創刊40周年企画・家族が笑顔になるキッチン大賞
【LEEキッチン大賞・準グランプリ】玄関を開けたらすぐキッチン!家族の気配を感じる自由な間取りに
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コウケンテツ
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浜島直子
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OURHOME Emi
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@homeLEE 私らしく建てる、心地よく暮らす
2023.11.12
Our Kitchen Story LEE
創刊40周年企画家族が笑顔になるキッチン大賞発表!
みんなが幸せ
暮らしの真ん中「キッチン」ストーリー
10月1日に行われた、LEE創刊40周年イベントの「キッチン大賞」授賞式にて、遂に受賞者が発表されました!
一つとして同じ家族がないように、キッチンも住む人たちによってそれぞれ。 受賞者の方々のキッチンを中心とした素敵で多様な暮らしぶりに、審査員、編集部一同、感銘を受けました。
今回は準グランプリを受賞した、竹田牧子さんのキッチンをご紹介します。
LEEキッチン大賞 準グランプリ
竹田牧子さん(大阪府)
妻46歳、夫41歳、長男13歳
設計/design SU 施工/コムウト
4年半前に建築家とじっくりと時間をかけて、家族の形を表現した理想の自宅が完成。息子が中学校で写真部に入ったことで、カメラが家族みんなの趣味に。
Semi-Grand Prix
キッチンを中心にして、スキップフロアで各部屋がゆるくつながっている、楽しい間取り。
「こうあるべき」にとらわれていない、自由な家!
竹田さん夫婦が、家を建てるにあたって決めたテーマのひとつが、「家族の気配が感じられる家」でした。その思いを実現してくれる建築家を探すにあたっては、同世代で「ああだこうだ」と言いながら、住む人の目線で考えてくれることを重視したそうです。
とても気になる方がいたのですが、なぜか連絡先が住所しかわからずで…。まずは、私たちの思いを綴った手紙を出しました。それから竣工までの3年間、『どう暮らしていきたいか』という、言葉にしにくい生活イメージまで、丁寧に形にしてくれました。具体的な設計から完成までの2年間は、毎週末、建築家さんと施工会社さんと打ち合わせも。この頻度と濃密さのおかげで、理想が叶いました
建築家との話し合いの末に、暮らしの中心にキッチンを位置づけることに決まったそうです。
夫が、キッチンは家の隅っこで私だけが作業する場所ではなく、みんなで役割分担しながら生活できたらいいんじゃない?と提案を。そこで、家の真ん中に、ダイニングとつながるアイランド型のキッチンを配置することに。配膳などを『手伝って!』と息子に声をかければ、しっかりとこたえてくれるようにも。
各部屋とは、スキップフロアにすることでつながりを持たせつつ、キッチンの真横が玄関になる間取りに。わが家に来た人からは『どうなってるの?』とよく聞かれます。キッチンが玄関横なので、帰ってきた家族には『おかえり!』と言えます。それに、ほかの部屋にいる家族との距離感もほどよく、適度な安心感が生まれていますね
完成から4年が経過しました。
キッチンへの愛着は増すばかり。これからも、私らしいキッチンを、じっくりと育てていきたいです
竹田牧子さん
竹田牧子さんのキッチンの間取りは?
①リビング
②ホールへ
③子ども部屋
④玄関
⑤天板はステンレスで ビーズブラスト仕上げ。 面材はラワンランバー
⑥ライティングはLEDライト1灯
⑦ダクト
家はスキップフロアで、家全体に仕切りのないつながりを持った空間に。その中心にあるのが、玄関からつながるキッチンとダイニングスペース。
「キッチンにいながら、家族の気配を感じ取ることができます」(竹田牧子さん)
授賞のコメント
ここまで自由なキッチン、すごい! が第一印象でした
Emiさん
「玄関からいきなり入ってキッチン、すごい! 人から見られるのが恥ずかしいと思われがちなキッチンですが、こんなに自由に作ってもよかったんですね」(Emiさん)
ふしぎ! 楽しそう! とワクワクが止まらない秘密基地のよう!
コウケンテツさん
「間取りにワクワクすると同時に、家族の存在を温かく感じられる唯一無二のキッチン!」(コウさん)
キッチンはこうあるべきという概念がひっくり返りました
浜島直子さん
「キッチンはこうあるべきという概念を覆してくれました。まるで心臓のようにみんながそこを通り、そこでコミュニケーションがとれる。そして『よし、生活を楽しむぞ!』という心意気を感じました」(浜島さん)
ベランダへと続くダイニングの引き戸は、高さ3.5mの特注品。
「ここから春には蝶や鳥が飛ぶ姿、秋には木々の紅葉が。キッチンに立ったときの景色のよさに住み始めて気づきました」(竹田牧子さん)
キッチンをはさんで、談笑したり、配膳をしたりと自然と交流が生まれるスペースに。
キッチンから玄関の様子が一目でわかる設計に。
「ここに立てば通りの人の歩く姿や、雨が道路を湿らせる具合などがわかります。送り出すのも出迎えるのも、作業を中断せずにできます」(竹田牧子さん)
使い込むほどに愛着がわく、家族が協働できるキッチン
目指したのはピカピカの、ではなく、家族で使い込むことで家になじんでいくキッチン。
「天板はステンレスのビーズブラスト仕上げに。傷がついても、気にならないようにしました。アイランド型にしたのは、キッチンからの景色を楽しめるように、そして家族が協働できるようにしたかったからです」 (竹田牧子さん)
キッチンからひとつ降りたホールには、庭へとつながる縁側が。
「家の中の高低差、明暗など変化が欲しいという要望が実現しました」(竹田牧子さん)
こだわりの収納と動線
リビングへとつながる階段は腰かけにも
キッチン横の階段を上がるとリビングへ。
「ちょっと休憩したり、レシピ検索したりするときに、この階段に腰かけます。住み始めてから気づいた心地よい居場所です」(竹田牧子さん)
2段ある飾り棚には愛用道具とインテリアアイテムを厳選して
「飾り棚には、ひとつずつ思い入れがあるものに絞って並べています。右手の3羽の鳥の陶磁器は、大きさもそれぞれ、まるで私たち家族のように思えるお気に入りです」(竹田牧子さん)
食洗機から収納へはミニマムな動線に
引き出し1.5段分をパントリーに。米や保存食、お菓子などを収納。
食洗機はボッシュの幅60cmモデル。
「洗い終われば、そのまま動かずに食器を収納できる動線にこだわりました。床への水垂れもゼロです」(竹田牧子さん)
お気に入りの調理道具 家電
(左)絵になるたたずまいのオパのケトルを愛用。「新築祝いに友人からもらった、思い出の品です」。
(右)家電は、統一感を出すために黒一色に。「常に見える位置にあるものなので、空間の雰囲気と合うように色を揃えました」 (竹田牧子さん)
ゴミ箱どうしてますか?
冷蔵庫と壁の隙間に合う、ジャストサイズのゴミ箱がなかったのでDIYで製作。
「分別できるように2段にして、キャスターをつけました。たまったゴミは、夜にテラスにある大きいサイズのEKOのゴミ箱に集積をしています」(竹田牧子さん)
ルームツアー動画はこちら!
次回は「LEEキッチン大賞 OURHOME Emi賞 安齋 彩さん」をご紹介。
Staff Credit
撮影/仲尾知泰 イラストレーション/AKINORI WASHIDA(間取り図) 取材・文/田中のり子 取材・文/本誌編集部
こちらは2023年LEE12月号(11/7発売)「みんなが幸せ 暮らしの真ん中『キッチン』ストーリー」に掲載の記事です。
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