読者自宅のハイセンスなキッチンを拝見!
【浜島直子さんが選ぶ「キッチン大賞」】隣にワークスペースを設置!自然と家族が集まる場所に
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浜島直子
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2024.01.13
Our Kitchen Story LEE
創刊40周年企画家族が笑顔になるキッチン大賞発表!
みんなが幸せ
暮らしの真ん中「キッチン」ストーリー
10月1日に行われた、LEE創刊40周年イベントの「キッチン大賞」授賞式にて、遂に受賞者が発表されました!
一つとして同じ家族がないように、キッチンも住む人たちによってそれぞれ。 受賞者の方々のキッチンを中心とした素敵で多様な暮らしぶりに、審査員、編集部一同、感銘を受けました。
今回は浜島直子賞を受賞した後藤奈津美さんのキッチンをご紹介します。
後藤奈津美さん(神奈川県)
妻37歳、夫37歳、長女4歳、次女2歳
設計/WALLMATE不動産 後藤 瞬
同い年の夫婦で結婚8年目。一級建築士である夫の設計で、昨年秋に念願の自宅を完成させたばかり。まだまだ手のかかる娘たちの世話をしながら、家の中も少しずつ育て中。
Hamaji Award
キッチンの真横に、
将来の子どもの学習スペースとしてのデスク。
いつも視界の片隅に、家族の気配を感じることのできる、
新たな可能性に満ちたキッチン。
妻の奈津美さんは『ゴシップガール』や『アグリー・ベティ』など、アメリカンドラマが大好き。その影響か、長年海外のキッチンに憧れを持っていました。一方設計を担当した夫の瞬さんの好みは、北欧のモダンインテリア。そんな夫婦の「好き」をじっくりすり合わせながら作り上げたのが、こちらのキッチンです。
お互いに好きなデザインや雰囲気の写真を探し、ピンタレストで共有しながら、イメージを固めていきました。日本のキッチンはコンロとレンジフードを端にすることが多いですが、一目惚れしたアリエッタのレンジフードを中央に配置し、インテリアのアクセントに。そして隣には、念願だったワークスペースを設けました
後藤奈津美さん
食まわりとデスクが違和感なくなじむのは、色や素材のトーンを揃え、壁面の飾り棚でインテリア的なつながりを持たせているため。
そして生活感のある家電や食材などを極力右手のパントリーに隠し、食の印象をやわらげているのも理由です。
木のぬくもりと白タイルやステンレスの清潔感が融合した空間は、想像以上に居心地がよく、家族での食事はもちろん、子どもが寝静まった後に夫婦で一服する時間も増えたそう。
私が料理をしていると、子どもと世話をしている夫の3人が、ダイニングテーブルで工作したりお絵かきしたりと、自然に集まってきます。もう少し大きくなったら、一緒にお菓子作りや料理をするのが、今から楽しみなんです
後藤奈津美さん
後藤奈津美さんのキッチンの間取りは?
①今は夫のワークスペース将来は子どもの学習スペース
②テラスヘ
③パントリーには家電、食材、食器、生活用品も収納
④調理器具や調味料など
⑤飾り棚はLDKのインテリアとして
⑥天板はステンレスバイブレーション仕上げ面材はパイン材
リビングのスペースを広くとりたかったので、最初から壁付けキッチン一択で夫婦の意見も一致。約20畳のLDKは置く家具も最小限にし、その分収納機能はパントリーに集中させて、室内をすっきり見せる工夫を。
授賞のコメント
キッチン横にデスクを作るアイデアにハッとしました!
浜島直子さん
私の家には自分の部屋がなく、キッチンにある小さなカウンターで書き物の仕事をしています。今回の後藤さんのキッチンを見た瞬間、すぐ横にデスクを置いてもありなんだ!と驚くと同時に、キッチンの新しい可能性を見せてもらえました。
視界の片隅にいつも誰かを感じられ、家族みんなで使えるスペースとしてもいいですよね。家族のぬくもりが伝わってきて、胸がキュンとしました。
キッチンはウッドワンのシステムキッチン「スイージー」を採用。隣のワークスペースは、将来子どもたちの勉強机にする予定。デスクはKANADEMONOのセミオーダー。
キッチン右わきにある約3.5畳のパントリー。食材や生活雑貨はこちらに収納。
キッチン横は、広々としたコンクリート製のテラス。子どもたちの遊ぶ様子を見守れる。
こだわりの収納と動線
最小限の動線で作業ができるリビングに開かれたキッチン
振り向けばダイニングテーブルという距離なので、配膳もラクチン。キッチンカウンターなども設けていないため、その分ガステーブルとシンクの間の作業台は、広めにとっている。
ダイニングテーブルの後ろはソファ、奥には2階へ上がる階段が。白と木目を基調とした空間に、レンジフードやデスクの天板、リビングの照明の黒が引き締めのアクセントに。
作業台に出すものは厳選。カラフルな鍋は引き出しに
「実はビビッドカラーも大好き」という奈津美さん。集めたル・クルーゼの鍋は見た目の印象が強いので、コンロ下の引き出しに収納。
作業台を広く使えるよう置くものは数を絞り、壁面の白タイルともなじみやすいものをチョイス。タイルは掃除のしやすさがお気に入り。
パントリー内は食に限らず生活道具をまとめて収納
パントリーの右手は入口わきに冷蔵庫スペース、その奥にリクシルのスライド式のダイニングボートを設置。
「取り出しやすい手前に普段使いの食器類をまとめて置くように。地震で万が一食器が割れても、破片が飛び散らないところが安心です」(後藤奈津美さん)
パントリー左手はオープン棚。これからの生活に応じ棚位置を変えられる仕様に。食材ストックや調理器具など食まわりだけでなく、おもちゃや薬箱、幼稚園の道具類などを使いやすさ最優先で収納している。
お気に入りのキッチン道具 家電
(左)AEGの食洗機は大容量。開けると内蔵ライトがつき、下段のかごが引き上がるので食器の出し入れがラクチン。 (右)炊飯器は持たず、ごはん炊きはすべてかもしか道具店の「ごはんの鍋」で。
「溝が深く吹きこぼれなく、デザインも気に入ってます」(後藤奈津美さん)
ゴミ箱どうしてますか?
ネット通販で見つけたハンドル付きゴミ箱は、掃除がしやすく軽いポリプロピレン樹脂製。キャスター付きの台の上に置き、取り出しやすい工夫を。
次回は「みんなのキッチン悲喜こもごもストーリー」をご紹介。
Staff Credit
撮影/メグミ イラストレーション/AKINORI WASHIDA 取材・文/本誌編集部
こちらは2023年LEE12月号(11/7発売)「みんなが幸せ 暮らしの真ん中『キッチン』ストーリー」に掲載の記事です。
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