読者のリアルなキッチンをご紹介!
【OURHOME Emiさんが選ぶ「キッチン大賞」】家族みんなが使いやすい収納ワザにズキュン!
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2024.01.06
Our Kitchen Story LEE
創刊40周年企画家族が笑顔になるキッチン大賞発表!
みんなが幸せ
暮らしの真ん中「キッチン」ストーリー
10月1日に行われた、LEE創刊40周年イベントの「キッチン大賞」授賞式にて、遂に受賞者が発表されました!
一つとして同じ家族がないように、キッチンも住む人たちによってそれぞれ。 受賞者の方々のキッチンを中心とした素敵で多様な暮らしぶりに、審査員、編集部一同、感銘を受けました。
今回はOURHOME Emi賞を受賞した安齋 彩さんのキッチンをご紹介します。
安齋 彩さん(東京都)
妻39歳、夫40歳、長男11歳、次男8歳、三男6歳
設計/白砂孝洋建築設計事務所
夫婦ともに医療関係に勤務する安齋家。3人兄弟と犬1匹を育てながらの夫婦フルタイム勤務で、目が回るような忙しい毎日を過ごす。家が完成してから約半年が経過。
Emi Award
すっきりと、とても美しく整ったキッチン。
実は収納や家事動線が徹底的に考え抜かれています。
小さな工夫の積み重ねが、家族の笑顔の秘密!
入口の扉を開いたら、左手には土間つながりのキッチン、前にはリビングダイニング。最初に訪れた友人たちはみんな、この斬新な間取りに驚くと言います。
夫の実家に土地があったことから、「いつか家づくりを」と話していた安齋さん。しかしコロナ禍や施工会社の倒産(!)など紆余曲折を経て、完成したのは4年後のこと。逆に長い時間をかけられたことで設計士と綿密なやりとりができ、キッチンも引き出しやパーツ類を自ら調べて施主支給し、それに合わせて組み立てたので、既成のシステムキッチンよりもおトクに。そして家事の作業動線を徹底的に考え、使い勝手のいい理想的な配置が実現しました。
道具や器類は数を厳選し、使う頻度や用途によって置き場所を明確にしているので家族全員が「あれどこ?」と迷わず、片付けもスムーズです。
食事の準備や片付けをしながら、洗濯したり子どもをお風呂に入れたりと、出勤前と帰宅後はいつも大忙し。キッチン・パントリー・洗面所・お風呂がつながったこの間取りは、大正解でした
リビングとキッチンの距離が近いので、冷蔵庫や電子レンジといった印象が強い家電類や雑多な食材類はカウンターやパントリーに徹底的に隠し、キッチンの木材もリビングの家具類と近い色を選び、空間に統一感を持たせる工夫も。
自分が心から好きなインテリアと効率アップで以前より心の余裕が生まれ、それが家族の笑顔にもつながったように思います
安齋 彩さん
安齋 彩さんのキッチンの間取りは?
①パントリー、ランドリーへ
②子どもの勉強など多目的に使えるカウンター
③中に家電や器、カトラリーなどを収納
④天板はステンレスバイブレーション仕上げ 面材はシナ合板
夫の両親が所有していた三角形の土地に合わせた建物で、1階が玄関と車庫、2階が主寝室と子ども部屋、3階がLDK。
「廊下を設けず、空間を最大限に活用した間取り。吹き抜け越しに階下の子どもたちの様子も眺められます」(安齋 彩さん)
授賞のコメント
家族みんなが使いやすい収納ワザにズキュン! でした
Emiさん
壁付けキッチンにカウンター、とってもすっきり! 裏側から見ると、家族みんなが使いやすいようにと工夫された収納ワザにズキュン! 見やすいオープンな収納にすることで、お子さんたちも取り出しやすく、と考えられたのだなと。お子さんたちが料理や箸を自分で運ぶ「給食みたいな配膳スタイル」いいですね! カウンターを中心に、ご家族で料理を楽しんでいる様子が目に浮かびました。
キッチン横、吹き抜け前には学習テーブルにもなるカウンターを設置。料理の合間にも、子どもたちの宿題を見ることができる。
パントリーへの入口は扉なしのアール垂れ壁にし、カーテンを。
「キッチンまわりは直線が多いので、やさしい印象を加えたくて」(安齋 彩さん)
こだわりの収納と動線
生活感の出やすい家電類はカウンター裏に隠しすっきりと
幅60×長さ160㎝のカウンターは、無印良品のワゴンやイケアのトレイなどのサイズに合わせ、設計してもらったもの。ワゴンには飯碗や汁椀など使用頻度の高い器をまとめ、取り出しやすく収納。手前のtowerのスリムワゴンにはペーパータオルや掃除道具を。
ポリプロピレンのケースにカトラリーやツール類を入れ、ケースごと食卓に運べるように。
シンク下に米びつ、対面のカウンター下に炊飯器を配置。
「お米を洗って炊き、器に盛るまでをすべてこの位置で完結させました」(安齋 彩さん)
ごはんどきには子どもたちも自然にキッチンへ集まり、盛りつけや配膳のお手伝いを。回遊式のカウンターは移動もスムーズ。ステンレスの天板は、汚れの目立ちにくさと掃除のしやすさが魅力だそう。
ガステーブル下は、自ら探して購入したパーツが大活躍
ガステーブル横の調味料ラックはエクレアパーツで金属パーツを購入し、面材をつけてもらった。
「使い勝手もよく、フルオーダーにするよりも、はるかに格安に収まりました」 (安齋 彩さん)
同じくエクレアパーツで見つけたスライドバスケットに、よく使うフライパン類をのせて。トタン箱には犬の餌などを収納。
雑多な生活備品や食材はパントリーにすっきりと収納
パントリーの棚は無印良品&イケアのかごを活用し「朝食セット」「コーヒー関係」「子ども用お菓子」など、ざっくりとしたカテゴリーに分け、取り出しやすく収めている。
パントリー入口右手わきにあるラックには、茶器類や主菜用の大皿類などを配置。下段のファイルケースには、背の高いシャンパングラスや料理本を。
キッチンと洗濯機が近いと家事が格段に効率化
パントリー奥は浴室と洗面所で、「食事の支度の合間に洗濯もでき、本当にラクチン」(安齋 彩さん)。
「乾太さま」と呼び重宝する、乾燥機「乾太くん」も設置。外で汚れた子どももキッチンを通り、そのまま浴室へ。帰宅後のバタバタもほぼこのエリアで完結。
お気に入りのパーツ
住宅用パーツや建材を扱うtoolboxで見つけた真鍮製のバー。S字フックでお気に入りの調理器具を下げ、アクセント的に「見せる収納」を。
ゴミ箱どうしてますか?
シンク下にケユカのダストボックスを2個(燃えるゴミ、プラゴミ用)並べて。ペダル式で開閉でき、キャスターで移動もしやすくストレスフリー。
次回は「LEEキッチン大賞 コウケンテツ賞 小栗知子さん」をご紹介。
Staff Credit
撮影/宮濱祐美子 イラストレーション/AKINORI WASHIDA 取材・文/田中のり子
こちらは2023年LEE12月号(11/7発売)「みんなが幸せ 暮らしの真ん中『キッチン』ストーリー」に掲載の記事です。
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