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マネすれば貯まる!お金に愛される人の習慣

37歳にして、子どもの教育費と老後の資金は目処が立ちました

現役銀行員が実践【お金に愛されるための8つの習慣】お金の使い方や収支管理はどうしている?

2024.02.18

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30代・3人家族の“愛され上手”に伺いました!

30代・40代の、お金に愛される人がやっていることは?

30代・40代で既に将来の教育費や老後のお金の見通しが立っている方は、日頃どんな習慣を? お話を伺った井上さんのメリハリのあるお金の使い方や収支管理には学ぶことがいっぱいでした。

井上 愛さん

教えてくれたのは…

井上 愛さん

銀行員

37歳。都内の銀行に勤務。夫と5歳の娘の3人暮らし。4年前に住宅を購入し、フルリノベをして家事動線の効率をアップ。FP1級ほか資格多数。FPむーの名義で「経済と育児が分かるようになるnote」を執筆中。

子どもの教育費と老後の資金は、このままいけばOK!と将来の目処はたちました

井上 愛さん

銀行員として働きながら、メディアコンテンツ「note」で子育て世代のお金事情などを投稿し、多くの共感を集めている井上さん。37歳にして、多くの30代・40代が不安に思う教育費や将来の備えにおよそ目処が立っている“お金に愛される人”です。

「夫とは結婚前から、将来何のためにどれくらいお金が必要なのかをよく話していて、そのゴールに向かってお金を貯めたり増やしたりしてきました。わが家は、夫婦がそれぞれ、個人用と家族用の口座を持っていて、お互いの家族用口座を家計簿アプリで共有して、見える化をしています。家族用の投資もここから捻出しています」

井上さんは学生時代から、自他ともに認めるメモ魔。大学時代、から家計簿もつけていました。

「家計簿をつける時間は、自分と向き合う時間。何にお金をかけるかは、自分がどう生きたいかにつながっていると思うんです。使ったお金が納得のいくものだったのか。金額の大小や誰かとの比較ではなく、自分が満足する使い方だったか。そうでないときは見直す余地があると考えています」

長年のメモ=「自分データ」が蓄積され、“お金をかけるもの”と“かけないもの”が明確で、メリハリのある使い方もできるように。

「今は子育て中なので、『家族の時間をつくることがいちばん大事だね』と夫婦で話し合って、多少費用はかかりますが、宅食サービスなど、タイパのいいサービスを利用しています。逆に『本当に必要?』と少しでも迷ったら買いません。物もちがよい方で、幼稚園の頃にもらった小銭入れが使いやすく、30年たった今も現役です(笑)。飲み物は毎朝、白湯を入れた水筒を2本持って出勤。目的なくコンビニには入らないので、不意の出費はほぼありません」

そんな井上さんが考える「お金に愛される人」の条件は「お金を好きと言える人」と言います。

「お金は汚いものだとか苦手意識を持って避けていたら、お金からも愛されない気がするんです。お金は交換の手段であり選択肢。お金を好きになって、家族でよりオープンに話し合うことで、豊かな暮らしや将来の不安をなくすことにつながると思っています」



愛され体質、井上さんへの

一問一答

お金に愛されるために大事なことは?

お金を好きになること。それを、しっかり口に出すこと!

仕事で個人向けの資産コンサルティングを担当したとき、資産を築いている人ほどお金のことをナチュラルに話している印象でした。お金はあくまでも交換の手段であり選択肢。そう思ってこちらから好きになることを心がけています。だから子どもの前でも日常会話の中で、フランクにお金の話をしています。

お金に愛されるとどんないいことがある?

人生のチャンスや選択肢が広がります!

お金は使うことで価値が生まれるもの。過去に貯めたお金を、未来の自分や家族に対して使うことで、可能性や選択肢が広がると考えています。貯めることを目的にせず、例えば「家のリノベでこの設備を導入する」など、使い道を明確にすることでひとつずつ夢が叶って、人生が豊かになりました。

昔からお金に愛されていたの?

