがとうございます。私が持っていたイメージと違う使い方をしてくださることが多くて、すごく広がりました。
伊藤 実際に盛ってみて「これいいかも」と思ったのは、茶色いパンとの組み合わせ。ピンクと茶色の組み合わせって、可愛いんだなあと改めて思いました。
イイホシ 洋服の組み合わせに通じるところがありますね。実際に組み合わせてみると、発見があるというか。私もときどき、インスタグラムで見たお客さまの器使いにハッとさせられることがあるんです。ご自分の感性で、自由に楽しんでいただけたら嬉しいですね。
伊藤 みなさん、白い器は結構持っていたりしますよね。そういう中に、ポン!とピンクをアクセント的に使うのもおしゃれだと思います。
イイホシ 確かに。白一色の中に、これが入ると急にテーブルも華やぎそう。
伊藤 それとイイホシさんの器は、手頃なお値段も魅力。1点1点、きちんと職人さんの手で作られていながらも、それがすごいと思います。
イイホシ ブランドを始めた当初から、できれば少しずつ買い足していってほしい、リピートしてもらいたいと思いながら作り続けているので、できるだけ良心的な価格であることも心掛けているんです。
伊藤 今回の器も、イイホシさんのほかのシリーズ「unjour(アンジュール)」や「pattern(パターン)」などの器と組み合わせても楽しそうですよね。
イイホシ 食材との相性はもちろん、他の器やカトラリー、小物類との組み合わせでも、印象や雰囲気も変わりますよね。そういうスタイリングの楽しさを感じてもらえたら。今回の「TRIO」も、そうしてどんどん「ご自分の器」にしていってもらえたら嬉しいです。
check01!!
アイデア次第で使い道が広がる!
いつもの料理をランクアップしてくれる洗練デザイン
「この3つの器があれば、大抵の料理は事足りる」と伊藤さんが太鼓判を押すTRIO。そんなTRIOの魅力と使い道を、伊藤さんスタイリングでご紹介します。「どんぶり」や「ごはん茶碗」など和食器をイメージソースにしつつも、洋食や中華、エスニック料理もしっかり受け止める懐の深さ。朝昼晩、テーブルのさまざまなシーンに活躍してくれます。
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伊藤まさこさんプロデュースのショップ
実は、ほぼ日「weeksdays」とのスペシャル連動企画です♪
今回登場した「ReIRABO TRIO」は、何とLEEマルシェと「weeksdays」の連動企画。それぞれのショップで、それぞれのカラーが同時発売します。「weeksdays」で登場する淡いグリーンの❝spring mint green❞は合わせる料理を選ばず、❝foggy pink❞ともなじみがいいトーン。テーブルや食器棚で隣同士に並ぶ様子も素敵で、新生活のギフトにもぴったりなセットです。
❝spring mint green❞はyumiko iihoshi porcelainの定番色ですが、今回、リニューアルしたRedonburi(大)と新型のKodonburi(中)を含めた3つセットの「TRIO(spring mint green)」として、weeksdaysで先行販売されます。yumiko iihoshi porcelainでも4月以降にRedonburiとKodonburi(spring mint greenを含めたwarm soil brown, winter night gray, quiet whiteの4色)を展開予定!
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素敵な箱に入れてお届け
タグ付きが目印のオリジナルボックスも嬉しい!
器はそれぞれ、ブランドオリジナルの箱に入れてお届けします。リボンのタグと落ち着いたグレー、さりげないロゴマークなどが人気で、器の収納に活用できるのはもちろん、ファンの中には、インテリアアイテムとしてリユースしている人も多いそう。
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foggy pinkのReIRABO TRIOがデビュー
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Staff Credit
撮影/有賀 傑 スタイリスト/伊藤まさこ 取材・文/田中のり子 *クレジットのないものは全てスタイリスト私物です
*ひとつひとつ手作業で仕上げているため、色の濃淡やムラに表情があり、サイズにも個体差があります。手に持った時の扱いやすさや口当たりのよさにこだわり、どんぶりとしては薄く仕上げるため、形が正円でないものもあります。
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