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きちんと知ることで慌てない! 子どもの食物アレルギー

編集N恵 子どもの食物アレルギーとの向き合い方

息子に卵と牛乳のアレルギーが発覚!対策は?【子どもの食物アレルギー・リアル体験談】

2023.12.30

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症状もタイプもそれぞれ

LEE編集部とLEE100人隊のリアル経験談

LEE編集部とLEE100人隊のリアル経験談 子どもの食物アレルギー

わが子がアレルギーを抱えているケースは、LEEスタッフ&読者の中にも。親として抱える悩みや、日常生活で心がけていることなどを編集N恵に聞きました。

編集N恵

教えてくれたのは?

編集N恵

LEEweb副編集長。14歳の女の子、10歳の男の子の母。娘にはアレルギーがなく、息子のアレルギーが判明してから勉強や情報収集を始めたそう。

給食の献立表にひと言添えて。息子のアレルギーを積極的に知ってもらう

現在10歳になる息子さんの食物アレルギーがわかったのは、1歳直前。こんなきっかけだったそう。

外出先で、親子丼のごはんを取り分けて少し食べさせたんです。当時は私もまだ知識がなく、離乳食で何でも食べていたので、そろそろ大人と同じごはんでも大丈夫かなと。すると、息子の肌が赤くなり泣き出して。
病院で検査をして、卵と牛乳のアレルギーが判明。まさかわが子にアレルギーがあるなんて思っていなかったのでショックで。家までの帰り道で、道に迷ってしまうほど動揺しました

アレルギー症状が重かった幼児期には、救急車で運ばれる事態も。

少量なら卵や牛乳が入ったものでも食べられるようになっていた1歳半頃、自己判断で食パンの耳をあげたんです。息子は小麦のアレルギーはないのですが、多くの市販の食パンには牛乳が入っているんですよね。鼻水が出て風邪をひきかけていたときで、アレルギー症状には体調も大きく影響するので悪化してしまい、救急車を呼びました。
3歳頃には、ヴィーガン対応のマフィンを取り寄せて食べていたら、様子がおかしく。牛乳や卵は使っていない商品だったのですが、なんとマフィンにのっていたくるみのアレルギーが発覚。初めて食べるものは気をつけなければいけないなと痛感しました



牛乳は決して無理せずに 親の目が届かず心配も

小学校では、給食でのアレルギー対応に感謝しているとか。

混入のリスク管理など大変かと思いますが、みんなと同じメニューを食べられるのは本当にありがたいこと。毎月、アレルギー対応の献立表をもらってチェックして戻すのですが、そのときに『この味がおいしいと言ってました』『きゅうりは苦手みたいです』などと先生にひと言手紙を書いていて。
お礼を伝えるのはもちろん、息子について知ってもらえるほうがより事故が減るんじゃないかなと。身近な人たちには、アレルギーについて、あえて積極的に伝えるようにしています

成長とともに、卵はほぼ食べられるように。牛乳は症状が出やすく、様子を見ていると言います。

除去の解除を目指そうと思ったこともあるのですが、息子自身が牛乳を口にするのを怖がっていて。無理はさせたくないと思いつつ、成長すればだんだんと親の目が届かなくなるので心配もあります。
実際に、卵NGと伝えていたのに、合宿で息子のお皿にうっかりマヨネーズが盛られていたことも。日本では、和食中心で乳製品を避ければ食事に困らないけれど、将来海外に行くなら、乳製品を食べられるほうがいいのではと考えることもあります。
息子は元気だし、一見何の問題もなさそうですが、牛乳やくるみを口にすると命にかかわるんですね。それは、大きなハンディキャップだなと思います。
アレルギーだけじゃなく、目には見えない困り事を抱える人は、実はたくさんいるんだなと。子どもと一緒にさまざまな経験をしたことで、親である私も以前より周りが見えるようになりました

編集N恵

N恵が実践しているアレルギー対策

エピペン

アナフィラキシーが起きた際に使用するエピペンは、常にランドセルに入れていて、外食時なども必ず持っていくそう。

本物と練習用のトレーナーがあって、もしものときのために練習も。そばに居合わせた大人たちが代わりに打つことは難しくても、エピペンの存在を知ってサポートしてくれたらありがたいです

タカキベーカリーの『しっとり豆乳ブレッド』

活用している市販の食材。

タカキベーカリーの『しっとり豆乳ブレッド』は給食がパンの日に持参も。動物性原料不使用のラーメンもスーパーで購入できます。誕生日には、コージーコーナーの小麦と卵と乳を使わない生ケーキがお気に入り

編集N恵

編集N恵の子どものアレルギーとの向き合い方

アレルギーを隠さず身近な大人にしっかり伝える

子どもの気持ちを尊重
 除去食の解除は急がない

市販のアレルギー対応食を積極的に利用


次回は、「LEE編集部とLEE100人隊のリアル経験談『LEE100人隊No.008 すずさん』編」をご紹介します。

Staff Credit

イラストレーション/オリハラケイコ 取材・文/野々山 幸(TAPE)

こちらは2024年LEE1・2月合併号(12/7発売)「きちんと知ることで慌てない! 子どもの食物アレルギー」に掲載の記事です。

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