昔から貯めることは好きだったけれど、「使う」「増やす」で、よりお金といい関係に!

昔はお金が使えない性格だったんです。貯めたお金を使うことに罪悪感があって。ですが結婚後、お金を必要なものやサービスと交換して満足感を得る「使う」経験や、投資をして社会のお金の流れを知って「増やす」経験を通じて、よりお金と向き合う時間が増え、価値を理解できるようになりました。

井上さんがお金に愛されるために

実践している8つの習慣

1

家計簿やメモを残すことで、お金の流れを見える化

大学時代から20年間つけている家計簿たち

大学時代から20年間つけている家計簿たち。スケジュール帳とあわせて今も同じノートを継続愛用中。日々の行動を記録して振り返ることにより、「今の自分には何が必要か」を判断するスピードや精度がアップ。

2

お金について、夫婦でこまめに話す

子どもの習い事や投資など、お金の話は気軽にオープンに

子どもの習い事や投資など、お金の話は気軽にオープンに。こまめに家計簿アプリ「マネーフォワード ME」で家族用の口座収支をチェックします。また年2回、家族の資産状況を確認し合うマネー会議も開催。

3

タイパのいいサービスや、設備にはお金をかける

宅食サービスを13社試し「つくりおき.jp」や「オイシックス」も利用中

子どもが小さい今は、家事負担を減らすことにお金をかけることに。自宅をリノベした際に、大量の食器を洗えるミーレの食洗機を導入。宅食サービスを13社試し「つくりおき.jp」や「オイシックス」も利用中。

4

大切な人に会うためには、お金も時間も惜しまない

交通チケットはスケジュール帳に貼って記録

もっとも有意義なお金の使い道と考えているのが交際費。20分の面会のために、1日かけて祖父に会いに行ったことも。大切な人との時間が、井上さんの活力の源に。交通チケットはスケジュール帳に貼って記録。

5

出勤時は白湯を入れたマイボトル2本を持参

職場には白湯をマイボトルで毎日2本、1L弱を持参

職場には白湯をマイボトルで毎日2本、1L弱を持参。水を電子レンジで温めるだけで準備も簡単。「白湯が好きなので我慢している感覚はなく、外出先でコーヒーやペットボトル飲料を買う出費も抑えられます」(井上 愛さん)

6

夫と「備忘録LINE」をつくり、ムダ買いを防止

洗剤や食パンなど、必要な日用品を夫婦で共有するための専用グループラインを作成

洗剤や食パンなど、必要な日用品を夫婦で共有するための専用グループラインを作成。気がついた人がメモして買ったほうが「済」と送信。「必要な情報だけをぱっと確認できて、買い漏れや二重買いが防げます」(井上 愛さん)

7

国や自治体の制度は、最大限に活用する

医療費が年間10万円を超えたときの医療費控除や、自治体独自の補助金制度など、活用できる制度を常に調べて申請

医療費が年間10万円を超えたときの医療費控除や、自治体独自の補助金制度など、活用できる制度を常に調べて申請。「節税でき、手取りが増える場合もあります。企業型確定拠出年金やNISAも活用しています」(井上 愛さん)

8

将来の可能性が広がる勉強をし、自分に投資

働きながらFP1級をはじめ、キャリアアップにつながる資格を多数取得

自分を高めるためのお金は積極的に。これまで、働きながらFP1級をはじめ、キャリアアップにつながる資格を多数取得。昨年は5カ月かけて隙間時間に勉強し、国際資格CIA(公認内部監査人)に合格。

column

社会人になってから、コツコツ投資も続けてます!

仕事柄、個別株投資はできないのですが、投資信託での投資や外貨預金をしています。家族用の口座では教育費、個人の口座では老後への資産形成が目的。投資の経験を通して、社会のお金の流れにより関心が向くようになりました。

Staff Credit

撮影/木村文平 取材・原文/佐久間知子
こちらは2024年LEE3月号(2/7発売)「マネすれば貯まる!お金に愛される人の習慣」に掲載の記事です。

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