2024年が始まりました

新しい年の幕開けは予期せぬ大きな災害と共に始まってしまいました。未だ過酷な状況下で不穏な日々を過ごされている多くの方がいらっしゃる現状に心が痛みます。一日でも早く皆さんが安全で心休まる日常を過ごせますよう、祈る毎日です。

小学生の途中から高校生までを富山で過ごした私にとって、北陸は第二の故郷。今も多くの友人知人が暮らしています。今、わたしにできることは限られていますが、大切な人たちに思いを馳せながら、ささやかではありますが募金や寄付など、信頼できる団体への支援をこれからも続けていきたいと思います。

家系図づくりに挑戦

年末実家に帰った際、ふと思い立って「わが家の家系図を見てみたい」と父に伝えたところ、昔取り寄せたという祖父母の戸籍謄本等を出してくれました（祖父から引き継いだ家系図がどこかにあるらしいのですが見つからず……）。80代の父の記憶も頼りに、カレンダーの裏に家族の歴史を辿りながら家系図を書き出す中で、今まで知らなかった様々なことが浮かび上がってきます。

例えば大正生まれの父方の祖父母にはそれぞれ8人の兄弟がいて（！）、その当時は珍しくはなかったそうですが、祖母は養女として他所の家に入りました。どんな苦労があったのだろうと想いを巡らせてみても、すでに他界してしまっている祖母から話を聞く術はありません。祖母のことを思い返してみると、朝に晩に仏前へのお供え物と読経を欠かすことはありませんでしたが、その背景には禅の教えに身を委ねる祖母なりの想いがあったのでしょうか。

その祖父母の父母、さらに祖父母までたどり着きましたが、其々がどんな人でどんな暮らしをしていたのか……についてまで辿るのはなかなか難しく、更に母方の家系まで巡るとなると、とてもカレンダーの裏には書ききれず……。そして父も私もお酒を呑みながらの作業だったため、今回は早々に断念してしまったのですが、今は家系図ソフトなるものもあるそうなので、折を見て再度挑戦してみたいと思っています。

4世代、5世代と遡るだけでも幾人ものご先祖様たちがいて、その先祖代々脈々と受け継がれてきた家族の歴史の先に今の自分がいることは紛れもない事実として、今回実感しました。

また、長い歴史の中では祖父母の兄弟が戦死していたり、病気で幼いころに亡くなっている方もいました。平和だと信じて疑わない現代のこの日本でも、忘れたころに今回のような大きな震災等によって人々の歴史が思いもよらない形でふいに終わりを告げてしまうことがあることも、悲しい事実です。

「今のわたしのこの暮らし」は、誰かが失ってしまった尊い日常であること、また家族や友人たちとの大切な時間も決して永遠ではないことを改めて思い知らされた、そんな年末年始でした。

いつどうなるのか分からない人生なのであれば、悔いのないよう過ごしていかなくては、漠然とですが生かされた命をしっかり、思い切り生きよう、今はそんな気持ちでいます。

お正月は自宅でのんびりと

そんなことも考えながら、年始と3連休は比較的のんびりと自宅で過ごしました。家族の好物を作ったり、久しぶりにお菓子を焼いたり、気の向くまま夜遅くまでたまっていた本を読んだり……。傍にいてくれる愛猫のおかげで、ゆるゆると心がほぐれる心地よさに、ささやかな幸せを感じたり……。

休日はキャンドルの灯りの中でお風呂をじっくり楽しむのですが、お休み中はほぼ毎晩、キャンドルナイトを過ごせたのもよいリラックスタイムになりました。

また年始は仲間たちとテニスの初打ちも楽しみました。何となく気分の晴れない日々を過ごしていましたが、身体を動かし汗をかくとこで、身も心もスッキリ。またご一緒した70代の男性（とってもお上手な方です）がなかなか思うようにサーブが入らないわたしに「そのうち入る！いつか入る！」と仰ってくださったその優しさに、じーんとしたり。

ちなみに今年最初の買い物はテニスラケットでした。今まで学生時代の古いラケットを使っていたのですが、半年以上続いたらマイラケットを新調しよう！とひそかに目標にしていたのです。値上げ前にショップで素敵なラケットを購入できて、ホクホク。これからさらに練習が楽しみになりそうです。

暮らしを整える読書5選

休み中に読んだ本の中からいくつかご紹介したいと思います。並行読みなので、読破したものと途中のものがありますが……。

１・『旬のカレンダー』家庭で教わること

去年の春に購入したものですが、1年間を通した月ごとの行事や旬の食材、植物、家事等についてイラストと共に紹介されている、日本の旬を楽しむための一冊。月の変わり目に目を通すことで新しい学びがあったり、改めて素敵だな、と思える古からの慣わしが盛りだくさん。四季折々の豊かな暮らしを普段の生活の中に上手に取り入れていきたいな。1月は年賀状の整理が目標です！

２・『愛のエネルギー家事』加茂谷真紀

整理整頓、断捨離、と家事にまつわる本はたくさんあると思いますが、「家族、家事と向き合う精神論」について述べられているこちらに、大事なことはすべて書かれているのでは、と思うほど私にとって救いの一冊となりました。「自分の機嫌の良さを優先することで、気持ちよく家族と向き合える」というマインドに深く共感、すっと腑に落ちました。

３・『椿ノ恋文』小川糸

大好きな小川糸さんの「ツバキ文具店」シリーズの最新刊。去年のうちに購入し、年末年始にじっくり読もう！と楽しみにとっておいた一冊です。依頼主それぞれの想いを手紙に忍ばせ、人と人とを繋ぐ鳩子の代書屋としての物語。読みながら鎌倉散歩に行きたい熱がふつふつ！鳩子の家族の成長の物語にもキュンです。

４・『宙ごはん』町田そのこ

こちらも家族がテーマの物語。大切な人のことを想い作るごはんが人の心を動かす力、主人公「宙」の一生懸命な姿に、優しい気持ちで心が満たされます。わたしも家族のための日々のごはんづくりを楽しもう！と前向きになれる1冊。そしてふわふわのパンケーキが食べたくなること必須！

５・『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』能勢　邦子

LEE DAYS clubで記事を書かせてもらうようになってまもなく２年になりますが、未だに「記事を書く」ということや、言葉選びについて時折難しさを感じてしまいます。より読みやすい記事とは何だろう？という疑問にヒントが欲しくて最近読みだした一冊。少しずつでも文章を書くことを気負わず楽しめるといいなと期待しています。

今年もよろしくお願いします。

家族をはじめ、周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れず、そして健やかな心と身体を育みながら機嫌よく暮らしていきたい。そんな気持ちで新年を迎えました。皆さまにとって幸多き一年となりますように……。

こちらもおすすめです「疲れた心にそっと寄り添う」読書5選。

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